スペインでは現在、フリーペーパーが増殖中。バレンシアでも主な地下鉄駅の入口や人通りの多い街路で、アルバイト風の若い男女が毎朝通行人に配っている。これまでに受け取ったことがあるのは5種類。



























その中の一つで私が毎日受け取っているのが”20 minutos”(20分)というもの。この”20 minutos”の7月3日号に、2000年以降の各紙の読者数の推移が載っていた。



この記事によると、今年ついに”20 minutos”がトップに立ったとのこと。順位と読者数は次の通り。

◎1位 ”20 minutos”   2,911,000
 2位 "MARCA"     2,606,000
○3位 "El PAÍS"     2,274,000
◎4位 "Qué!"      2,266,000
◎5位 "metro"      1,836,000
◎6位 "aDn"       1,812,000
○7位 "EL MUNDO"   1,354,000
 8位 "as"       1,272,000
○9位 "el Periódico"    825,000
○10位 "LA VANGUARDIA" 697,000
○11位 "ABC"       689,000

この中で"MARCA"と"as"はスポーツ紙。◎印の4紙がフリーペーパーで、○印の5紙が一般紙。フリーペーパーの優位は明らかだろう。


この数年の推移を見ても、"el Periódico","LA VANGUARDIA","ABC"はほぼ横ばい、"EL
MUNDO"は微増、"El PAÍS"は概ね増加なのに対して、フリーペーパー各紙はいずれも増加、あるいは急増と言ってもいい状態。


朝の登校時に見ていても、KIOSCOで新聞を買う姿は少ないが、フリーペーパーは通りかかる人の半分以上は受け取っているように見える。

フリーペーパーの内容はと言うと、政治、経済、文化、芸能、スポーツ、テレビ・ラジオ欄と一通りそろっていて、一般紙と変わりない。フリーペーパーではあっても広告が極端に多いわけでもない。ただし二十数ページ(日によって変動)しかないので、概要を伝えているだけとも言える。

お金を出して購読する一般紙と、無料でもらえるものとの「読者数」を単純に比較して順位付けすることには少々無理があると思うが、一般紙にとってフリーペーパーが脅威であることは間違いない。

宅配制度の確立した日本では事情は異なっているだろうが、インターネットの普及と合わせて、今後の一般紙は厳しい環境に置かれるのだろう。
por Andres

Andres y Ameliaスペイン留学生活スペインでは現在、フリーペーパーが増殖中。バレンシアでも主な地下鉄駅の入口や人通りの多い街路で、アルバイト風の若い男女が毎朝通行人に配っている。これまでに受け取ったことがあるのは5種類。その中の一つで私が毎日受け取っているのが”20 minutos”(20分)というもの。この”20 minutos”の7月3日号に、2000年以降の各紙の読者数の推移が載っていた。この記事によると、今年ついに”20 minutos”がトップに立ったとのこと。順位と読者数は次の通り。◎1位 ”20 minutos”   2,911,000 2位 "MARCA"     2,606,000○3位 "El PAÍS"     2,274,000◎4位 "Qué!"      2,266,000◎5位 "metro"      1,836,000◎6位 "aDn"       1,812,000○7位 "EL MUNDO"   1,354,000 8位 "as"       1,272,000○9位 "el Periódico"    825,000○10位 "LA VANGUARDIA" 697,000○11位 "ABC"       689,000この中で"MARCA"と"as"はスポーツ紙。◎印の4紙がフリーペーパーで、○印の5紙が一般紙。フリーペーパーの優位は明らかだろう。 この数年の推移を見ても、"el Periódico","LA VANGUARDIA","ABC"はほぼ横ばい、"EL MUNDO"は微増、"El PAÍS"は概ね増加なのに対して、フリーペーパー各紙はいずれも増加、あるいは急増と言ってもいい状態。 朝の登校時に見ていても、KIOSCOで新聞を買う姿は少ないが、フリーペーパーは通りかかる人の半分以上は受け取っているように見える。フリーペーパーの内容はと言うと、政治、経済、文化、芸能、スポーツ、テレビ・ラジオ欄と一通りそろっていて、一般紙と変わりない。フリーペーパーではあっても広告が極端に多いわけでもない。ただし二十数ページ(日によって変動)しかないので、概要を伝えているだけとも言える。お金を出して購読する一般紙と、無料でもらえるものとの「読者数」を単純に比較して順位付けすることには少々無理があると思うが、一般紙にとってフリーペーパーが脅威であることは間違いない。宅配制度の確立した日本では事情は異なっているだろうが、インターネットの普及と合わせて、今後の一般紙は厳しい環境に置かれるのだろう。por Andres退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)