Bilbao

7時起床。外はまだ真っ暗。8時頃にようやく空が白みはじめる。

ホテルの隣の銀行でクレジットカードを使って300ユーロを引き出し、グッゲンハイム美術館に向かう。美術館前まで行くが、開館までまだ時間があるので、Pa020028_2近くのバルでクロワッサン・サンドのピンチョとカフェ・コン・レーチェで朝食。ここのクロワッサン・サンドはレタスが新鮮で美味しい。

美術館前のツーリスモでビスカヤ橋への行き方を尋ねてから入館。

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美術館前の巨大な花の犬の周りに入館者が集まり始めている。入館券はネットで購入済みだったが、当日購入でも空いていたので並ぶ必要はなかった。入館はプリントアウトした紙を見せるとオーディオガイドの器械を貸してくれて、すぐに入れる。ただしガイドに日本語はない。2階は展示替えの作業中で閉鎖。3階にエレベーターで上がって見学開始。ピカソ、ブラック、カンディンスキー等の

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作品はまずまずだが、もっと現代のはやはり受け付けない。それよりも建物自体がこの美術館の最高の作品なのかも知れない。

1階に降りて映像作品を見る。9つの画面が下図のように配置されている。一つずつ映し出されるスクリーンが増え、各スクリーンは違う部屋を映す。7部屋には一人ずつミュージシャンがいる。1つの部屋には一人のミュージシャンとその横で眠っているような女性。もう一つの映像はテラスで、そこには数人が映っている。ミュージシャンたちはヘッドフォンをつけて互いに聴き合いながら演奏し歌う。ギター、ピアノ、ドラムス、チェロ、アコーディオンなど。

Guggenheim_2

 

A pink rose
In the glittery frost
A diamond heart
And the orange
red fire
Once again I fall into
My feminine ways

 

単純な歌詞とメロディーの繰り返しなのだが変奏などで飽きさせない。やがて各部屋での演奏をやめて一部屋に集まり、さらにテラスを通って広大な庭に出て、歌いながらなだらかな丘の向こうに去って行く。最後に演奏の録音が流れる中、一人の男が各部屋の灯りを消して周り、真っ暗になって終わる。1時間程も続いただろうか、それでも見応えのある作品だった。

最後に広い展示室で鉄製の巨大な作品が並んでいる中を歩く。渦巻き状や細い通路などを鉄の壁で作り出したもの。かつての鉄鋼都市ビルバオを象徴したのだろうか。

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美術館内のビストロで昼食。パンも食事も非常に美味しい。ここのパンは外はパリッとしていながら堅すぎず、中は適度にしっとりとしつつ柔らかく、塩気も少なく、焼き立てではないのだが、これまで食べた中で最も美味しいような気がする。

美術館の周りを一巡してから、地下鉄でビス

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カヤ橋Bizkaiko
Zubiaに向かう。地下鉄の出入口はどこも現代的(近未来的?)な形で、「グッゲンハイム美術館の街」を強調しているよう。

ポルトゥガレテPortugalete駅から坂道を下って10分ほどでビスカヤ橋。エレベーターで塔の上まで登るには7ユ

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ーロ。高さ60m位。上から河口の先の海まで見える。左岸は坂の街だが、右岸は平坦な街並み。両方とも古い市街地

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。高さ60mの橋桁から吊り下げられたゴンドラは真ん中に車3台2列、その間にバイク、両端が客室。数分おきに往復している。私たちは橋桁を歩いて対岸まで往復。床は木張り、両脇は金網で囲われているので、恐怖感はない。川を覗いてみると、2〜300m上流を渡し船が頻繁に往復している。人間だけだが、船を利用している人も結構いる。橋とどういう使い分けをしているのだろうか。

橋を下りて、今度はゴンドラで対岸に渡

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る。ゴンドラに乗客の座

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席はないが、ほんの1分かかるかどうかといったもの。対岸に着いて往路とは別の路線のアレエタAreeta駅に向かう。

夕食は旧市街Casco biejoで。地下鉄から外にでるともう暗くなっている。大変な人出。Bar Xukera
に行こうと思うが、方向が分からず戸惑っていると、ほろ酔い加減の老人が寄ってきて道を教えてくれる。途中には客であふれたBarがいくつもあったが、Xukeraは空いている。2冊の本で、

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地元の人も推薦するBarと書いてあったのだが。チャコリ(発泡性白ワイン)とピンチョス。美味しくない。ガイドブックに載っている店はハズレが多い、ということを再確認させられた。

