MadridのBarajas空港T4発Soria行きのバスは定刻を少し過ぎて発車。Madridの郊外からCastillaの乾ききった畑や荒れ地の間を走って行く。ほとんど砂漠や岩漠のようにしか見えない。Soriaでバスを乗り換え。乗り換え時間は5分ほど。トイレに行くだけで終わる。SoriaからPamplonaに近づくと少し緑が増えてくる。空もカンカン照りの快晴だったのが、少しずつ雲がかかってくる。
Pamplonaのバスターミナルは1年前に利用したところ。Saint-Jean-Pied-de-Port行きのバスの切符を買おうと窓口に向かうと、ALSAの窓口は閉まっている。巡礼に行く格好の男性が近づいてきて、窓口は30分ぐらい待たないと開かないと教えてくれ、自動販売機に情報が出ているとも教えてくれる。自動販売機を見てみるとSaint-Jean行きのバスが出ていて、買えるようになっている。ところがクレジットカードを挿入して暗証番号を入力して認証されるところまでは進むのだが、そこでクレジットは受け付けられないと表示されてしまう。結局現金で購入する。購入にあたっては氏名とパスポート番号の入力も求められる。
Barで遅い昼食。小さなボカディージョ。その間にSaint-Jeanの宿の予約。ネットで調べるがほとんどが満室や予約不可。予約できる1軒はドミトリーの4人部屋。もう1軒ダブルの部屋があったので予約。何とか今日の予定はすべて完了できそうだ。
定刻にSaint-Jean行きのバス発車。夏季だけの運行でピレネー越えなので小さめのバスを予想していたのだが、実際は大型バス。ピレネーに近づくにしたがって雲が厚くなり、小雨がぱらつき始める。
ロンセスバージェスをバスは通過
ロンセスバージェスをバスは通過
巡礼路で通る予定の村をいくつか過ぎ、ロンセスバージェスの修道院の横を通ってピレネー山中へ。いろは坂のような曲がりくねった道だが、ずっと下り。山を登って下るというものではなかった。
Saint-Jeanに着いて、降りた客はほとんど巡礼者なので、何となく皆で街中に向かって進む。
Saint-Jeanの街
Saint-Jeanの街
しかしなぜか巡礼事務所への道順を示すの標識はない。皆も道が分かって歩いているのではなさそう。店で事務所への道を聞いて進み、ようやくたどり着く。しかし閉まっていて、次に開くのは20時から22時。私たちはひとまず宿に入ることにする。
Gite Izaxulo
Gite Izaxulo
宿は Gite Izaxulo。街の地図を持っていないのでまた道を聞いて進む。小さな宿。部屋はバリアフリーのダブル。浴室が非常に広く、確かに車椅子で動きやすそうではある。しかし寝室とはカーテンで区切られているだけ。シャワーも全く囲いがない。女主人がチェックインの手続き後に、明日はHuntoへと伝えると電話をして予約してくれる。ダブルの部屋が取れた。
巡礼事務所に行く。20時ちょうどに着くと数人が集まって開くのを待っている。韓国人の若い女性グループもいる。
事務所が開いて、手続き。私たちの応対をしてくれたのは少し日本語のできる女性。日本にも行ったことがあるそうだ。なぜか山形にも。Ameliaのクレデンシャルに明日の日付で巡礼開始のスタンプ。私のクレデンシャルも発行してもらい、同じく明日の日付のスタンプ。アルベルゲのリスト、日本語でのピレネー越えの注意書き、各行程の標高を示したグラフ、ピレネー越えの注意点を示した地図をくれて説明してくれた。明日はHuntoに泊まることにして予約してあると言うと、それは良い計画だ、明日は雨で明後日は晴れる予報だから、と言ってくれる。確かに今日はすべてがうまく行った。
宿の近くのレストランで夕食。Menu。
Saint-Jaenの夕食
Saint-Jaenの夕食
一皿目はマスの焼いたのとサラダ。マスの焼き加減はちょうど良いが、なぜか塩を振っていない。食卓に塩は出されたが。二皿目はここの名物のカモのローストとビーフステーキ。カモも焼き加減は良いが、こちらはちょっと塩辛い。デザートはバスクケーキとアイスクリーム。バスクケーキは素朴な味だが重い。
食事を終えてレストランを出ても、雨がしとしとと降っている。この町は非常に静かで、ちょっとモンセラットを思い出させられる。
今日は普通のスペイン旅行から巡礼への切り替えの日。すべてがうまく行ったが、まだ気持ちの切り替えが十分でないような気がする。
