23.8㎞ 38,000歩

朝食が9時からなので、7時起床。

暖房が効いていたが、密閉性が高いのか部屋の中は湿度も非常に高くなっていて、洗濯物の乾きはあまりよくない。窓の外から干し草の発酵した臭いが入ってきて、油断すると入ってきてしまうハエとともに、ちょっと気になる。

Peregrinoは他にいないようだが、廊下の奥の方の2部屋に住んでいるのか泊まっているのか分からないが、人がいる。

村の外は雲の下。

9時にMulti Servicio Ruralに行き、朝食。田舎のBarの典型的なもの。

出発は10時近くになってしまう。

緩やかな坂道をずっと下って行き、ここでAragonに別れてNavarraに入る。バスク語の世界がはじまる。

なつかしいCaminoの道標が随所に見られるようになる。

景色も3年前にCamino Francésを歩いた時に目に焼き付いたなつかしいものに変わる。ただし3年前は9月末だったので道の両側は赤茶けた土だけだったが、今回は牧草が芽吹き緑が広がっているところが多い。

道端にPeregrinoの死を悼む記念のオブジェ。

庭先には板を切り抜いたPeregrino。ここまではCaminoと言っても沿道の人々の関心は非常に低かったが、Camino Francésに近づいて違ってきたのだろうか。

この辺りでは最も大きな街であるSangüesaに入ると、通りでは手作り品の露店市が開かれている。手持ちの現金が少なくなって宿代の支払いなどで冷や冷やしていたが、ここでATMから現金を下ろすことができた。

13時でお腹が空き、軽く何か食べようとBarに入ったら、この時間はMenú del díaしかないとのこと。まだこの先10㎞以上歩くのに満腹ではきついと迷っていたら、店の女主人がCompartirすれば良いと勧めてくれたので、そうする。

一皿目はインゲン豆のスープ。二皿に分けて出してくれる。Compartirとは言っても十分二人分ある。

二皿目はEscalope。これも二皿で出してくれ、私たちには十分二人分の量。

デザートはクワハーダ。別にコーヒーを頼む。美味しくて量も十分あり、とても一人分を二人で食べたとは言えないほどのものだった。

支払い時に店の主人が勘違いして二人分の計算をしたが、指摘するとすぐに訂正。しかし今度は飲み物とコーヒーの代金の請求が抜けている。また指摘するとコーヒー代だけ加算する。夫婦と息子でやっているようだが、3人とも感じの良い人たちだった。

再びCaminoを歩きはじめると街を出る直前にIglesia de Santa María la Realがある。ファサードがなかなか凝っている。中にはやはり入れない。

向かいにTurismoがあるが、入口に行ってみると14時までとの表示で、5分ほど過ぎている。すると係員が中から手招きしてくれる。Caminoの地図をもらい、いくつかの情報を教えてもらえた。時間外でも対応してくれてありがたい。

Aragon川を渡って市街地を出、振り返るとIglesiaが美しい姿を見せていた。

しばらく製紙工場らしきものが並ぶ広い通りを歩き、次の町Llédenaに着く。

ここには鉄道の廃線跡を利用した遊歩道があり、その先には

駅の跡地を住宅街にしたCalle de Estaciónがある。

高速道路を横断するために数百メートル迂回して進むと、こんな休憩所が2~300mおきにある。

こんなことは初めてなので不審に思っていると、間もなくきれいな景色の渓谷が現れた。Foz de Lumbierで、左にイラティ川、

右に崖を見て進む遊歩道になっているのだ。

遊歩道が終わると右に素掘りのトンネルがある。ここを抜けるしか道はなさそうなので入って行くと中は真っ暗。出口も見えないので、引き返す。

左に細い道があるので進もうとすると警告板があって危険との表示。迷っていると子ども連れで進む人がいるので、そんなに危なくもないのだろうと行くことにする。

しかし少し進むと左は谷底、右は鎖の設置された絶壁になる。親子連れの後を進むと、間もなく彼らは引き返してくる。少し幅の広いところですれ違って先に進むと、断崖で行きどまり。向こうの崖に橋が架かっていた跡があるので、ここで橋が落ちてしまったのだろう。引き返すしかない。

