関哲行「スペイン巡礼史」講談社現代新書
サンティアゴ巡礼の歴史を、様々な角度から読み解いたもの。キリスト教信仰だけではなくその下層に潜む土着信仰も含めての宗教的背景。巡礼者が抱えていた信仰心だけではない事情。中世にもあった巡礼の「観光」的側面。巡礼都市の発展。巡礼者への慈善活動の政治的側面。こうしたことがコンパクトな中に凝縮されてまとめられており、読み応えがあった。
昨秋、マラガの書店で多種多様なサンティアゴ巡礼案内書が並べられているのに驚いた。今年が聖年に当たるためでもあったのだろうが、それだけではないようにも思う。日本の書店にもその種の本が何種類も並び、Mixiには「El Camino巡礼」というコミュニティがつくられるなど、新しい観光としての盛況もあるだろう。あるいは新たな信仰が求められているのかもしれない。
por Andres
https://dosperegrinos.net/2010/08/10/%e9%96%a2%e5%93%b2%e8%a1%8c%e3%80%8c%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%b7%a1%e7%a4%bc%e5%8f%b2%e3%80%8d%e8%ac%9b%e8%ab%87%e7%a4%be%e7%8f%be%e4%bb%a3%e6%96%b0%e6%9b%b8/書籍・雑誌サンティアゴ巡礼の歴史を、様々な角度から読み解いたもの。キリスト教信仰だけではなくその下層に潜む土着信仰も含めての宗教的背景。巡礼者が抱えていた信仰心だけではない事情。中世にもあった巡礼の「観光」的側面。巡礼都市の発展。巡礼者への慈善活動の政治的側面。こうしたことがコンパクトな中に凝縮されてまとめられており、読み応えがあった。 昨秋、マラガの書店で多種多様なサンティアゴ巡礼案内書が並べられているのに驚いた。今年が聖年に当たるためでもあったのだろうが、それだけではないようにも思う。日本の書店にもその種の本が何種類も並び、Mixiには「El Camino巡礼」というコミュニティがつくられるなど、新しい観光としての盛況もあるだろう。あるいは新たな信仰が求められているのかもしれない。 por AndresAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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