吉原宿から由比宿へ

吉原宿を9時55分に出発。

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流石に富士市は製紙の街。街角に「こしのえき」と名付けられた古紙回収のコンテナが設置されている。

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製紙工場の煙突からは白い煙が吐き出されているが、昔、富士市に近付いただけで強烈に襲ってきた悪臭は今は全く感じられない。

 

 

 

 

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富士川の水も澄んでいた。

晴れ渡って気持ちのよい日和だが、富士山にだけは雲がかかり姿が見えない。

 

 

IMGP2214この辺りで常夜灯を多く見かけた。江戸時代の人も夜の街道を歩いたのだろうか。常夜灯といっても現在の街灯のように道を連続して照らしているわけではなく、提灯を下げていても暗い夜道は大変だっただろうに。

 

 

 

 

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岩淵の一里塚。ここには名産「栗の粉餅」を売る茶店が並んでいたそうだが、現在は住宅街で、茶店どころか商店の一軒も見当たらない。

餅はあきらめるしかないと思っていたら、峠を越えたところに和菓子屋があり、栗の粉餅を手に入れることができた。IMGP2225

 

表面に栗の粉をまぶしてあり、峠の茶屋で売られていたということから想像していたものとは違い、上品な味だった。

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蒲原宿に13時05分着。ここまで10kmほどに3時間もかかっている。昨日の疲れで明らかにペースが落ちている。

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蒲原宿は昔の宿場の雰囲気が残る町並みで、間口が狭く奥行きのある町屋造りがはっきりしている。

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表通りに面した部分を大正時代の洋館風にした「五十嵐歯科医院」。内部を見学できるようになっていて、2階中央の一番日当たりのよい部屋が診察室で、昔の治療椅子が残されている。裏庭の向こうには遠くから泊りがけで治療に来た患者のための宿舎もある。

ここから由比にかけては桜エビが名産。ということで昼食は桜エビとシラスの紅白丼に桜エビ焼きそば。

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由比宿の入口は桝型でかぎの手に折れ曲がっている。

 

 

 

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由比宿の通りは「由比桜えび通り」。桜えび料理の店が並び、桜えび一色という感じだ。

 

 

 

 

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由比本陣跡に着いたのは15時45分。

「由比本陣公園」として整備され、中には広重美術館もある。

 

 

ホテルは興津にとってあるので、由比宿から2kmほど先の由比駅からJRに乗り、一つ目の興津駅へ移動した。

街道を進んだのは、吉原宿から由比宿までの16.5km。27,900歩。

この日の総歩数は34,000。

興津まで歩くつもりだったが、由比から興津までは9kmほどで、その間には薩埵峠もあり、前日の疲れもあって早めに切り上げることにした。

por Andres

Andres y Amelia東海道中吉原宿から由比宿へ 吉原宿を9時55分に出発。 流石に富士市は製紙の街。街角に「こしのえき」と名付けられた古紙回収のコンテナが設置されている。     製紙工場の煙突からは白い煙が吐き出されているが、昔、富士市に近付いただけで強烈に襲ってきた悪臭は今は全く感じられない。         富士川の水も澄んでいた。 晴れ渡って気持ちのよい日和だが、富士山にだけは雲がかかり姿が見えない。     この辺りで常夜灯を多く見かけた。江戸時代の人も夜の街道を歩いたのだろうか。常夜灯といっても現在の街灯のように道を連続して照らしているわけではなく、提灯を下げていても暗い夜道は大変だっただろうに。         岩淵の一里塚。ここには名産「栗の粉餅」を売る茶店が並んでいたそうだが、現在は住宅街で、茶店どころか商店の一軒も見当たらない。...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)