亀山IC(東名阪自動車道)付近のホテル~関宿~坂下宿~土山宿

9時前にホテルを出て500mほどで旧IMGP3128東海道に出る。30分もかからずに関宿の「東の追分」に到着。

ここは伊勢別街道との分岐点で、鳥居は伊勢神宮の遷宮の際に毎回ここに移築しているものだそうだ。

 

関宿は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、古い建物IMGP3138も多く残され、新しいものも宿場の雰囲気に合うように建てられ、電柱も撤去されているので美しい。観光客が多いようで、私たちがいた間にも少なくとも二組の団体が来ていて、観光客向けの店もちらIMGP3130ほら見受けられる。しかし一方では、他の宿場町だった集落ではすっかり消えてしまっている地元の人々の生活に必要な商店が、ここでは営業している。八百屋、肉屋、雑貨屋等々。それが観光の為だけIMGP3139になってしまった町並みとは違う良さを生んでいる。

郵便ポストも黒で、黒っぽい家々の壁から浮き立つことがないようにしてある。

 

 

 

 

 

ここの名物は「志ら玉」。2個だけ買って近くの地蔵院境内で食べた。あん入りの白玉で素朴な味だった。

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もう一つの名物は「関の戸」。こちらは後でゆっくり食べることにする。

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関宿「西の追分」を11時15分に出、次の坂下宿本陣跡に着いたのは12時35分。

「松屋」「大竹屋」「梅屋」と3つの本陣跡の標石があり、大きな宿場だったことを示している。

IMGP3144しかし国道1号線(旧)が通されて町並みが変えられてしまったせいか、関宿と違ってほとんど宿場をしのばせる風景はなくなって、寂れた集落になっている。

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関宿を出てから坂下宿を過ぎるまで、あったのは坂下宿内の小さな食料品店らしきものだけ。それでも今日は、この先に「バーベキュー鈴鹿峠」という宿泊もできる食事処があるとインターネットで調べ済みIMGP3150なので、安心して進む。やがて看板が現れ、街道から左に逸れて進むと、岩魚を養殖している池や温泉を掘るボーリングの櫓のある店に到着。13時ちょうど。開いていない。本日休業なのか、この季節は休業なのか、廃業したのか分からないが、とにかく営業していない。

庭先で「関の戸」を食べて空腹を紛らす。上品な味。普段なら嬉しい味だが、昼食代わりにするには、直径3cm、厚さ1cmにも満たない上品な菓子は恨めしい。大福か、いっそ「あんまん」の方がありがたい。

気を取り直して鈴鹿峠越えにかかる。IMGP3151箱根と並ぶ難所とされていて、確かに上り坂は箱根よりも急。しかし林間の急坂に入ってから30分ほどで頂上に着いてしまうほどの短いものなので、少なくとも今は難所と言うほどのものではない。

 

 

 

 

 

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鈴鹿峠を越えてから土山宿までが長く感じられた。

土山宿に入る手前、田村川を渡るのに、地図では少し遠回りして国道の橋を渡らされることになっていたが、「かいどうばし」が5年前に架けられていて、迂回せずに済むようになっていた。

橋を渡って田村神社前で左折して進むと、国道と交IMGP3163差するところに道の駅「あいの土山」があって、ようやく昼食にありつけた。15時30分だった。日毎に昼食は悲惨になってきている。

「鰻ライスバーガー」は、半分はそのまま食べ、残りはお茶漬けにして、と指示されているが、そのままの方がおいしかった。

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道の駅を出ると、すぐに宿場がはじまり、本陣跡には16時40分に到着。

ここでも亀山宿でと同じように昔の屋号を家々に掲げている。なぜか亀山よりも少なく、数軒おきにだが。

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土山宿に泊まろうと、二軒ある旅館「大安旅館」と「ますや」に電話をかけるが、どちらも通じない。直接行ってみると、並んである2軒とも人のいる気配がなく、インターホンのボタンを押しても応答がない。4kmほど先の旅館に電話すると、今夜は宴会の予約でいっぱいなので宿泊は受けられないとのこと。10km近く離れた「ダイヤモンド滋賀ホテル」に電話してみると、空室があり迎えに来てくれるという嬉しい返事があって、ようやく宿が確保できた。

今日は関宿で良い見学ができたが、食事と宿泊に苦労した一日だった。

亀山IC(東名阪自動車道)付近のホテルから土山宿まで21.10km。32,800歩。

この日の総歩数34,212。

por Andres

Andres y Amelia東海道中亀山IC(東名阪自動車道)付近のホテル~関宿~坂下宿~土山宿 9時前にホテルを出て500mほどで旧東海道に出る。30分もかからずに関宿の「東の追分」に到着。 ここは伊勢別街道との分岐点で、鳥居は伊勢神宮の遷宮の際に毎回ここに移築しているものだそうだ。   関宿は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、古い建物も多く残され、新しいものも宿場の雰囲気に合うように建てられ、電柱も撤去されているので美しい。観光客が多いようで、私たちがいた間にも少なくとも二組の団体が来ていて、観光客向けの店もちらほら見受けられる。しかし一方では、他の宿場町だった集落ではすっかり消えてしまっている地元の人々の生活に必要な商店が、ここでは営業している。八百屋、肉屋、雑貨屋等々。それが観光の為だけになってしまった町並みとは違う良さを生んでいる。 郵便ポストも黒で、黒っぽい家々の壁から浮き立つことがないようにしてある。           ここの名物は「志ら玉」。2個だけ買って近くの地蔵院境内で食べた。あん入りの白玉で素朴な味だった。           もう一つの名物は「関の戸」。こちらは後でゆっくり食べることにする。  ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)