Valencia市の南にあるAlbufera湖。周囲は米どころになっていてPaellaでも有名。14日(土曜日)、自然公園になっている湖の遊覧とPaella賞味を目的にAlbufera湖岸の村、El
Palmarを目指した。


Albufera Bus Turisticという観光バスに乗るのが一番手っ取り早いのだが、それではお手軽すぎるので他の手段を探してみた。


普通の路線バスを使うことにして調べた結果、HERCA社が運行していて、バス停はGran Via de Germanias37 Esquina
Calle Suecaにあり、1時間に1本出ていることがわかった。場所は闘牛場の南。11時45分ごろに着くと、十数人の乗客が待っている。12時を少し過ぎて黄色い車体のMetroBusがやって来た。行き先は調べてあった通りParelloになっている。

Albuferaまでの運賃は1.2ユーロ。市内バス運賃と同額。満員で出発するとすぐ後ろをもう一台のMetroBusが、バス停で乗客を拾いながらついてくる。ところがValenciaの町外れのバス停で突然運転手が客席を回り、Albuferaに行く者は後ろのバスに移るようにと告げる。理由はよくわからないが、私たちを含めぞろぞろと十数人が乗り換え。


バス停に停留所名の表示はないし車内での案内もないのだが、目的地の一つ手前、Embarcadero Albuferaを過ぎてバスは幹線道路から外れ、少し走ったところで停車した。ここで残っていた乗客は4人のスペイン人のおばさんと私たちの計6人。運転手がおばさんたちに早口でEl
Palmarまでの道を説明し、私たちにはおばさんたちについて行くように告げる。周りを見渡しても家の一軒もない。どうしてこんな所で降ろされなければならないのか全く分からないが、スペイン人のおばさんたちが納得しているものを私たちのスペイン語力で問い質すことはできない。

おばさんたちが道案内をしてくれ、木陰もない炎天下を歩く。湖岸に沿って、水田や畑、3メートルほどにも伸びた葦の中を貫く道路を進む。途中にはぽつりぽつりと農家や別荘があるが、なかなか村は見えない。

50分ほどかかってようやくEl Palmar村に到着。入口の小さなロータリーでおばさんたちが、ここが帰りのバス停で16時30分が最終だと教えてくれる。

小さな村で、5分とかからずにレストランの並ぶ一角に着く。残り時間が2時間半しかないので早速昼食にする。Caramares Romanceと Paellaを注文。まだ客が少なく、幸いにも料理は比較的早く出てきた。

Caramaresは揚げ立てでカラッとしていて非常においしい。今までで最高かもしれない。Paellaは柔らかすぎる上に塩辛くて、おいしくなかった。





食後、遊覧船Paseo en Barcaの乗り場に行ってみると、ちょうど中学生の一団が2隻に分乗しているところ。船頭さんが、一緒に乗るかと言うので、乗ることにする。先生一人が引率しているひとクラス。賑やかにしゃべったり船べりに仰向けになったりしていた。水鳥や岸辺の古い家を見たりしながら葦の間を進み、やがて広い湖面に出る。真上から太陽が照りつけ、肌がどんどん焼けてゆく。やがて一軒の古い漁師の家に接岸。みんな降りて家を見学。もう一隻の船頭さんが説明してくれる。今はもうこうした家に住む人はいないそうだ。寝室2つに台所と居間。それに屋根裏部屋。こじんまりしているが住み心地は良さそう。

バスの時間が迫って心配になっていたが、私たちだけ先に船に乗せてくれて乗船場まで戻してくれた。おかげでバス停に発車時刻前に到着。4人のおばさんたちと再会を喜び合った。帰路は村から私たちが往路に降ろされたところを通って幹線道路に出、そこからValenciaとは反対方向に走ってParelloまで行き、ParelloでUターンしてValenciaへ戻った。1時間半ほどの道程。


こうしてAlbufera湖への小旅行は終わったのだが、往路のバスがEl Palmarの村まで行かなかった理由が、あらためてネットで調べてみてわかった。村までは土曜日は1日に5本しか行かず、私たちが乗ったのは村には行っていないものだったのだ。わかりにくい。普通の旅行者はAlbufera
Bus Turisticを利用した方が無難。しかしおかげでスペイン人のおばさんたちと奇妙な仲間意識が持てたのだが。
por Andres

