映画「カルロス」
これもラテンビート映画祭での上映。
1970年代にPFLP(パレスチナ解放人民戦線)が実行したOPEC本部襲撃などを指揮したとされる「カルロス」の行動を描いた作品。
事実とフィクションが入り混じっているので、これを史実として受け止めることはできないし、それは作品の冒頭でもことわられている。
カルロスはベネズエラ出身だが、資本主義打倒のためにPFLPに加わり、ドイツの「過激派」RZなどとともにさまざまな襲撃事件を指揮する。様々な国の援助を受けることで活動を続けるが、またその時々で各国政府もカルロスを利用する。やがて国際情勢の変化、特に「ベルリンの壁崩壊」によってカルロスたちの活動の場はなくなって行き、周囲からも見捨てられ、行き場を失う。
この作品は、カルロスを描いているのだが、焦点がボケている。パレスチナ問題はほとんど扱われないし、なぜ彼が革命を志したのかも語られない。
カルロスを利用し捨てた国家の非情さ、目的のためには手段を選ばないカルロスの非情さ。それは確かに伝わってくるのだが。
テレビのミニシリーズとして制作されたものを再編集して映画化したとのことで、上映時間165分という長さ。波乱万丈の物語で退屈はしなかったが、テレビでの「見流し」で充分という程度のものだった。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2011/09/19/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%ad%e3%82%b9%e3%80%8d/映画・テレビこれもラテンビート映画祭での上映。 1970年代にPFLP(パレスチナ解放人民戦線)が実行したOPEC本部襲撃などを指揮したとされる「カルロス」の行動を描いた作品。 事実とフィクションが入り混じっているので、これを史実として受け止めることはできないし、それは作品の冒頭でもことわられている。 カルロスはベネズエラ出身だが、資本主義打倒のためにPFLPに加わり、ドイツの「過激派」RZなどとともにさまざまな襲撃事件を指揮する。様々な国の援助を受けることで活動を続けるが、またその時々で各国政府もカルロスを利用する。やがて国際情勢の変化、特に「ベルリンの壁崩壊」によってカルロスたちの活動の場はなくなって行き、周囲からも見捨てられ、行き場を失う。 この作品は、カルロスを描いているのだが、焦点がボケている。パレスチナ問題はほとんど扱われないし、なぜ彼が革命を志したのかも語られない。 カルロスを利用し捨てた国家の非情さ、目的のためには手段を選ばないカルロスの非情さ。それは確かに伝わってくるのだが。 テレビのミニシリーズとして制作されたものを再編集して映画化したとのことで、上映時間165分という長さ。波乱万丈の物語で退屈はしなかったが、テレビでの「見流し」で充分という程度のものだった。 por AndrésAndres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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