大震災から1年目の今日、新聞は多くの紙面を震災関連記事にあて、テレビも朝から特番を組んだり通常番組の中でも震災をテーマにしたりして、震災一色といった状態。それらでは必ず原発も扱われるのだが、案の定と言うべきか、真の責任追及はなされず、マスメディアの自己点検・自己批判も行われない。政府や東電の不手際を取り上げることはあっても、そもそも誰がどんな目的で原発を推進してきたのか、誰がどんな理由で安全神話を作り上げ流布してきたのかを本気で明らかにしようという姿勢は、当然のことながら見られない。
これまでも述べたように、原発が経済的でクリーンだなどというのが虚偽なことは本当は明白だったのだ。原発が完全に放射線を封じ込めることができるのならクリーンなのかもしれない。今回の「事故」でそれが不可能なことが現実に証明されてしまったが、もし完全な震災対策・津波対策をとったとすればそのコストで原発の経済的優位性は失われてしまう。しかも使用済み核燃料や原発廃炉後に出る高レベル放射性廃棄物を最終的に処理するまでのコストや時間を考慮すれば、原発を推進する経済的理由は全くないと言える。
ならば政府は何故原発を推進してきたのか、そして今もまた原発再稼働を画策しているのか。裏には核兵器保有があるのではないか。少なくとも核保有能力による抑止力維持といった軍事的理由が隠されているのではないか。
政府は原発周辺自治体に30年間限定の「中間貯蔵施設」をとの方針を出しているが、いったい何処の誰が最終処分場を受け入れるのだろうか。また札束でひっぱたくようにしてどこかに押し付けるのだろうか。
por Andrés

Andres y Amelia日記・コラム・つぶやき大震災から1年目の今日、新聞は多くの紙面を震災関連記事にあて、テレビも朝から特番を組んだり通常番組の中でも震災をテーマにしたりして、震災一色といった状態。それらでは必ず原発も扱われるのだが、案の定と言うべきか、真の責任追及はなされず、マスメディアの自己点検・自己批判も行われない。政府や東電の不手際を取り上げることはあっても、そもそも誰がどんな目的で原発を推進してきたのか、誰がどんな理由で安全神話を作り上げ流布してきたのかを本気で明らかにしようという姿勢は、当然のことながら見られない。 これまでも述べたように、原発が経済的でクリーンだなどというのが虚偽なことは本当は明白だったのだ。原発が完全に放射線を封じ込めることができるのならクリーンなのかもしれない。今回の「事故」でそれが不可能なことが現実に証明されてしまったが、もし完全な震災対策・津波対策をとったとすればそのコストで原発の経済的優位性は失われてしまう。しかも使用済み核燃料や原発廃炉後に出る高レベル放射性廃棄物を最終的に処理するまでのコストや時間を考慮すれば、原発を推進する経済的理由は全くないと言える。 ならば政府は何故原発を推進してきたのか、そして今もまた原発再稼働を画策しているのか。裏には核兵器保有があるのではないか。少なくとも核保有能力による抑止力維持といった軍事的理由が隠されているのではないか。 政府は原発周辺自治体に30年間限定の「中間貯蔵施設」をとの方針を出しているが、いったい何処の誰が最終処分場を受け入れるのだろうか。また札束でひっぱたくようにしてどこかに押し付けるのだろうか。 por Andrés 『ココろいど』から投稿退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)