Andres y Ameliaスペイン留学生活Valencia市の南にあるAlbufera湖。周囲は米どころになっていてPaellaでも有名。14日(土曜日)、自然公園になっている湖の遊覧とPaella賞味を目的にAlbufera湖岸の村、El Palmarを目指した。 Albufera Bus Turisticという観光バスに乗るのが一番手っ取り早いのだが、それではお手軽すぎるので他の手段を探してみた。 普通の路線バスを使うことにして調べた結果、HERCA社が運行していて、バス停はGran Via de Germanias37 Esquina Calle Suecaにあり、1時間に1本出ていることがわかった。場所は闘牛場の南。11時45分ごろに着くと、十数人の乗客が待っている。12時を少し過ぎて黄色い車体のMetroBusがやって来た。行き先は調べてあった通りParelloになっている。Albuferaまでの運賃は1.2ユーロ。市内バス運賃と同額。満員で出発するとすぐ後ろをもう一台のMetroBusが、バス停で乗客を拾いながらついてくる。ところがValenciaの町外れのバス停で突然運転手が客席を回り、Albuferaに行く者は後ろのバスに移るようにと告げる。理由はよくわからないが、私たちを含めぞろぞろと十数人が乗り換え。 バス停に停留所名の表示はないし車内での案内もないのだが、目的地の一つ手前、Embarcadero Albuferaを過ぎてバスは幹線道路から外れ、少し走ったところで停車した。ここで残っていた乗客は4人のスペイン人のおばさんと私たちの計6人。運転手がおばさんたちに早口でEl Palmarまでの道を説明し、私たちにはおばさんたちについて行くように告げる。周りを見渡しても家の一軒もない。どうしてこんな所で降ろされなければならないのか全く分からないが、スペイン人のおばさんたちが納得しているものを私たちのスペイン語力で問い質すことはできない。おばさんたちが道案内をしてくれ、木陰もない炎天下を歩く。湖岸に沿って、水田や畑、3メートルほどにも伸びた葦の中を貫く道路を進む。途中にはぽつりぽつりと農家や別荘があるが、なかなか村は見えない。50分ほどかかってようやくEl Palmar村に到着。入口の小さなロータリーでおばさんたちが、ここが帰りのバス停で16時30分が最終だと教えてくれる。小さな村で、5分とかからずにレストランの並ぶ一角に着く。残り時間が2時間半しかないので早速昼食にする。Caramares Romanceと Paellaを注文。まだ客が少なく、幸いにも料理は比較的早く出てきた。 Caramaresは揚げ立てでカラッとしていて非常においしい。今までで最高かもしれない。Paellaは柔らかすぎる上に塩辛くて、おいしくなかった。食後、遊覧船Paseo en Barcaの乗り場に行ってみると、ちょうど中学生の一団が2隻に分乗しているところ。船頭さんが、一緒に乗るかと言うので、乗ることにする。先生一人が引率しているひとクラス。賑やかにしゃべったり船べりに仰向けになったりしていた。水鳥や岸辺の古い家を見たりしながら葦の間を進み、やがて広い湖面に出る。真上から太陽が照りつけ、肌がどんどん焼けてゆく。やがて一軒の古い漁師の家に接岸。みんな降りて家を見学。もう一隻の船頭さんが説明してくれる。今はもうこうした家に住む人はいないそうだ。寝室2つに台所と居間。それに屋根裏部屋。こじんまりしているが住み心地は良さそう。バスの時間が迫って心配になっていたが、私たちだけ先に船に乗せてくれて乗船場まで戻してくれた。おかげでバス停に発車時刻前に到着。4人のおばさんたちと再会を喜び合った。帰路は村から私たちが往路に降ろされたところを通って幹線道路に出、そこからValenciaとは反対方向に走ってParelloまで行き、ParelloでUターンしてValenciaへ戻った。1時間半ほどの道程。 こうしてAlbufera湖への小旅行は終わったのだが、往路のバスがEl Palmarの村まで行かなかった理由が、あらためてネットで調べてみてわかった。村までは土曜日は1日に5本しか行かず、私たちが乗ったのは村には行っていないものだったのだ。わかりにくい。普通の旅行者はAlbufera Bus Turisticを利用した方が無難。しかしおかげでスペイン人のおばさんたちと奇妙な仲間意識が持てたのだが。por Andres退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)