今日の課題は20km歩くこと。20kmはこれまでの私たちの街道歩きからすると短いもの。しかも奥州道はほぼ平坦なので問題はないはず。これはCaminoを歩く際に、明るくなった朝8時ごろ出発し14時過ぎのスペインでの昼食時間には歩き終えるという時程で、毎日20km進もうと考えているから。これに合わせると、10時ごろ歩きはじめて、16時ごろには歩き終えるということになる。

ホテルで朝食を済ませ、9時19分発の電車で矢吹駅に戻る。白河駅から城が見える。2年前には震災で石垣が崩れて天守には行けなくなっていたが、まだ石垣修復P5311096.jpg工事は続いているものの天守は入って見学できるようになっているようだ。

9時45分、矢吹駅から歩きはじめる。曇りがちで昨日より気温も低く歩きやすい。しかし風が時々強く吹き、さっそく帽子が飛ばされて行方不明になってしまう。道路のあちこちを見回してみてもない。ひょっとして、と民家のブロック塀の中を覗き込んでみると、あった。幸い出入り口のカギが開いていたので入って回収できた。鏡石にイオンのショッピングセンターがあったので、街道から少し外れるが帽子用の紐を捜しに寄ってみる。ダイソーにクリップ付きの帽子留めがあった。ついでにサーティワン・アイスクリームで休憩。

鏡石駅あたりで昼時になったので昼食を考えたが、あったのは「ふるはうす」と「菊寿司」だけ。トンカツ屋の「ふるはうす」に入る。ご主人の話では、このあたりは地震の被害が大きかったそうで、確かに歩いていても新築や屋根瓦の真新しい家がP5311114.jpg目に付く。中にはまだ瓦が割れてブルーシートの掛けられている家もある。

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福島原発から直線距離で70kmほどだが、阿武隈山地が間にあり風向きも幸いして放射線の影響は少なかったそうだ。それでもその先の須賀川で除染の作業現場がある。

P5311107.jpg鏡石はマラソンの円谷幸吉やアニメの円谷プロダクションの監督などの出身地だそうだ。「ツブラヤ」だと信じ切っていたが、ここでは「ツムラヤ」。

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 P5311109.jpg須賀川に入ってすぐの一里塚。両方の塚が非常にきれいに残っている。街道の名残が少ない奥州道では、尚更貴重なものだ。

 P5311121.jpg須賀川宿は奥の細道で芭蕉が滞在して句会を開いた町。それにちなんで芭蕉記念館では市民の句から優れたものを選んで表彰し、展示している。

  P5311123.jpg一方、街筋にはウルトラマンや怪獣の像が立てられている。「須賀川市はM78星雲 光の国と姉妹都市」だそうだが、どうにも中途半端な町おこしで、失敗が目に見えるようだ。やるなら境港ぐらいに徹底しないと逆効果だと思うのだが。

 今夜の宿は、安積永盛駅の1kmほど手前で奥州道を左に外れ1km行ったところにある「月光温泉クアハイム」。よくある、日帰り温泉と宿泊施設を兼ねたもの。日曜ということもあって温泉は賑わっている。

宿に着いたのは5時45分。予定より2時間近く遅くなってしまった。余裕があるのでとゆっくり休憩したり、芭蕉記念館に寄ったりしたため。ペース配分をもう少し考える必要がある。

今日の歩行距離 20.3km 34,500歩

por Andrés

Andrés奥州道中今日の課題は20km歩くこと。20kmはこれまでの私たちの街道歩きからすると短いもの。しかも奥州道はほぼ平坦なので問題はないはず。これはCaminoを歩く際に、明るくなった朝8時ごろ出発し14時過ぎのスペインでの昼食時間には歩き終えるという時程で、毎日20km進もうと考えているから。これに合わせると、10時ごろ歩きはじめて、16時ごろには歩き終えるということになる。ホテルで朝食を済ませ、9時19分発の電車で矢吹駅に戻る。白河駅から城が見える。2年前には震災で石垣が崩れて天守には行けなくなっていたが、まだ石垣修復工事は続いているものの天守は入って見学できるようになっているようだ。9時45分、矢吹駅から歩きはじめる。曇りがちで昨日より気温も低く歩きやすい。しかし風が時々強く吹き、さっそく帽子が飛ばされて行方不明になってしまう。道路のあちこちを見回してみてもない。ひょっとして、と民家のブロック塀の中を覗き込んでみると、あった。幸い出入り口のカギが開いていたので入って回収できた。鏡石にイオンのショッピングセンターがあったので、街道から少し外れるが帽子用の紐を捜しに寄ってみる。ダイソーにクリップ付きの帽子留めがあった。ついでにサーティワン・アイスクリームで休憩。鏡石駅あたりで昼時になったので昼食を考えたが、あったのは「ふるはうす」と「菊寿司」だけ。トンカツ屋の「ふるはうす」に入る。ご主人の話では、このあたりは地震の被害が大きかったそうで、確かに歩いていても新築や屋根瓦の真新しい家が目に付く。中にはまだ瓦が割れてブルーシートの掛けられている家もある。福島原発から直線距離で70kmほどだが、阿武隈山地が間にあり風向きも幸いして放射線の影響は少なかったそうだ。それでもその先の須賀川で除染の作業現場がある。鏡石はマラソンの円谷幸吉やアニメの円谷プロダクションの監督などの出身地だそうだ。「ツブラヤ」だと信じ切っていたが、ここでは「ツムラヤ」。 須賀川に入ってすぐの一里塚。両方の塚が非常にきれいに残っている。街道の名残が少ない奥州道では、尚更貴重なものだ。 須賀川宿は奥の細道で芭蕉が滞在して句会を開いた町。それにちなんで芭蕉記念館では市民の句から優れたものを選んで表彰し、展示している。  一方、街筋にはウルトラマンや怪獣の像が立てられている。「須賀川市はM78星雲 光の国と姉妹都市」だそうだが、どうにも中途半端な町おこしで、失敗が目に見えるようだ。やるなら境港ぐらいに徹底しないと逆効果だと思うのだが。 今夜の宿は、安積永盛駅の1kmほど手前で奥州道を左に外れ1km行ったところにある「月光温泉クアハイム」。よくある、日帰り温泉と宿泊施設を兼ねたもの。日曜ということもあって温泉は賑わっている。宿に着いたのは5時45分。予定より2時間近く遅くなってしまった。余裕があるのでとゆっくり休憩したり、芭蕉記念館に寄ったりしたため。ペース配分をもう少し考える必要がある。今日の歩行距離 20.3km 34,500歩por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)