朝、コインブラからアヴェイロへ列車で移動DSC00688。約1時間。冷房の利いた新しい車両だが、車内はガラガラ。それでも途中の、周囲に人家もほとんど見当たらないような駅でも何人かずつ乗降客がいる。二人の車掌は駅に到着した時にドアを開閉し、新しい乗客の検札をすませると、あとは私たちのすぐ隣の座席でおしゃべり。

アヴェイロ駅は意外に大きな近代的な駅舎IMGP5061。隣にはタイル(アズレージョ)貼りの美しい旧駅舎が残されている。駅前広場には下半身だけのオブジェ。駅周辺は新市街だが、日曜日のせいか閑散としている。

 

 

すぐ近くのホテル・ヴェネザにチェックイン。コインブラDSC00695でと同じ3つ星だが、内外とも非常に美しい。1930年代の屋敷を改装したものだそうだが、つい最近改装したばかりのようだ。

 

 

 

アヴェイロ中心街へは歩いて15分ほど。日差しDSC00700が強烈。まずツーリスト・インフォメーションに行く。地図は有料。見所を教えてもらうと、アヴェイロ美術館はすぐ隣だと言い、地図にも印をつけてくれる。行ってみると確かに市立美術館だが寂れた入口で、しかも閉まっている。ガイドブックの地図では全く違う場所なので、そちらに向かうと修道院だった建物を取り込んだ現代的な美術館があった。

日曜日なので入場無料、オーディオガイドも無料。パDSC00709スポートを預けて機器を借りる。中世の絵画、彫像が新築部分に展示されている。入口近くの旧修道院部分の一室には15世紀の王女でこの町の守護聖人となったサンタ・ジョアナの棺が置かれている。壁面もだが、特に大理石の棺は全体に細工が施されてDSC00716いて、美しく素晴らしい。

カテドラル。珍しく内壁が白壁で、質素で清潔な印象。日曜日だが祈る人はほんの数人しかいない。

 

 

 

 

 

レプブリカ広場に戻り、魚市場へ。市場は当然休IMGP5080みだが、周囲にレストランが集まっている。その中の一つオ・テリェイロに入る。入口は小さく見た所は満席のようだったが、案内されたのは厨房の間、炭火の横を通り抜けた奥で、そこから先にも客席が続いていた。イワ

 

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シの塩焼きと大アジの塩焼き、コロッケ、ツナサラダ。コロッケは冷えていて美味しくはない。ツナサラダはマメや刻んだ野菜・香草が入っていて、おいしい。イワシは1/2を頼んだら4匹出てきて相変わらず美味しい。アジはホッケほどの大きさの開いて焼いたもの。こちらは大味。

魚市場では営業しているのかどうか分からなかったが、「寿司」と看板を出したところで男が一人立ち働いていた。

広場に戻り運河巡りの舟に乗る。モーターで動くもので、船頭とガイドがつく。ガイドはポルトガル語、フランス語IMGP5092、英語で要所要所の説明。内陸方向に進んでショッピングモールの脇を通り、カテドラルの先、旧陶器工場の前まで進む。いくつかの歩行者用太鼓橋をくぐる。広場に戻ってからあらためて海の方へ。水門が閉じていて海は見られない。戻って脇の運河に入り奇妙な形の吊り橋の先まで進む。広場に戻って45分の遊覧終了。アムステルダムと比べると趣は少ない。

広場に面したお菓子屋さんでコーヒーとお菓子。IMGP5096最中のような菓子で中は卵黄クリームという名物を食べてみる。確かに皮は最中の薄いものに似ている。卵黄なのでこってりしているが。

一度ホテルに戻って昼寝。

8時過ぎに再び外出。今夜はユーロカップのポルトガル対オランダの試合。駅に明日の列車の時刻を確認に行くと、どこのカフェでも観戦中。駅構内のカフェでも通りがかりの人も含めてテレビに見入っている。1対1。ちょうどハーフタイムとなってみんな一斉に散って行った。私たちは裏道をとおって運河沿いの道に出る。メルカードに人が集まっているので入ってみると、大スクリーンを前に椅子を並DSC00759べて数十人が観戦中。私たちも席について見ることにする。ほとんどが高校生以下の子供たちのようで、中に数人のおばさんが混じっている。そのせいか観戦よりもおしゃべりが主。しかしロナウドが勝ち越しのゴールを決めると大騒ぎ。ブブセラを持ったおばさんは吹くタイミングがずれて、いかにもサッカーの応援は慣れてないけどブブセラを吹けてうれしい、という様子。試合終了でポルトガルの決勝トーナメント進出が決まると再び大騒ぎ、大喜び。

レプブリカ広場に行くと大勢の人が集まり、警笛をIMGP5106鳴らながら箱乗りし旗を窓から出した車がロータリーに集まってきてぐるぐる回り大騒ぎ。旗を出した車が停車すると若者たちが群がって車を揺する。大変な大騒ぎだが、意外にタガが外れることはなく、車を揺すっても少し車が動きはじめると取り囲んだ人たちはサッと離れ、車は支障なく走り去る。警官の姿はない。

ホテルに戻る道筋は静かで、たまにクラクションを鳴らす車が通るだけだった。
por Andrés

Andres y Amelia海外旅行朝、コインブラからアヴェイロへ列車で移動。約1時間。冷房の利いた新しい車両だが、車内はガラガラ。それでも途中の、周囲に人家もほとんど見当たらないような駅でも何人かずつ乗降客がいる。二人の車掌は駅に到着した時にドアを開閉し、新しい乗客の検札をすませると、あとは私たちのすぐ隣の座席でおしゃべり。 アヴェイロ駅は意外に大きな近代的な駅舎。隣にはタイル(アズレージョ)貼りの美しい旧駅舎が残されている。駅前広場には下半身だけのオブジェ。駅周辺は新市街だが、日曜日のせいか閑散としている。     すぐ近くのホテル・ヴェネザにチェックイン。コインブラでと同じ3つ星だが、内外とも非常に美しい。1930年代の屋敷を改装したものだそうだが、つい最近改装したばかりのようだ。       アヴェイロ中心街へは歩いて15分ほど。日差しが強烈。まずツーリスト・インフォメーションに行く。地図は有料。見所を教えてもらうと、アヴェイロ美術館はすぐ隣だと言い、地図にも印をつけてくれる。行ってみると確かに市立美術館だが寂れた入口で、しかも閉まっている。ガイドブックの地図では全く違う場所なので、そちらに向かうと修道院だった建物を取り込んだ現代的な美術館があった。 日曜日なので入場無料、オーディオガイドも無料。パスポートを預けて機器を借りる。中世の絵画、彫像が新築部分に展示されている。入口近くの旧修道院部分の一室には15世紀の王女でこの町の守護聖人となったサンタ・ジョアナの棺が置かれている。壁面もだが、特に大理石の棺は全体に細工が施されていて、美しく素晴らしい。 カテドラル。珍しく内壁が白壁で、質素で清潔な印象。日曜日だが祈る人はほんの数人しかいない。           レプブリカ広場に戻り、魚市場へ。市場は当然休みだが、周囲にレストランが集まっている。その中の一つオ・テリェイロに入る。入口は小さく見た所は満席のようだったが、案内されたのは厨房の間、炭火の横を通り抜けた奥で、そこから先にも客席が続いていた。イワ      ...退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)