今回の留学で最大の難関と予想していたのが、バルセロナからオスロへの移動だった。



飛行機の予定は

7月31日

10:35 バルセロナ発

13:30 コペンハーゲン着

14:15 コペンハーゲン発

15:25 オスロ着



コペンハーゲンでの乗り継ぎに45分の間隔しかないのだ。往路、コペンハーゲンで乗り継いだ時に空港の様子を大体は把握できたのだが、問題はバルセロナからの便が予定通り飛んでくれるかどうかだった。



不安が的中し、バルセロナを発ったのは10:53。約20分遅れ。これで乗り継ぎには25分しかなくなってしまった。乗務員に聞くと、時間はあるから大丈夫との返事が返ってきた。しかし、着陸後のターミナルまでの移動や満員の乗客が降りるのにかかる時間を考えると、不安は消えない。



コペンハーゲン空港に着陸したのは13:40。ターミナルまでの移動も思ったより早くすんだ。だが私たちの席は機内後方で、降り口として使われたのは最前方の出入口。前から順に降りる乗客の動きをじりじりしながら待たなければならない。



ようやく到着ロビーに入り、ディスプレイでオスロ行の搭乗ゲートを確認し、急ぎ足で向かう。



オスロ行に乗り込んだのは14:05。出発予定の10分前だった。今回は間に合ったが、バルセロナからの便がもう10分遅れていたらと思うと、やはり乗り継ぎ間隔45分はやめておいた方が無難だろう。私たちも二度とこういうスケジュールは組むまいと思った。



こうして無事にオスロ空港に到着。パスポートをチェックする場所さえもない。荷物が出てくるターンテーブルで待っていると、他の乗客が半分以上行ってしまった後で、ようやく小さい方のスーツケースが出てきた。ところがもう一つが出てこず、次の便のが出はじめてしまったのだ。



とうとうロストバッゲージを経験するはめに。コペンハーゲンの乗り継ぎ、私たち自身が間に合うかも心配だったが、荷物のことも不安だった。その不安が的中してしまった。



Arrival Serviceのカウンターに行って荷物が届かない旨を伝えると、頻発しているのか手慣れた様子での応対。名前、宿泊予定ホテルの名称・住所・電話、日本の自宅住所、チケットナンバー、荷物のタグナンバーを聞かれ、荷物の形状で似たものを写真帳の中から選ばされた上で色を聞かれる。



以上が済むと、上記の内容をプリントアウトした紙を渡された。そして当座をしのぐためにとビニール袋二つが渡されたのだった。



ホテルに着いて袋を開けてみると、中身は



これが男性用。Tシャツ(XXLサイズ)、シャンプー、乳液、ヘアブラシ、歯ブラシ、歯磨き、ひげ剃り、シェイビングフォーム、粉せっけん、麺棒。それに日本語も含めて9カ国語でお詫びの言葉を印刷した紙片。





これは女性用。Tシャツ(XLサイズ)、シャンプー、ボディ-ローション、ヘアブラシ、歯ブラシ、歯磨き、乳液、粉せっけん、麺棒・コットン・タンポン2個、爪用のヤスリ。お詫びの紙片。



しかし行方不明のスーツケースには全ての衣類を入れていたので、これでは翌日の生活が困る。近所のスーパーで最低限必要な靴下と下着を買ってきた。不幸中の幸いは、ここがオスロであまり汗をかかなかったこと。



翌日の夜、観光を済ませてホテルに帰ってみるとスーツケースが無事に届けられていた。早くても2日後と予想していたので助かったが、2つのスーツケースを持ってきていたのだから、複数あるものは分散して詰めるべきだったと反省。



