奥州道歩き旅 槻木〜仙台

ホテルの朝食はビュッフェで、ごく普通のビジネスホテルのもの。電車の時刻表を見ると15分後なので、急いで支度をすませてチェックアウト。駅は目の前なので、ホームに着いて少し余裕がある。

一駅先の槻木まで行き、昨日の続きの街道を歩きはじめる。

途中でしばらく川の土手の上を歩いて気持ちが良かったが、あとはほとんど住宅地の中の道を歩くことになり面白みがない。

街道を示すものは「奥州街道（本郷）踏切」の表示だけ。

国道4号を数百メートルだけ歩くことになったが、食事のできるところはない。再び住宅地の道を進み、スマートフォンでレストランを探すと百メートルほど外れたところにあるので行ってみる。しかし「本日休業」の札が出ている。入口の様子からは今日が休みなのか、もう廃業しているのか判然としない。更にしばらく進んだところで、4号線に百メートルほどと接近したところで国道の方を見ると「南部屋敷」という店が見える。行って見ると営業していた。蕎麦御膳を頼む。こういう店としてはましな味。何よりも椅子に余裕がありゆっくり座れるのがありがたい。

あとは再び住宅地の中の道。「増田宿跡」の表示が唯一の奥州街道の名残り。見所としては「衣笠の松」と名付けられた立派な松が今日唯一のものか。

仙台市に入って、旧国道４号がまっすぐに伸びているのをひたすら歩くだけ。休憩したくなったところでケーキ屋「yuzuki」があったので入る。テーブルもあって店内で食べることもできる。今日はコーヒーの移動販売車が来ていて、そこでコーヒーを買い、チーズケーキとシフォンケーキでお茶にする。ケーキもコーヒーも美味しかった。

市街地に入り、地下鉄の駅も目にするようになったが、なかなかホテルにたどり着かない。今日の予定は26kmぐらいだったが、結局28kmほどでホテル到着。

今日のホテルは「ウエスティンホテル仙台」これまでで値段も質も高さも最高。東北地方で一番の高層ビルで、私たちの部屋は37階。部屋の窓は床から天井までの大きなガラスで、着いた時はちょうど日没で夕日が見え、その後は夜景を堪能できる。

夕食はホテルのレストランで宿泊者特別メニューにワイン３種（シャンパン、白、赤）とノンアルコールのワイン３種。ワインは更にロゼをサービスしてくれた。夜景を見ながらゆっくり食事を楽しむことができた。

部屋は昨夜、ネットで30パーセントオフのセールを偶然見つけたので、スタンダードルームより安くスーペリアに泊まれた。広々と気持ち良い。ゆっくり眠るとしよう。

por Andrés