映画「瞳は静かに」
アルゼンチン映画「瞳は静かに」、原題Andrés no quiere dormir la siesta (アンドレスは昼寝をしたくない)を新宿K’sシネマで観た。
舞台は1977年、軍事政権時代のアルゼンチン北東部の州都サンタフェ。少年アンドレスは交通事故で母ノラを亡くし、祖母オルガの家に移り住む。遺品を整理していてノラの持ち物の中に反政府ビラを見つけ、父や祖母はビラ以外のものも全て焼く。
ある夜中、アンドレスが物音で目覚めて部屋の窓から通りを覗くと、近所の青年たちが秘密警察らしき者に拉致される光景を目にする。それに気づいたオルガは、アンドレスの口を手で覆って窓から引き離し、ベッドで寝かしつける。翌朝、アンドレスが昨夜の出来事についてオルガに訊ねると、オルガは「ぐっすり眠っていた。夢を見たんじゃない」と答える。しかし登校しようと外に出てみると歩道に血の跡が残っていて、アンドレスにも昨夜の出来事が現実だったことが分かる。
大人たちは、母のことも拉致された青年たちのことも、何も知らず何事もなかったかのようにふるまう。
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≪注意 この映画をこれから観るつもりの方は、以下は読まないように ≫
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ある日、二人での食事中にオルガが突然の心臓発作で死んでしまう。しかしアンドレスは死体を放置して外に行き、何事もなかったかのように道端でおもちゃで遊ぶ。
圧政下で生き延びるには無関心であること。しかし、無関心が圧制を生き延びさせてしまう。
30年以上も前の地球の反対側の出来事だが、今の日本も似てきているように思える。
Andrés
https://dosperegrinos.net/2012/02/04/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e7%9e%b3%e3%81%af%e9%9d%99%e3%81%8b%e3%81%ab%e3%80%8d/映画・テレビアルゼンチン映画「瞳は静かに」、原題Andrés no quiere dormir la siesta (アンドレスは昼寝をしたくない)を新宿K'sシネマで観た。 舞台は1977年、軍事政権時代のアルゼンチン北東部の州都サンタフェ。少年アンドレスは交通事故で母ノラを亡くし、祖母オルガの家に移り住む。遺品を整理していてノラの持ち物の中に反政府ビラを見つけ、父や祖母はビラ以外のものも全て焼く。 ある夜中、アンドレスが物音で目覚めて部屋の窓から通りを覗くと、近所の青年たちが秘密警察らしき者に拉致される光景を目にする。それに気づいたオルガは、アンドレスの口を手で覆って窓から引き離し、ベッドで寝かしつける。翌朝、アンドレスが昨夜の出来事についてオルガに訊ねると、オルガは「ぐっすり眠っていた。夢を見たんじゃない」と答える。しかし登校しようと外に出てみると歩道に血の跡が残っていて、アンドレスにも昨夜の出来事が現実だったことが分かる。 大人たちは、母のことも拉致された青年たちのことも、何も知らず何事もなかったかのようにふるまう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ≪注意 この映画をこれから観るつもりの方は、以下は読まないように ≫ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ある日、二人での食事中にオルガが突然の心臓発作で死んでしまう。しかしアンドレスは死体を放置して外に行き、何事もなかったかのように道端でおもちゃで遊ぶ。 圧政下で生き延びるには無関心であること。しかし、無関心が圧制を生き延びさせてしまう。 30年以上も前の地球の反対側の出来事だが、今の日本も似てきているように思える。 Andrés 『ココろいど』から投稿Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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