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歩いてホテルへ戻る途中に鳥居。ビルバオ美術館の前にもあったので、日本展の宣伝用らしいが、現在はやっていない。

por Andrés

Andres y Ameliaスペイン旅行Bilbao 7時起床。外はまだ真っ暗。8時頃にようやく空が白みはじめる。 ホテルの隣の銀行でクレジットカードを使って300ユーロを引き出し、グッゲンハイム美術館に向かう。美術館前まで行くが、開館までまだ時間があるので、近くのバルでクロワッサン・サンドのピンチョとカフェ・コン・レーチェで朝食。ここのクロワッサン・サンドはレタスが新鮮で美味しい。 美術館前のツーリスモでビスカヤ橋への行き方を尋ねてから入館。 美術館前の巨大な花の犬の周りに入館者が集まり始めている。入館券はネットで購入済みだったが、当日購入でも空いていたので並ぶ必要はなかった。入館はプリントアウトした紙を見せるとオーディオガイドの器械を貸してくれて、すぐに入れる。ただしガイドに日本語はない。2階は展示替えの作業中で閉鎖。3階にエレベーターで上がって見学開始。ピカソ、ブラック、カンディンスキー等の 作品はまずまずだが、もっと現代のはやはり受け付けない。それよりも建物自体がこの美術館の最高の作品なのかも知れない。 1階に降りて映像作品を見る。9つの画面が下図のように配置されている。一つずつ映し出されるスクリーンが増え、各スクリーンは違う部屋を映す。7部屋には一人ずつミュージシャンがいる。1つの部屋には一人のミュージシャンとその横で眠っているような女性。もう一つの映像はテラスで、そこには数人が映っている。ミュージシャンたちはヘッドフォンをつけて互いに聴き合いながら演奏し歌う。ギター、ピアノ、ドラムス、チェロ、アコーディオンなど。   A pink rose In the glittery frost A diamond heart And the orange red fire Once again I fall into My feminine ways   単純な歌詞とメロディーの繰り返しなのだが変奏などで飽きさせない。やがて各部屋での演奏をやめて一部屋に集まり、さらにテラスを通って広大な庭に出て、歌いながらなだらかな丘の向こうに去って行く。最後に演奏の録音が流れる中、一人の男が各部屋の灯りを消して周り、真っ暗になって終わる。1時間程も続いただろうか、それでも見応えのある作品だった。 最後に広い展示室で鉄製の巨大な作品が並んでいる中を歩く。渦巻き状や細い通路などを鉄の壁で作り出したもの。かつての鉄鋼都市ビルバオを象徴したのだろうか。 美術館内のビストロで昼食。パンも食事も非常に美味しい。ここのパンは外はパリッとしていながら堅すぎず、中は適度にしっとりとしつつ柔らかく、塩気も少なく、焼き立てではないのだが、これまで食べた中で最も美味しいような気がする。 美術館の周りを一巡してから、地下鉄でビス カヤ橋Bizkaiko Zubiaに向かう。地下鉄の出入口はどこも現代的(近未来的?)な形で、「グッゲンハイム美術館の街」を強調しているよう。 ポルトゥガレテPortugalete駅から坂道を下って10分ほどでビスカヤ橋。エレベーターで塔の上まで登るには7ユ ーロ。高さ60m位。上から河口の先の海まで見える。左岸は坂の街だが、右岸は平坦な街並み。両方とも古い市街地 。高さ60mの橋桁から吊り下げられたゴンドラは真ん中に車3台2列、その間にバイク、両端が客室。数分おきに往復している。私たちは橋桁を歩いて対岸まで往復。床は木張り、両脇は金網で囲われているので、恐怖感はない。川を覗いてみると、2〜300m上流を渡し船が頻繁に往復している。人間だけだが、船を利用している人も結構いる。橋とどういう使い分けをしているのだろうか。 橋を下りて、今度はゴンドラで対岸に渡 る。ゴンドラに乗客の座 席はないが、ほんの1分かかるかどうかといったもの。対岸に着いて往路とは別の路線のアレエタAreeta駅に向かう。 夕食は旧市街Casco biejoで。地下鉄から外にでるともう暗くなっている。大変な人出。Bar Xukera に行こうと思うが、方向が分からず戸惑っていると、ほろ酔い加減の老人が寄ってきて道を教えてくれる。途中には客であふれたBarがいくつもあったが、Xukeraは空いている。2冊の本で、 地元の人も推薦するBarと書いてあったのだが。チャコリ(発泡性白ワイン)とピンチョス。美味しくない。ガイドブックに載っている店はハズレが多い、ということを再確認させられた。 歩いてホテルへ戻る途中に鳥居。ビルバオ美術館の前にもあったので、日本展の宣伝用らしいが、現在はやっていない。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)