今日はTarragonaに行こうかとも思っていたが、昨日の電車で懲りて乗換のある所に行く気にならないし、日曜日は博物館などは早く閉まるので、遠くまで出かけてもあまり見る時間はなさそう。そこで一日Sitgesでのんびりぶらぶらしようということになった。

clip_image0019時過ぎに出かけると、浜ではなんと海水浴をしている女性二人がいる。11月も末で、暖かいとは言っても20度にもなっていないし、歩く人たちもダウン姿が多いのに。

clip_image002さすがに日曜日の朝、人通りはほとんどない。

clip_image003朝食はパン屋さんで、久しぶりにアップルパイやオレンジジュースを注文。

食後は海岸通りに戻り、西に向かって歩く。

clip_image004ヨットスクールのスタッフがヨットを運び出して講習の準備をしているが、受講生はどのくらいいるのだろうか。

clip_image005砂浜から2~30mの人工島。二つの島で左はカモメ、右はウミウと完全に分かれている。ただ羽を休めているだけなのだが。

clip_image006西端はラグーナになっていて、その先はゴルフ場。ここで道は行きどまりなので、引き返す。

clip_image007ここの砂浜は人工のようで、こんな形のが並んでいる。これは特に入口が狭くて波が静か。夏には子供たちの絶好の遊び場になるのだろう。

PB252658b.mpeg4.ac3(サルダーナの動画)

街の中心に近いあたりまで戻ってくると、サルダーナが始まっている。最初は中高年が5人だけで踊っているのでどうなることかと思うが、次第に人々が集まり、若い人も踊りはじめてにぎやかになる。ただここのサルダーナは、バルセローナのカテドラル前広場とは違って飛び入りの素人が加われるような雰囲気ではない。

Parròquia de Sant Bartomeu i Santa Teclaの前を通りかかると、ちょうど日曜礼拝を終えた人々が出てきているところ。

clip_image008入れかわりに堂内に入ると、ミサの終わりのオルガン演奏がまだ続いているので、ほんの少しだが聴くことができた。

PB252666b.MOV.mpeg4.ac3(歌の動画)

Centre Cultural Miramarの前を通りかかると、歌声が聞こえる。十数人の聴衆を前に2人の女性が交互に歌う。横の看板に25Nとあり、「女性に対する暴力撤廃の国際デー」のための催しなのかもしれないが、彼女たちの歌の内容が関係あるのかはわからない。しかし声もよく歌もうまい。とくにこの動画の人のは心にしみるものがある。

建物の中では展覧会をやっているが、私の好みではない。

ゆっくり過ごすつもりが、つい歩き回り続け、お腹が空いてきた。

clip_image009昼食に適当な店を思いつかないので、先日通りがかりに見た「寿司食べ放題」の店に行ってみることにする。16.95€でデザート付き。入ってみるとCamareroは中国系の人で、やはりここも「なんちゃって日本食」の店かと嫌な予感。しかし、ビュッフェと言ってもメニューを見て注文すると作ってきてくれるという方式で、温かいものは温かく出てくるのでありがたい。寿司以外に、当然中華もある。

clip_image010海老春巻きは揚げたてのアツアツで美味しかった。写真を撮り損ねたが、寿司では巻きものはそんなにひどくなかった。10年ほど前にバレンシアで入った店のは悲惨なものだったので、店が違うとはいえ日本食ブームでレベルは大幅にアップしたようだ。

clip_image011それでも握りは全くダメ。ネタもだめだが、シャリがまるで押し寿司のよう。

clip_image012餃子も奇妙な味。

数組のスペイン人の客も入っていたが、やはりスペインではこの値段なら地元のBarかレストランの方がはるかに満足できることを再確認できた。

食後、一度ホテルに戻って休もうかと思ったが、もう一度出かけるのが億劫になってしまいそうなので、そのまま散歩を続けることにする。

clip_image013物売りが商品を歩道に広げている。バッグ、靴、アクセサリー、衣類など。なぜかバッグや靴を売っているのはどこの町でも黒人。違法なので警官が来るのが分かると品物を布にさっと包んで隠れる。警官も取り締まる気はなく、わざとゆっくり歩いてくる。たまにぼんやりしていて警官が来るのに気が付かない売り子を、警官は仕方なく取り締まるが、逮捕することはほとんどなさそうで説教だけで済ませているようだ。

clip_image014風が強くなったわけでもないのに、急に波が高くなってきた。

今度は海辺を東に進む。

clip_image015東端はヨットハーバーになっている。

clip_image016その手前に、ここにスペイン戦争中に砲台が置かれたことを示す説明板。崖の下にあるようで、直接見ることはできない。

16時半ごろにホテルに戻り、少し昼寝。昨日の疲れが少し取れた。

20時ごろに外出。一昨日買ってきたCavaを飲むのに、パンと生ハムを買いに行く。日曜日の夜なので店は開いていないのではと思っていたが、ハム屋さんもパン屋さんも営業中のがあった。

clip_image017ホテルに持ち帰り、軽い夕食の代わり。生ハムは店で最高級のを買ってきたが、切り方が厚く持ち味を生かせていない。ちょっと残念。マラガにあったハム屋さんでは丁寧に薄く切ってくれて美味しかったが、やはり店員の性格やその場の気分がハムの味に如実に反映してしまうようだ。だからこそ、単に薄く切るだけだったら機械切りにすれば済むところを、店頭で客の注文を受けてから時間をかけて丁寧にナイフで切るという手間暇をかけるという方法を、市場の中の店でも街中のハム屋さんでもいまだに取っているのだろう。スーパーで売っている機械で切った薄いパック入りのものより、ハム屋さん切ってもらったものの方が美味しいのは、気のせいでもノスタルジーでもないと思う。