帰路も当然崖っぷち。こんな時には杖がかえって邪魔に感じる。

何とか無事にトンネル入口に戻り、スマートフォンに予備のバッテリーをつなぎ、ライトにしてトンネルの中に進む。すぐ前に小走りに入って行った女性が戻ってきて、私たちのライトを頼りに一緒に進む。

やがて出口が見えてきて一安心。

その後は道幅も広く危ないところはないが、絶壁の下を歩く。

再びトンネル。今度は最初のより短い。

スリル満点の道だったが、景色もまた素晴らしかった。土曜日だとはいえ、夕暮れ近い時間にもかかわらず親子連れや二人連れが何組も訪れていたのもうなづける場所だった。

その後はのどかな田園風景。散歩をする人を何人も見かける。こんなことも今回のCaminoでは初めて。

サラサル川を渡ってLumbierの町に入るところで、少し上流に中世の石橋が見える。

まもなく今日の宿に到着。今夜はホテルに泊まる。

一つ星にしては立派。バスはジャグジー。ただし故障していた。

20時過ぎから夕食。昼もまともな食事をとったとは言っても半人前だし時間も早かったので、夜もきちんとした食事にする。

一皿目は茄子の詰め物、ツナサラダ。ナスはもっと熱ければ美味しかっただろう。

二皿目はハンバーグ、鱈。ハンバーグは少し塩っぱかった。

デザートはフレンチトースト、焼きリンゴのケーキ。焼きリンゴは単純な焼きリンゴの方が美味しいだろう。しかし布のナプキンを使う久しぶりのレストランで落ち着いて食べることができた。他には二人連れの客がいるだけだったが、外のBarには10人以上の客がいた。こんな人数を見るのも久しぶり。

