今日は丘の上のコインブラ大学等を見学するのが主。

先ずはサンタ・クルス修道院教会に寄ってDSC00611から大学へ上るためのエレベーターに向かう。広場には民族衣装を身につけた人たちが食品や雑貨の露店を出している。祭の続きなのだろうか。

 

 

途中に市場があったので入っDSC00619てみる。八百屋、花屋、魚屋、肉屋、パン屋、用品店など。どれも小さな店で、2フロアに並んでいる。野菜や果物はスペインのようにきれいに並べて積み上げるようなことはしていない。

 

 

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市場のすぐ先にエレベーター乗り場があるが、入口は閉まっていて係のオジサンが中から身振りで運行しないと知らせる。理由は分からないし表示もない。脇の坂道を登って行かざるをえない。細い路地のような坂道。

 

 

 

丘の頂上部にある新カテドラルにDSC00629先ず入る。「新」とは言っても16~17世紀の建造。付属の展示室には例によって「聖人の骨」。毎度のことで少々うんざりする。カテドラルなのに有料だった。

 

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すぐ横のマシャード・デ・カストロ美術館。館名になっている彫刻家マシャードの作品展示は今日は閉められており、地下のローマ時代の遺跡だけ見学。数十メートルの長さの地下回廊が続いている。どういう施設だったのかは不明。

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旧カテドラルの周囲にはいくつか露店が出ているが、あまり商売気はない。

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旧カテドラルも有料。内壁の一部にセビージャから運ばれたアラブ・タイルが残っていて、ちょっと変わった内装になっている。

 

 

この辺りには現在のコインブラ大学の各学部の建物が点在しているが、そDSC00660の一角に旧大学がある。「鉄の門」を通って三方が建物に囲まれた中庭に入る。共通券を購入した時に指定された13時にジョアニア図書館に。金泥細工で飾られた書棚に古い蔵書がぎっしり並んでいる。30万冊とはいうもののそんなに大きくは感じられないものだが、圧倒される。近づいてみると蔵書は傷みが進んでいた。

昼食をとりに一旦外に出る。レストランが見当たらないので、丘を半ば下ってみる。最初に見かけた学生食堂らしい所DSC00662に入る。カフェテリア式になっているがメニューは1種類だけ。パンやデザートはとってもとらなくても料金は同じ。飲み物は水だけ。今日のメニューはライスに豆と臓物などの煮込み。味は悪くないがいかにも質素な食事で、一人3.8€と値段も含めてまさに学生食堂。私たちは3.8€だったが、学生は2.8€だからなおさら。デザートはアロス・コン・レーチェだったが、ミルクが濃い上に甘さも強いので、コンデンスミルクで作ったように感じられた。客は土曜日なのに結構入っていたが、全員学生風だった。

再び丘を上って旧大学に戻り、礼拝堂に向かう。午前中に結婚式をやっていて、食事から戻った時に式の参列者たちが引き揚げて行っていたばかりだからか、礼拝堂は閉まっている。ラテン回廊に行く。回廊からは学位授与式などに使われていた「帽子の間」が見下ろせる。回廊の外側からはコインブラの町が見下ろせる。DSC00672日差しは強いが吹く風は涼しい。

帰りは丘からほぼ真っ直ぐに旧市街に下る。急な階段IMGP5054などが続く途中には露店や土産物屋が並んでいるが、一見して観光客と分かりそうな私たちを見ても売り込みをかけようとはしない。

 

 

ポルタジェン広場のカフェで休憩。オレンジジDSC00674DSC00675ュースは生ジュース。リモナーダもレモンを絞ったもので、煎ったコーヒー豆が10粒ほど入っていて、飲むとコーヒーの香りがしてなかなか良かった。

ホテルに戻って昼寝し、20時にまだ陽は高いが夕IMGP5056食に出かける。IMGP5055

”DOS GATOS”という、このブログと同名の小路があった。

ガイドブックに載IMGP5058っているレストラン「ドン・ペドロ」に入る。客は私たちだけ。名物のシャンファナ(ヤギ肉の煮込み)。

 

 

 

 

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レイエタオン・アサード(子豚のロースト)は売り切れだったので、タラの煮込み。ヤギ肉は私の口には合わなかった。

 

 

すぐ後にスペイン人の30人ほどの団体が入ってきて、店内はにぎやかになる。1人孤立していて、話しかけても相手をしてもらえないオジサン。他の人を見向きもせずにずっと二人で話しこんでいるオジサンたち。何人かで歌い出してしまうテーブル。ワインを飲む人は少なく、水かビールが大半。水を注がれるのにグラスを持ち上げる人もいる。スープ、メイン、デザート、コーヒーと、メインとコーヒーだけの私たちより多いのに、私たちより後に食べはじめて私たちより先に引き上げていった。スペイン人でも団体さんは忙しない。私たちが店を出ると、「ドン・ペドロ」は店を閉めはじめた。

食後、モンデゴ河岸の公園を散歩。10時を過ぎて暗DSC00681くなっているが、小さな子供がまだ遊んでいる。何軒かレストランが並んでいるところがあり、こちらは賑わっている。川風が心地よく、こちらで食事をしても良かったように思う。

DSC00684見上げると丘の上の大学などの建物がライトアップされている。対岸の修道院もライトアップされているが、こちらは遠いので大まかにしか判別できない。

 

昼間は暑かったが、夕刻からは長袖の上着で心地よかった。

por Andrés

Andres y Amelia海外旅行今日は丘の上のコインブラ大学等を見学するのが主。 先ずはサンタ・クルス修道院教会に寄ってから大学へ上るためのエレベーターに向かう。広場には民族衣装を身につけた人たちが食品や雑貨の露店を出している。祭の続きなのだろうか。     途中に市場があったので入ってみる。八百屋、花屋、魚屋、肉屋、パン屋、用品店など。どれも小さな店で、2フロアに並んでいる。野菜や果物はスペインのようにきれいに並べて積み上げるようなことはしていない。     市場のすぐ先にエレベーター乗り場があるが、入口は閉まっていて係のオジサンが中から身振りで運行しないと知らせる。理由は分からないし表示もない。脇の坂道を登って行かざるをえない。細い路地のような坂道。       丘の頂上部にある新カテドラルに先ず入る。「新」とは言っても16~17世紀の建造。付属の展示室には例によって「聖人の骨」。毎度のことで少々うんざりする。カテドラルなのに有料だった。       すぐ横のマシャード・デ・カストロ美術館。館名になっている彫刻家マシャードの作品展示は今日は閉められており、地下のローマ時代の遺跡だけ見学。数十メートルの長さの地下回廊が続いている。どういう施設だったのかは不明。 旧カテドラルの周囲にはいくつか露店が出ているが、あまり商売気はない。     ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)