昨日(9月29日)から旧東海道を歩き始めた。 
東京日本橋から京都三条大橋まで492.1km。
東海道を歩き通すこと自体も目的ではあるが、第一の目的は、いずれスペインのサンティアゴ巡礼路を歩くことにしているので、その予行。

サンティアゴ巡礼路の終着点は Santiago de Compostela だが、出発点は特に決まってはない。近年の巡礼者たちの最も一般的な出発点はフランス側西仏国境の Saint Jean Pied de Port のようだ。そうすると780.5kmになる。距離も長い上に、最初と最後に険しい峠越えがあり、中間は延々と畑の中を歩くようにもなるので、東海道よりも相当厳しい道程だと思われる。そこで先ずは試行と訓練をかねて東海道を歩くことにした。

一気に歩き通すのが目的に適っているのだが、事情でそれは難しい。小田原のあたりまでは自宅からの日帰りを繰り返し、その先は4~5日進んでは帰宅するという方法をとることにした。

第一歩を踏み出したのが秋雨のIMGP1815晴れ間となった9月29日(水)。朝のラッシュを避けて9時半に自宅を出、日本橋で記念碑などの写真を撮り、歩きはじめたのは10時45分だった。平日午前の銀座通りは人通りも多くなく歩きやすかったのだが、次第に歩行者が増え、信号に妨げられることも多くなってきた。

IMGP1822 途中で「警察博物館」を発見。将来、わざわざここに来ることはないと思い、入ってみる。ビルの4階までが博物館だが、各階ともそんなに広くなく、展示物も大したことはなかった。もともと興味がないものなので、尚更そう感じたのかもしれないが。

IMGP1823 「西郷・勝会見IMGP1825の地」の碑の脇を通り過ぎ、高輪大木戸で江戸の町に別れ、品川宿に着いたのは13時15分IMGP1828だった。

この間、7.8kmを2時間半。博物館に寄ったりしたので歩いていたのは2時間ほど。時速4km弱というゆっくりしたペース。しかし人を避けながら進んだり信号で待たされたりと、なかなか自分たちのペースを守れないため、思いのほか疲れた。

昼食休憩後IMGP1833、再び歩きはじめたのは13時50分。途中、少し道をそれて 浜川砲台跡に寄り、鈴ヶ森刑場跡を見学する。

IMGP1841

あとはひたすら川崎宿を目指す。ほとんどが第一京浜(国道15号)を歩くことになり、排気ガスと騒音に悩まされる。しかもビルが並んでいるだけで特に目を引くものもない。

街道を歩くなら茶屋で団子でもべながら休んで、と冗談交じりに話していたが、実際茶屋などあるわけもなく、それどころか喫茶店も見当たらない。スペインだったら必ずBar(バル)があってコーヒー1杯1ユーロで休めるのに。

IMGP1842 やがて多摩川を渡ると、川崎宿はすぐそこだった。

到着は17時15分。品川から川崎までは9.8km、3時間25分。品川までよりも更にペースが落ちたのは疲れのせいだろうか。
IMGP1844川崎駅の周りはすっかり新宿渋谷並の大都会になって、以前の工場地帯の気配は全くなくなっていたが、その手前にはわずかに旧街道らしさが残っていた。

駅前の喫茶店でコーヒーとケーキで休憩した後、電車で帰路についた。

街道を進んだ距離は17.6km、31,400歩。

この日の総歩数は36,664。

少々疲れたが、駅の階段を上る時にもそんなに苦痛は感じなかったので、上々のスタートと言えるのではないか。

por Andres

Andres y Amelia東海道中昨日(9月29日)から旧東海道を歩き始めた。  東京日本橋から京都三条大橋まで492.1km。 東海道を歩き通すこと自体も目的ではあるが、第一の目的は、いずれスペインのサンティアゴ巡礼路を歩くことにしているので、その予行。 サンティアゴ巡礼路の終着点は Santiago de Compostela だが、出発点は特に決まってはない。近年の巡礼者たちの最も一般的な出発点はフランス側西仏国境の Saint Jean Pied de Port のようだ。そうすると780.5kmになる。距離も長い上に、最初と最後に険しい峠越えがあり、中間は延々と畑の中を歩くようにもなるので、東海道よりも相当厳しい道程だと思われる。そこで先ずは試行と訓練をかねて東海道を歩くことにした。 一気に歩き通すのが目的に適っているのだが、事情でそれは難しい。小田原のあたりまでは自宅からの日帰りを繰り返し、その先は4~5日進んでは帰宅するという方法をとることにした。 第一歩を踏み出したのが秋雨の晴れ間となった9月29日(水)。朝のラッシュを避けて9時半に自宅を出、日本橋で記念碑などの写真を撮り、歩きはじめたのは10時45分だった。平日午前の銀座通りは人通りも多くなく歩きやすかったのだが、次第に歩行者が増え、信号に妨げられることも多くなってきた。 途中で「警察博物館」を発見。将来、わざわざここに来ることはないと思い、入ってみる。ビルの4階までが博物館だが、各階ともそんなに広くなく、展示物も大したことはなかった。もともと興味がないものなので、尚更そう感じたのかもしれないが。 「西郷・勝会見の地」の碑の脇を通り過ぎ、高輪大木戸で江戸の町に別れ、品川宿に着いたのは13時15分だった。 この間、7.8kmを2時間半。博物館に寄ったりしたので歩いていたのは2時間ほど。時速4km弱というゆっくりしたペース。しかし人を避けながら進んだり信号で待たされたりと、なかなか自分たちのペースを守れないため、思いのほか疲れた。 昼食休憩後、再び歩きはじめたのは13時50分。途中、少し道をそれて 浜川砲台跡に寄り、鈴ヶ森刑場跡を見学する。 ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)