部屋に戻って日記。今日も暖房は効いている。天気予報では明日は雨。道がぬかるみにならなければ良いが。

/images/2018/11/clip_image024-13-644x430.png/images/2018/11/clip_image024-13-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino CatalánCamino,Catalan,Santiago,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼23.8㎞ 38,000歩 朝食が9時からなので、7時起床。 暖房が効いていたが、密閉性が高いのか部屋の中は湿度も非常に高くなっていて、洗濯物の乾きはあまりよくない。窓の外から干し草の発酵した臭いが入ってきて、油断すると入ってきてしまうハエとともに、ちょっと気になる。 Peregrinoは他にいないようだが、廊下の奥の方の2部屋に住んでいるのか泊まっているのか分からないが、人がいる。 村の外は雲の下。 9時にMulti Servicio Ruralに行き、朝食。田舎のBarの典型的なもの。 出発は10時近くになってしまう。 緩やかな坂道をずっと下って行き、ここでAragonに別れてNavarraに入る。バスク語の世界がはじまる。 なつかしいCaminoの道標が随所に見られるようになる。 景色も3年前にCamino Francésを歩いた時に目に焼き付いたなつかしいものに変わる。ただし3年前は9月末だったので道の両側は赤茶けた土だけだったが、今回は牧草が芽吹き緑が広がっているところが多い。 道端にPeregrinoの死を悼む記念のオブジェ。 庭先には板を切り抜いたPeregrino。ここまではCaminoと言っても沿道の人々の関心は非常に低かったが、Camino Francésに近づいて違ってきたのだろうか。 この辺りでは最も大きな街であるSangüesaに入ると、通りでは手作り品の露店市が開かれている。手持ちの現金が少なくなって宿代の支払いなどで冷や冷やしていたが、ここでATMから現金を下ろすことができた。 13時でお腹が空き、軽く何か食べようとBarに入ったら、この時間はMenú del díaしかないとのこと。まだこの先10㎞以上歩くのに満腹ではきついと迷っていたら、店の女主人がCompartirすれば良いと勧めてくれたので、そうする。 一皿目はインゲン豆のスープ。二皿に分けて出してくれる。Compartirとは言っても十分二人分ある。 二皿目はEscalope。これも二皿で出してくれ、私たちには十分二人分の量。 デザートはクワハーダ。別にコーヒーを頼む。美味しくて量も十分あり、とても一人分を二人で食べたとは言えないほどのものだった。 支払い時に店の主人が勘違いして二人分の計算をしたが、指摘するとすぐに訂正。しかし今度は飲み物とコーヒーの代金の請求が抜けている。また指摘するとコーヒー代だけ加算する。夫婦と息子でやっているようだが、3人とも感じの良い人たちだった。 再びCaminoを歩きはじめると街を出る直前にIglesia de Santa María la Realがある。ファサードがなかなか凝っている。中にはやはり入れない。 向かいにTurismoがあるが、入口に行ってみると14時までとの表示で、5分ほど過ぎている。すると係員が中から手招きしてくれる。Caminoの地図をもらい、いくつかの情報を教えてもらえた。時間外でも対応してくれてありがたい。 Aragon川を渡って市街地を出、振り返るとIglesiaが美しい姿を見せていた。 しばらく製紙工場らしきものが並ぶ広い通りを歩き、次の町Llédenaに着く。 ここには鉄道の廃線跡を利用した遊歩道があり、その先には 駅の跡地を住宅街にしたCalle de Estaciónがある。 高速道路を横断するために数百メートル迂回して進むと、こんな休憩所が2~300mおきにある。 こんなことは初めてなので不審に思っていると、間もなくきれいな景色の渓谷が現れた。Foz de Lumbierで、左にイラティ川、 右に崖を見て進む遊歩道になっているのだ。 遊歩道が終わると右に素掘りのトンネルがある。ここを抜けるしか道はなさそうなので入って行くと中は真っ暗。出口も見えないので、引き返す。 左に細い道があるので進もうとすると警告板があって危険との表示。迷っていると子ども連れで進む人がいるので、そんなに危なくもないのだろうと行くことにする。 しかし少し進むと左は谷底、右は鎖の設置された絶壁になる。親子連れの後を進むと、間もなく彼らは引き返してくる。少し幅の広いところですれ違って先に進むと、断崖で行きどまり。向こうの崖に橋が架かっていた跡があるので、ここで橋が落ちてしまったのだろう。引き返すしかない。 帰路も当然崖っぷち。こんな時には杖がかえって邪魔に感じる。 何とか無事にトンネル入口に戻り、スマートフォンに予備のバッテリーをつなぎ、ライトにしてトンネルの中に進む。すぐ前に小走りに入って行った女性が戻ってきて、私たちのライトを頼りに一緒に進む。 やがて出口が見えてきて一安心。 その後は道幅も広く危ないところはないが、絶壁の下を歩く。 再びトンネル。今度は最初のより短い。 スリル満点の道だったが、景色もまた素晴らしかった。土曜日だとはいえ、夕暮れ近い時間にもかかわらず親子連れや二人連れが何組も訪れていたのもうなづける場所だった。 その後はのどかな田園風景。散歩をする人を何人も見かける。こんなことも今回のCaminoでは初めて。 サラサル川を渡ってLumbierの町に入るところで、少し上流に中世の石橋が見える。 まもなく今日の宿に到着。今夜はホテルに泊まる。 一つ星にしては立派。バスはジャグジー。ただし故障していた。 20時過ぎから夕食。昼もまともな食事をとったとは言っても半人前だし時間も早かったので、夜もきちんとした食事にする。 一皿目は茄子の詰め物、ツナサラダ。ナスはもっと熱ければ美味しかっただろう。 二皿目はハンバーグ、鱈。ハンバーグは少し塩っぱかった。 デザートはフレンチトースト、焼きリンゴのケーキ。焼きリンゴは単純な焼きリンゴの方が美味しいだろう。しかし布のナプキンを使う久しぶりのレストランで落ち着いて食べることができた。他には二人連れの客がいるだけだったが、外のBarには10人以上の客がいた。こんな人数を見るのも久しぶり。 部屋に戻って日記。今日も暖房は効いている。天気予報では明日は雨。道がぬかるみにならなければ良いが。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)