8時10分起床。明るくなりかけている。
9時半過ぎに宿のすぐ近くのCaféに朝食に。ここはいつも中高年の客で混んでいるので行ってみたのだが、特にコーヒーもクロワッサンも、チューロもチョコラーテも美味しいわけでなく、値段は高め。
市場の生ハム屋
市場の生ハム屋
Plaza Mayorの先のMercadoで買い物。生ハム50gとメロン半個、珍しいリンゴがあったので1個。宿に置きに戻る。
今日は朝から晴れて、日陰は寒いが日向は暖かい。
すぐにまた外出。Museo de Unamunoに行く。入口はすぐにわかったが、扉は閉まっている。入場券はEscuelas Mayoresで買うようにとの掲示。地図で調べるとすぐ隣。行ってみるとそこは大学を見学する入口で、大学の入場券とMuseoの入場券は別だが、両方売っている。Museo de Unamunoは次は12時に開くそうなので、それまでは大学を見学することにする。
大学の講義室
大学の講義室
大学は、中庭を囲む回廊に沿って著名な学者の名がついた講義室が並んでいる。それぞれが大きさ、演壇、聴講席などがすべて違っている。現在のは画一的で、せいぜい大きさが違う程度なのに、贅沢なつくりだ。一番大きな講義室で今日は何か催しがあるらしく、正装の人たちが集まってきている。他の部分を見ているうちに催しが始まってしまい、入口は警備員が立ちふさがって中の様子は分からなくなった。
Capilla
Capilla
Capillaもある。大学のものだけあって、正面の壁画には学者たちが集まっている様子が描かれている。
図書館
図書館
現在は実用になっていないようだが、図書館もある。
見終えると出口は大学グッズの売店。ここは昨日のぞいたところ。外に出てぐるりと回って元の入口に戻る。
骸骨にカエル
骸骨にカエル
ファサードの彫刻に骸骨にカエルが乗っているものがあるのを探す。ちょうど団体客が来ていてガイドがライトで照らして指してくれたのでわかったが、小さなもの。
Museo de Unamuno入口
Museo de Unamuno入口
12時少し前にMuseo de Unamunoの入口に行って開くのを待つ。もう一組の夫婦がやってきて、待つのは計4人。12時少し過ぎに扉が開き、前回の見学者が出てきて、入れ替わりに私たちが入る。ガイドの男性が最初に私たちにスペイン語がわかるか尋ねるので、ゆっくり話してくれるように頼む。すると彼は少しゆっくり目に、噛んで含めるように丁寧に説明してくれる。おかげでほとんど理解することができた。最初にビデオで簡単な案内。その後にガイドが案内しながら説明。
Museo de Unamuno室内
Museo de Unamuno室内
ここはウナムノが住んでいたところで、1階にはホール、2階に書斎、寝室、台所や食堂などがある。さらに上階には図書室があるそうだが、今は公開されていない。ガイドはウナムノの生涯や思想の概略を説明してくれた。バスク人で、子供は9人。最初の子は水頭症で亡くなり、死を恐れるようになった。妻のコンチャが亡くなった翌年大晦日にウナムノも急逝した。かれはイエスに傾倒していたので寝室にもイエス像があるが、カトリックを信仰してはいなかった、等々。
折り紙
折り紙
また、ウナムノは折り紙が得意だったそうで、作品がいくつか展示してあり、確かに上手いものだった。
1時間の案内が終わり、そのまま出るか残ってまだ見るか聞かれたので、残ることにする。かれは次の回のガイドを始め、私たちはもう一度見学して回る。見終えて帰る時に挨拶すると、ちょうどビデオを見せているときで、私たちのところに来て少し話す。Caminoを歩いてきたところだというと、彼も2度、RoncesvallesからFisterraまで歩いたそうだ。カトリックかと聞くと、信仰はないが考えながら歩くことに意義があると、ウナムノと同じようなことを言う。帰りがけに、ちょっと待ってと奥の部屋へ行き、しおりを持ってきてプレゼントしてくれた。良いガイドに巡り合えて素晴らしい時を過ごすことができた。
Puente Romano
Puente Romano
少し先の、旧市街を出たところにあるPuente Romanoを見に行く。向こう岸まで渡って引き返してくる。橋の上はずっと太陽が照り、ダウンジャケットでは少し暑いほど。橋はトルメス川にかかっているが、水量豊富。
Casa Lis
Casa Lis
昨日見学したCasa Lisの一面ガラスの外壁が目立つ。近くまで行ってみると、こちら側が本来は正面入り口だったらしいことがわかる。