por Andrés
Andrésフランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼MadridのBarajas空港T4発Soria行きのバスは定刻を少し過ぎて発車。Madridの郊外からCastillaの乾ききった畑や荒れ地の間を走って行く。ほとんど砂漠や岩漠のようにしか見えない。Soriaでバスを乗り換え。乗り換え時間は5分ほど。トイレに行くだけで終わる。SoriaからPamplonaに近づくと少し緑が増えてくる。空もカンカン照りの快晴だったのが、少しずつ雲がかかってくる。Pamplonaのバスターミナルは1年前に利用したところ。Saint-Jean-Pied-de-Port行きのバスの切符を買おうと窓口に向かうと、ALSAの窓口は閉まっている。巡礼に行く格好の男性が近づいてきて、窓口は30分ぐらい待たないと開かないと教えてくれ、自動販売機に情報が出ているとも教えてくれる。自動販売機を見てみるとSaint-Jean行きのバスが出ていて、買えるようになっている。ところがクレジットカードを挿入して暗証番号を入力して認証されるところまでは進むのだが、そこでクレジットは受け付けられないと表示されてしまう。結局現金で購入する。購入にあたっては氏名とパスポート番号の入力も求められる。Barで遅い昼食。小さなボカディージョ。その間にSaint-Jeanの宿の予約。ネットで調べるがほとんどが満室や予約不可。予約できる1軒はドミトリーの4人部屋。もう1軒ダブルの部屋があったので予約。何とか今日の予定はすべて完了できそうだ。定刻にSaint-Jean行きのバス発車。夏季だけの運行でピレネー越えなので小さめのバスを予想していたのだが、実際は大型バス。ピレネーに近づくにしたがって雲が厚くなり、小雨がぱらつき始める。巡礼路で通る予定の村をいくつか過ぎ、ロンセスバージェスの修道院の横を通ってピレネー山中へ。いろは坂のような曲がりくねった道だが、ずっと下り。山を登って下るというものではなかった。Saint-Jeanに着いて、降りた客はほとんど巡礼者なので、何となく皆で街中に向かって進む。しかしなぜか巡礼事務所への道順を示すの標識はない。皆も道が分かって歩いているのではなさそう。店で事務所への道を聞いて進み、ようやくたどり着く。しかし閉まっていて、次に開くのは20時から22時。私たちはひとまず宿に入ることにする。宿は Gite Izaxulo。街の地図を持っていないのでまた道を聞いて進む。小さな宿。部屋はバリアフリーのダブル。浴室が非常に広く、確かに車椅子で動きやすそうではある。しかし寝室とはカーテンで区切られているだけ。シャワーも全く囲いがない。女主人がチェックインの手続き後に、明日はHuntoへと伝えると電話をして予約してくれる。ダブルの部屋が取れた。巡礼事務所に行く。20時ちょうどに着くと数人が集まって開くのを待っている。韓国人の若い女性グループもいる。事務所が開いて、手続き。私たちの応対をしてくれたのは少し日本語のできる女性。日本にも行ったことがあるそうだ。なぜか山形にも。Ameliaのクレデンシャルに明日の日付で巡礼開始のスタンプ。私のクレデンシャルも発行してもらい、同じく明日の日付のスタンプ。アルベルゲのリスト、日本語でのピレネー越えの注意書き、各行程の標高を示したグラフ、ピレネー越えの注意点を示した地図をくれて説明してくれた。明日はHuntoに泊まることにして予約してあると言うと、それは良い計画だ、明日は雨で明後日は晴れる予報だから、と言ってくれる。確かに今日はすべてがうまく行った。宿の近くのレストランで夕食。Menu。一皿目はマスの焼いたのとサラダ。マスの焼き加減はちょうど良いが、なぜか塩を振っていない。食卓に塩は出されたが。二皿目はここの名物のカモのローストとビーフステーキ。カモも焼き加減は良いが、こちらはちょっと塩辛い。デザートはバスクケーキとアイスクリーム。バスクケーキは素朴な味だが重い。食事を終えてレストランを出ても、雨がしとしとと降っている。この町は非常に静かで、ちょっとモンセラットを思い出させられる。今日は普通のスペイン旅行から巡礼への切り替えの日。すべてがうまく行ったが、まだ気持ちの切り替えが十分でないような気がする。por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)