3年目の3.11。被災地での復興の歩みは遅い。これからオリンピック関連施設の工事、さらにはオリンピックを当て込んでの様々な工事が東京ではじまると、復興は一層遅れるのだろう。

福島では、原発事故の収束は全くめどが立っていない。汚染水は増え続け、その漏洩は繰り返されている。事故原因はというと、どれが地震の揺れによるものでどれが津波によるものなのか、何が予想し得たもので何が誰にも予想し得なかったものなのか、まだ明確になっていない。

にもかかわらず政府は原発再稼働を急ぎ、経団連などは催促し続けている。一方、事故の責任は東京電力も、株主も、安全神話を振りまいて原発政策を推進してきた政府自民党も、全くとろうとしていない。

日本の政治家や財界人ほど気楽なものはないと、つくづく思う。どんなにとんでもない発言をしようと「撤回する」の一言で無かったことにしてもらえ、どんなに大きな苦痛を国民に与えようと知らぬ顔を決め込んでいれば2〜3年で忘れてもらえる。

原発事故が数回繰り返され百万単位の死者が出れば、さすがに多くの日本人も50年ぐらいは忘れないのかも知れない。それでもきっと真の責任追及をすることはないのだろう。第二次世界大戦のことを考えると、そう悲観してしまう。

por Andrés

Andres y Amelia日記・コラム・つぶやき3年目の3.11。被災地での復興の歩みは遅い。これからオリンピック関連施設の工事、さらにはオリンピックを当て込んでの様々な工事が東京ではじまると、復興は一層遅れるのだろう。 福島では、原発事故の収束は全くめどが立っていない。汚染水は増え続け、その漏洩は繰り返されている。事故原因はというと、どれが地震の揺れによるものでどれが津波によるものなのか、何が予想し得たもので何が誰にも予想し得なかったものなのか、まだ明確になっていない。 にもかかわらず政府は原発再稼働を急ぎ、経団連などは催促し続けている。一方、事故の責任は東京電力も、株主も、安全神話を振りまいて原発政策を推進してきた政府自民党も、全くとろうとしていない。 日本の政治家や財界人ほど気楽なものはないと、つくづく思う。どんなにとんでもない発言をしようと「撤回する」の一言で無かったことにしてもらえ、どんなに大きな苦痛を国民に与えようと知らぬ顔を決め込んでいれば2〜3年で忘れてもらえる。 原発事故が数回繰り返され百万単位の死者が出れば、さすがに多くの日本人も50年ぐらいは忘れないのかも知れない。それでもきっと真の責任追及をすることはないのだろう。第二次世界大戦のことを考えると、そう悲観してしまう。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)