宿のすぐ近くの店で昼食。宿の人が推薦してくれたところ。Menú del Día。
昼食
昼食
一皿目は焼き野菜とサラダ。二皿目はバカラオとビフテキ。デザートはマフィンとリキッド。白ワインと赤ワインはそれぞれグラス一杯。別にAgua con gasも注文。ビフテキはハンバーグだった。なぜビフテキなのか。きっとだれかが日本料理ブームに乗って名付けるときに勘違いしたのだろう。マフィンは形は違うが味はマフィンと言えなくもないもの。リキッドはイチゴソースに生クリームを乗せたもの。ここの料理は全体にオシャレでパンも含めて全体に少なめ。しかしなぜかデザートだけは普通の量だった。
宿に戻り昼寝。明日からのMadridのホテルを予約。週末で高いので中心街は避け、バラハスの近くにする。
6時に外出。Convento de San Estebanに向かう。
Convento de las Dueñas
Convento de las Dueñas
途中でConvento de las Dueñasの入口が開いていて、見学時間は終わっているがお菓子は売っていると掲示してあるので入ってみる。売店には修道女がいて、お菓子を説明してくれる。一番小さな箱入りのを買うが、なかなか商売熱心でこれもどうかあれもどうかと勧めてくる。
Convento de San Esteban中庭
Convento de San Esteban中庭
Convento de San Estebanでは、入場券売り場で大きな札を出すと売り場の男は口をとがらせて嫌そうな表情を見せてくれた。中に入って回廊の柱頭彫刻を見ると、男の表情そっくりの像があったので笑ってしまった。すっかり暗くなり、ライトアップされた建物が映えていた。
Café Novelty店内のウナムノ像
Café Novelty店内のウナムノ像
帰りにPlaza MayorのCafé Noveltyでコーヒー。店内にウナムノが座っている像がある。ウナムノはここによく来てカードをやっていたと、Museo de Unamunoのガイドが言っていた。ウナムノと一緒に写真に納まる。他の客がそれを見ていて笑い、ウナムノを知っているかと声をかけてきて、誇りにしている様子が伝わってきた。
昨日よりも暖かい夜で、人出も多い。
夕食
夕食
宿に戻って夕食。メロンは季節外れなのに甘く美味しい。茶色いリンゴは店の人は甘いと言っていたが、甘くなく酸っぱい。生ハムは、切り方が厚いのが惜しい。クロワッサンにカスタードクリームを挟み、ジェマ(卵の黄身のクリーム)を乗せたのは、甘い割には軽い。
シャワー、洗濯、日記。今夜も就寝は1時になってしまった。
por Andrés
Andrésスペイン旅行8時10分起床。明るくなりかけている。9時半過ぎに宿のすぐ近くのCaféに朝食に。ここはいつも中高年の客で混んでいるので行ってみたのだが、特にコーヒーもクロワッサンも、チューロもチョコラーテも美味しいわけでなく、値段は高め。Plaza Mayorの先のMercadoで買い物。生ハム50gとメロン半個、珍しいリンゴがあったので1個。宿に置きに戻る。今日は朝から晴れて、日陰は寒いが日向は暖かい。すぐにまた外出。Museo de Unamunoに行く。入口はすぐにわかったが、扉は閉まっている。入場券はEscuelas Mayoresで買うようにとの掲示。地図で調べるとすぐ隣。行ってみるとそこは大学を見学する入口で、大学の入場券とMuseoの入場券は別だが、両方売っている。Museo de Unamunoは次は12時に開くそうなので、それまでは大学を見学することにする。大学は、中庭を囲む回廊に沿って著名な学者の名がついた講義室が並んでいる。それぞれが大きさ、演壇、聴講席などがすべて違っている。現在のは画一的で、せいぜい大きさが違う程度なのに、贅沢なつくりだ。一番大きな講義室で今日は何か催しがあるらしく、正装の人たちが集まってきている。他の部分を見ているうちに催しが始まってしまい、入口は警備員が立ちふさがって中の様子は分からなくなった。Capillaもある。大学のものだけあって、正面の壁画には学者たちが集まっている様子が描かれている。現在は実用になっていないようだが、図書館もある。見終えると出口は大学グッズの売店。ここは昨日のぞいたところ。外に出てぐるりと回って元の入口に戻る。ファサードの彫刻に骸骨にカエルが乗っているものがあるのを探す。ちょうど団体客が来ていてガイドがライトで照らして指してくれたのでわかったが、小さなもの。12時少し前にMuseo de Unamunoの入口に行って開くのを待つ。