/images/2018/12/clip_image015-3-644x430.png/images/2018/12/clip_image015-3-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino Catalánスペイン旅行Camino,Catalan,Santiago,Sitges,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼今日はTarragonaに行こうかとも思っていたが、昨日の電車で懲りて乗換のある所に行く気にならないし、日曜日は博物館などは早く閉まるので、遠くまで出かけてもあまり見る時間はなさそう。そこで一日Sitgesでのんびりぶらぶらしようということになった。 9時過ぎに出かけると、浜ではなんと海水浴をしている女性二人がいる。11月も末で、暖かいとは言っても20度にもなっていないし、歩く人たちもダウン姿が多いのに。 さすがに日曜日の朝、人通りはほとんどない。 朝食はパン屋さんで、久しぶりにアップルパイやオレンジジュースを注文。 食後は海岸通りに戻り、西に向かって歩く。 ヨットスクールのスタッフがヨットを運び出して講習の準備をしているが、受講生はどのくらいいるのだろうか。 砂浜から2~30mの人工島。二つの島で左はカモメ、右はウミウと完全に分かれている。ただ羽を休めているだけなのだが。 西端はラグーナになっていて、その先はゴルフ場。ここで道は行きどまりなので、引き返す。 ここの砂浜は人工のようで、こんな形のが並んでいる。これは特に入口が狭くて波が静か。夏には子供たちの絶好の遊び場になるのだろう。 PB252658b.mpeg4.ac3(サルダーナの動画) 街の中心に近いあたりまで戻ってくると、サルダーナが始まっている。最初は中高年が5人だけで踊っているのでどうなることかと思うが、次第に人々が集まり、若い人も踊りはじめてにぎやかになる。ただここのサルダーナは、バルセローナのカテドラル前広場とは違って飛び入りの素人が加われるような雰囲気ではない。 Parròquia de Sant Bartomeu i Santa Teclaの前を通りかかると、ちょうど日曜礼拝を終えた人々が出てきているところ。 入れかわりに堂内に入ると、ミサの終わりのオルガン演奏がまだ続いているので、ほんの少しだが聴くことができた。 PB252666b.MOV.mpeg4.ac3(歌の動画) Centre Cultural Miramarの前を通りかかると、歌声が聞こえる。十数人の聴衆を前に2人の女性が交互に歌う。横の看板に25Nとあり、「女性に対する暴力撤廃の国際デー」のための催しなのかもしれないが、彼女たちの歌の内容が関係あるのかはわからない。しかし声もよく歌もうまい。とくにこの動画の人のは心にしみるものがある。 建物の中では展覧会をやっているが、私の好みではない。 ゆっくり過ごすつもりが、つい歩き回り続け、お腹が空いてきた。 昼食に適当な店を思いつかないので、先日通りがかりに見た「寿司食べ放題」の店に行ってみることにする。16.95€でデザート付き。入ってみるとCamareroは中国系の人で、やはりここも「なんちゃって日本食」の店かと嫌な予感。しかし、ビュッフェと言ってもメニューを見て注文すると作ってきてくれるという方式で、温かいものは温かく出てくるのでありがたい。寿司以外に、当然中華もある。 海老春巻きは揚げたてのアツアツで美味しかった。写真を撮り損ねたが、寿司では巻きものはそんなにひどくなかった。10年ほど前にバレンシアで入った店のは悲惨なものだったので、店が違うとはいえ日本食ブームでレベルは大幅にアップしたようだ。 それでも握りは全くダメ。ネタもだめだが、シャリがまるで押し寿司のよう。 餃子も奇妙な味。 数組のスペイン人の客も入っていたが、やはりスペインではこの値段なら地元のBarかレストランの方がはるかに満足できることを再確認できた。 食後、一度ホテルに戻って休もうかと思ったが、もう一度出かけるのが億劫になってしまいそうなので、そのまま散歩を続けることにする。 物売りが商品を歩道に広げている。バッグ、靴、アクセサリー、衣類など。なぜかバッグや靴を売っているのはどこの町でも黒人。違法なので警官が来るのが分かると品物を布にさっと包んで隠れる。警官も取り締まる気はなく、わざとゆっくり歩いてくる。たまにぼんやりしていて警官が来るのに気が付かない売り子を、警官は仕方なく取り締まるが、逮捕することはほとんどなさそうで説教だけで済ませているようだ。 風が強くなったわけでもないのに、急に波が高くなってきた。 今度は海辺を東に進む。 東端はヨットハーバーになっている。 その手前に、ここにスペイン戦争中に砲台が置かれたことを示す説明板。崖の下にあるようで、直接見ることはできない。 16時半ごろにホテルに戻り、少し昼寝。昨日の疲れが少し取れた。 20時ごろに外出。一昨日買ってきたCavaを飲むのに、パンと生ハムを買いに行く。日曜日の夜なので店は開いていないのではと思っていたが、ハム屋さんもパン屋さんも営業中のがあった。 ホテルに持ち帰り、軽い夕食の代わり。生ハムは店で最高級のを買ってきたが、切り方が厚く持ち味を生かせていない。ちょっと残念。マラガにあったハム屋さんでは丁寧に薄く切ってくれて美味しかったが、やはり店員の性格やその場の気分がハムの味に如実に反映してしまうようだ。だからこそ、単に薄く切るだけだったら機械切りにすれば済むところを、店頭で客の注文を受けてから時間をかけて丁寧にナイフで切るという手間暇をかけるという方法を、市場の中の店でも街中のハム屋さんでもいまだに取っているのだろう。スーパーで売っている機械で切った薄いパック入りのものより、ハム屋さん切ってもらったものの方が美味しいのは、気のせいでもノスタルジーでもないと思う。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)