Jerezを出て24日にポルトガルに入った。高速道路を走って行くと、ブルーの地に丸く星が並んだEUマークの下にPortugalと書かれた、交通標識より一回り小さい表示があって、そこが国境。国境を越えて最初に入ったサービスエリアのカフェで、店員たちの話声の低さがスペインからポルトガルに入ったことを実感させる。スペイン人は二人いると大きな声で賑やかに話し続けるが、ポルトガル人はぼそぼそと小声で途切れがちに話すだIMGP0648け。だから店内も静かで、さびしいほど。

ヨーロッパ最南西端という中途半端な表示をするサン・ビセンテ岬に先ず向かう。 切り立った断崖が波に削られながら海に突き出していて、先端に灯台があるというありふれた風景。そIMGP0655れでも近くには土産物を売る屋台が何軒も並んでいた。

 

 

 

 

 

DSC04749

そのすぐ南にあるサグレス岬は、要塞の壁で仕切られ、その先に小さな礼拝堂が立っている。ここで礼拝が行われることはもうないのだろうが。

 

DSC04774

 

 

 

 

 

DSC04765

1時間ほど日没を待ったが、水平線の上に雲がかかってしまった。

沢木耕太郎は「深夜特急」で、ロンドンを最終目的地にしていたのを、このサグレスで旅を終えることにしたと記憶している。冷たい風が吹きつけ、岩だけが広がる岬の台地で夕暮れを迎えれば、ユーラシア大陸横断を終わらせるのに、ここがロンドンなどよりはるかに適しているのは確かだと思える。

por Andres

Andres y Ameliaスペイン留学生活Jerezを出て24日にポルトガルに入った。高速道路を走って行くと、ブルーの地に丸く星が並んだEUマークの下にPortugalと書かれた、交通標識より一回り小さい表示があって、そこが国境。国境を越えて最初に入ったサービスエリアのカフェで、店員たちの話声の低さがスペインからポルトガルに入ったことを実感させる。スペイン人は二人いると大きな声で賑やかに話し続けるが、ポルトガル人はぼそぼそと小声で途切れがちに話すだけ。だから店内も静かで、さびしいほど。 ヨーロッパ最南西端という中途半端な表示をするサン・ビセンテ岬に先ず向かう。 切り立った断崖が波に削られながら海に突き出していて、先端に灯台があるというありふれた風景。それでも近くには土産物を売る屋台が何軒も並んでいた。           そのすぐ南にあるサグレス岬は、要塞の壁で仕切られ、その先に小さな礼拝堂が立っている。ここで礼拝が行われることはもうないのだろうが。          ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)