旧中山道歩き旅 18日目(2013年11/18)
福島宿~上松宿~ねざめホテル(寝覚)
少しゆっくり、9時20分にチェックアウト。午前中は木曽福島を見学する。先ず宿のすぐ斜め前の「山村代官屋敷」へ。ここと「萬松山興禅寺」「福島関所資料館」の三館共通券を購入して見学開始。
「山村代官屋敷」は、本来は隣の小学校の敷地も全て含む広大なものだったとのこと。大名たちへのもてなし料理のサンプル展示。イセエビなども使ったお節料理のようなもの。石高のよって内容が違ったそうだが、とんでもなく贅沢な料理。
見学していると案内人がやってきて、今日最初の見学者なので狐のミイラをお見せしましょう、と言って奥の方に案内してくれる。神社の祭壇のようなものがあり、まずは説明。
二百数十年前からこのあたりの住民は屋敷から狐の声が聞こえるのを占いに使っていた。大きな声だと吉、小さな声だと凶。明治維新後に代官屋敷を取り壊してみると、床下からこの狐のミイラが見つかった。
ミイラなので細くなってはいるが、頭から尻尾の先までほぼ完全な形をしている。写真撮影は許してもらえなかったが、間近に見ることができた。洋の東西を問わず人間はこういうものを有り難がってみるもののようだ。狐のミイラ、釈迦の骨、聖人の髪、十字架の欠片・・・。
「萬松山興禅寺」
枯山水の庭が見所。日本一の広さとか東洋一の面積とか書いてある。ということはひょっとして世界一だろうか。一番の見所は説明板。「禅心を養う」ことと「パーティーなどにも利用」とがどう結びつくのか、そこを詳しく説明してくれるともっと面白いだろうに。
木曽義仲手植えの「時雨桜」(2代目)。春に見てみたいもの。
「福島関所資料館」
川と山に挟まれて通る街道を遮って作られた関所。代官には裁判権がなく、違反者を見つけると江戸に報告して処分を決めてもらったとのこと。捕まった者は結論を待つだけでも大変だっただろう。
「高瀬家」
藤村の「家」のモデル。昭和の大火で唯一焼け残った土蔵で藤村との縁を中心に展示。
ここはまた「奇応丸」の製造販売元だったところ。
中山道を駅の方に向かって歩く。塩尻以来の大きな街で、街道らしさの残る町筋もある。
良さそうな和食の店もあるが、目指す「くるまや」に行く。混んでいるが何とか席に着くことができる。天ざるともりそば。そばは美味しいが、私にはほんの少し茹で過ぎの
ように感じられる。惜しい。店は繁盛していて、すぐに満席になり、空席待ちが出てくる。
食事を終えて店を出てみると、道が濡れている。食事中に雨が降ったようで、1時を少し過ぎたところなのに一層寒くなる。
駅を過ぎて少し進むと生協のスーパーがある。スーパーを目にするのは佐久平以来ではないか。
「木曽御嶽遙拝所」雨は止んでいるが、霞んで御嶽山は見えない。
「木曽の桟跡」中山道から橋を渡って対岸からみる。「桟(かけはし)」は、橋ではなく、木曽川に沿う山腹急斜面の道を補強するもの。石垣が国道の改修工事で一部保存された。
5時少し前に今日の宿「ねざめホテル」にチェックイン。「寝覚めの床」が近いが、中腹に位置しているので直接は見えないようだ。
25,600歩 19.0km
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2013/11/18/%e6%97%a7%e4%b8%ad%e5%b1%b1%e9%81%93%e6%ad%a9%e3%81%8d%e6%97%85-18%e6%97%a5%e7%9b%ae2013%e5%b9%b41118/中山道中福島宿~上松宿~ねざめホテル(寝覚) 少しゆっくり、9時20分にチェックアウト。午前中は木曽福島を見学する。先ず宿のすぐ斜め前の「山村代官屋敷」へ。ここと「萬松山興禅寺」「福島関所資料館」の三館共通券を購入して見学開始。 「山村代官屋敷」は、本来は隣の小学校の敷地も全て含む広大なものだったとのこと。大名たちへのもてなし料理のサンプル展示。イセエビなども使ったお節料理のようなもの。石高のよって内容が違ったそうだが、とんでもなく贅沢な料理。 見学していると案内人がやってきて、今日最初の見学者なので狐のミイラをお見せしましょう、と言って奥の方に案内してくれる。神社の祭壇のようなものがあり、まずは説明。 二百数十年前からこのあたりの住民は屋敷から狐の声が聞こえるのを占いに使っていた。大きな声だと吉、小さな声だと凶。明治維新後に代官屋敷を取り壊してみると、床下からこの狐のミイラが見つかった。 ミイラなので細くなってはいるが、頭から尻尾の先までほぼ完全な形をしている。写真撮影は許してもらえなかったが、間近に見ることができた。洋の東西を問わず人間はこういうものを有り難がってみるもののようだ。狐のミイラ、釈迦の骨、聖人の髪、十字架の欠片・・・。 「萬松山興禅寺」 枯山水の庭が見所。日本一の広さとか東洋一の面積とか書いてある。ということはひょっとして世界一だろうか。一番の見所は説明板。「禅心を養う」ことと「パーティーなどにも利用」とがどう結びつくのか、そこを詳しく説明してくれるともっと面白いだろうに。 木曽義仲手植えの「時雨桜」(2代目)。春に見てみたいもの。 「福島関所資料館」 川と山に挟まれて通る街道を遮って作られた関所。代官には裁判権がなく、違反者を見つけると江戸に報告して処分を決めてもらったとのこと。捕まった者は結論を待つだけでも大変だっただろう。 「高瀬家」 藤村の「家」のモデル。昭和の大火で唯一焼け残った土蔵で藤村との縁を中心に展示。 ここはまた「奇応丸」の製造販売元だったところ。...Andres y Amelia SubscriberDos Peregrinos
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