もう一組の夫婦がやってきて、待つのは計4人。12時少し過ぎに扉が開き、前回の見学者が出てきて、入れ替わりに私たちが入る。ガイドの男性が最初に私たちにスペイン語がわかるか尋ねるので、ゆっくり話してくれるように頼む。すると彼は少しゆっくり目に、噛んで含めるように丁寧に説明してくれる。おかげでほとんど理解することができた。最初にビデオで簡単な案内。その後にガイドが案内しながら説明。ここはウナムノが住んでいたところで、1階にはホール、2階に書斎、寝室、台所や食堂などがある。さらに上階には図書室があるそうだが、今は公開されていない。ガイドはウナムノの生涯や思想の概略を説明してくれた。バスク人で、子供は9人。最初の子は水頭症で亡くなり、死を恐れるようになった。妻のコンチャが亡くなった翌年大晦日にウナムノも急逝した。かれはイエスに傾倒していたので寝室にもイエス像があるが、カトリックを信仰してはいなかった、等々。また、ウナムノは折り紙が得意だったそうで、作品がいくつか展示してあり、確かに上手いものだった。1時間の案内が終わり、そのまま出るか残ってまだ見るか聞かれたので、残ることにする。かれは次の回のガイドを始め、私たちはもう一度見学して回る。見終えて帰る時に挨拶すると、ちょうどビデオを見せているときで、私たちのところに来て少し話す。Caminoを歩いてきたところだというと、彼も2度、RoncesvallesからFisterraまで歩いたそうだ。カトリックかと聞くと、信仰はないが考えながら歩くことに意義があると、ウナムノと同じようなことを言う。帰りがけに、ちょっと待ってと奥の部屋へ行き、しおりを持ってきてプレゼントしてくれた。良いガイドに巡り合えて素晴らしい時を過ごすことができた。少し先の、旧市街を出たところにあるPuente Romanoを見に行く。向こう岸まで渡って引き返してくる。橋の上はずっと太陽が照り、ダウンジャケットでは少し暑いほど。橋はトルメス川にかかっているが、水量豊富。昨日見学したCasa Lisの一面ガラスの外壁が目立つ。近くまで行ってみると、こちら側が本来は正面入り口だったらしいことがわかる。宿のすぐ近くの店で昼食。宿の人が推薦してくれたところ。Menú del Día。一皿目は焼き野菜とサラダ。二皿目はバカラオとビフテキ。デザートはマフィンとリキッド。白ワインと赤ワインはそれぞれグラス一杯。別にAgua con gasも注文。ビフテキはハンバーグだった。なぜビフテキなのか。きっとだれかが日本料理ブームに乗って名付けるときに勘違いしたのだろう。マフィンは形は違うが味はマフィンと言えなくもないもの。リキッドはイチゴソースに生クリームを乗せたもの。ここの料理は全体にオシャレでパンも含めて全体に少なめ。しかしなぜかデザートだけは普通の量だった。宿に戻り昼寝。明日からのMadridのホテルを予約。週末で高いので中心街は避け、バラハスの近くにする。6時に外出。Convento de San Estebanに向かう。途中でConvento de las Dueñasの入口が開いていて、見学時間は終わっているがお菓子は売っていると掲示してあるので入ってみる。売店には修道女がいて、お菓子を説明してくれる。一番小さな箱入りのを買うが、なかなか商売熱心でこれもどうかあれもどうかと勧めてくる。Convento de San Estebanでは、入場券売り場で大きな札を出すと売り場の男は口をとがらせて嫌そうな表情を見せてくれた。中に入って回廊の柱頭彫刻を見ると、男の表情そっくりの像があったので笑ってしまった。すっかり暗くなり、ライトアップされた建物が映えていた。帰りにPlaza MayorのCafé Noveltyでコーヒー。店内にウナムノが座っている像がある。ウナムノはここによく来てカードをやっていたと、Museo de Unamunoのガイドが言っていた。ウナムノと一緒に写真に納まる。他の客がそれを見ていて笑い、ウナムノを知っているかと声をかけてきて、誇りにしている様子が伝わってきた。昨日よりも暖かい夜で、人出も多い。宿に戻って夕食。メロンは季節外れなのに甘く美味しい。茶色いリンゴは店の人は甘いと言っていたが、甘くなく酸っぱい。生ハムは、切り方が厚いのが惜しい。クロワッサンにカスタードクリームを挟み、ジェマ(卵の黄身のクリーム)を乗せたのは、甘い割には軽い。シャワー、洗濯、日記。今夜も就寝は1時になってしまった。por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)