Arrival Serviceカウンターで渡された紙には、インターネットで遅れた荷物の状況を確認できると記されていた。しかし情報はロストバッゲージ届け出の時点から全く更新されておらず、現在も"No
information available"となったままである。

por Andres

Andres y Ameliaスペイン留学生活今回の留学で最大の難関と予想していたのが、バルセロナからオスロへの移動だった。 飛行機の予定は 7月31日 10:35 バルセロナ発 13:30 コペンハーゲン着 14:15 コペンハーゲン発 15:25 オスロ着 コペンハーゲンでの乗り継ぎに45分の間隔しかないのだ。往路、コペンハーゲンで乗り継いだ時に空港の様子を大体は把握できたのだが、問題はバルセロナからの便が予定通り飛んでくれるかどうかだった。 不安が的中し、バルセロナを発ったのは10:53。約20分遅れ。これで乗り継ぎには25分しかなくなってしまった。乗務員に聞くと、時間はあるから大丈夫との返事が返ってきた。しかし、着陸後のターミナルまでの移動や満員の乗客が降りるのにかかる時間を考えると、不安は消えない。 コペンハーゲン空港に着陸したのは13:40。ターミナルまでの移動も思ったより早くすんだ。だが私たちの席は機内後方で、降り口として使われたのは最前方の出入口。前から順に降りる乗客の動きをじりじりしながら待たなければならない。 ようやく到着ロビーに入り、ディスプレイでオスロ行の搭乗ゲートを確認し、急ぎ足で向かう。 オスロ行に乗り込んだのは14:05。出発予定の10分前だった。今回は間に合ったが、バルセロナからの便がもう10分遅れていたらと思うと、やはり乗り継ぎ間隔45分はやめておいた方が無難だろう。私たちも二度とこういうスケジュールは組むまいと思った。 こうして無事にオスロ空港に到着。パスポートをチェックする場所さえもない。荷物が出てくるターンテーブルで待っていると、他の乗客が半分以上行ってしまった後で、ようやく小さい方のスーツケースが出てきた。ところがもう一つが出てこず、次の便のが出はじめてしまったのだ。 とうとうロストバッゲージを経験するはめに。コペンハーゲンの乗り継ぎ、私たち自身が間に合うかも心配だったが、荷物のことも不安だった。その不安が的中してしまった。 Arrival Serviceのカウンターに行って荷物が届かない旨を伝えると、頻発しているのか手慣れた様子での応対。名前、宿泊予定ホテルの名称・住所・電話、日本の自宅住所、チケットナンバー、荷物のタグナンバーを聞かれ、荷物の形状で似たものを写真帳の中から選ばされた上で色を聞かれる。 以上が済むと、上記の内容をプリントアウトした紙を渡された。そして当座をしのぐためにとビニール袋二つが渡されたのだった。 ホテルに着いて袋を開けてみると、中身は これが男性用。Tシャツ(XXLサイズ)、シャンプー、乳液、ヘアブラシ、歯ブラシ、歯磨き、ひげ剃り、シェイビングフォーム、粉せっけん、麺棒。それに日本語も含めて9カ国語でお詫びの言葉を印刷した紙片。 これは女性用。Tシャツ(XLサイズ)、シャンプー、ボディ-ローション、ヘアブラシ、歯ブラシ、歯磨き、乳液、粉せっけん、麺棒・コットン・タンポン2個、爪用のヤスリ。お詫びの紙片。 しかし行方不明のスーツケースには全ての衣類を入れていたので、これでは翌日の生活が困る。近所のスーパーで最低限必要な靴下と下着を買ってきた。不幸中の幸いは、ここがオスロであまり汗をかかなかったこと。 翌日の夜、観光を済ませてホテルに帰ってみるとスーツケースが無事に届けられていた。早くても2日後と予想していたので助かったが、2つのスーツケースを持ってきていたのだから、複数あるものは分散して詰めるべきだったと反省。 Arrival Serviceカウンターで渡された紙には、インターネットで遅れた荷物の状況を確認できると記されていた。しかし情報はロストバッゲージ届け出の時点から全く更新されておらず、現在も"No information available"となったままである。 por Andres退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)