合計距離: 25826 m
最高点の標高: 1070 m
最低点の標高: 857 m
累積標高(上り): 941 m
累積標高(下り): -1044 m
総所要時間: 02:01:18
7時半に朝食をとりに食堂に下りると、暗い。奥の調理場には明かりが点いていたので声をかけると、おばさんが起き抜けの眠そうな顔で現れて電灯を点け、朝食は準備できるという。私はDesayuno catalano、AmeliaはDesayuno continentalを頼む。小瓶のオレンジジュースが出てき、しばらくしてバゲットを二つに割ってトーストしたものとオリーブ油、トマトの刻んだものが出てくる。Pan con tomateだ。二人分出てきたので、AmeliaはContinentalだと言うと、眠くて間違った、すぐに用意するからと言う。少ししてトーストにバター、ジャムが出てきて、Amelia用に出されていたバゲットはどうするか聞くと、どうぞ食べてという。Café con lecheはポットに入ったコーヒーと牛乳。私は二人分食べることになり、お腹いっぱい。
部屋に戻って出発の支度をし、再び下へ。チェックアウト。おばさんは宿泊代が40、夕食が20、朝食が5.5と書いて紙で計算し、合計67とする。間違っているが、チップだと思って支払う。
 
Agésからの道
Agésからの道

8時半に出発。そのころにはさすがに他の客も動き出している。しかし私たちが宿の前のCaminoに出ると、一つ手前のOrtega村かららしい巡礼者が何人も歩いてきている。また村の中の他のBarにも客がたくさん入っている。私たちの泊まったAlbergueだけが朝が遅かったのだろうか。
ずっと緩い下りの舗装道路が続く。寒いので上り坂の方が体が温まってよいのだが。
 
Atapuercaへの道
Atapuercaへの道
隣のAtapuerca村は原人が発掘されてUNESCOの世界遺産に登録されたところだが、Caminoからは外れているので行かない。
 
原人の胸像
原人の胸像
Atapuercaは意外に大きな村で、巡礼者も多く泊まっていて、ちょうど出発する人たちもたくさんいた。村はずれには原人の胸像。銅像かと思ったら陶器製でずいぶん雑なつくり。
 
木の十字架
木の十字架

その後、峠を越えたが、高度は大したことはないが、岩山の岩が露出していて歩きにくい。
頂上に木の十字架があり、皆は拾った石を十字架の足元に積み重ねて行く。
 
小石を並べて
小石を並べて
その先には石を並べた大きな矢印。これまでも石を並べた矢印はあちこちで見てきたが、これが最大。さらに大きな同心円あるいは渦巻き。ずいぶんな労力。
 
坂を下り始めると彼方にブルゴスの街が見える。実際より近く見えると思ったが、後からCaminoが大きな曲線を描いて遠回りしていることがわかった。直線で行けば距離は半分で済むのに。11時にCardeñuela Río PicoのAlbergueのBarで休憩。Bocadillo Jamón y QuesoとTortilla con pan。少し早いが昼食。ブルゴスのホテルNorte y Londrésに空室があったので予約。これでのんびりできる。村を出ると、ブルゴス住民が所有し使用しているらしい一軒家がいくつも。
 
空港で遠回り
空港で遠回り

高速道路を渡ると、金網で囲われた広大な土地をぐるりと迂回する形で道は続く。日陰がなくどこまでも続きそうな道で嫌になる。嘉手納基地を思い出させられる。 
 
そんな道がようやく終わって、郊外団地といった風情のVillafría。跨線橋を過ぎると広い道路に出、Barで休憩。その後はずっとこの広い道を歩く。左側にはブリジストンの広大な工場。敷地内はよく手入れされた芝生が広がっている。
 
Burgos郊外のマクドナルド
Burgos郊外のマクドナルド

2分先に”m”の看板。私はマクドナルドの看板だと言うが、Ameliaは違うと言い張る。車で2分なので2kmほど先だったが、やはりマクドナルドだった。Madrid以外では珍しい。もちろん入らない。
ショッピングセンターがあり、新市街が続き、旧市街までが長い。
 
カテドラルが近づいたところにAlbergueがある。Selloをもらい、Ameliaのクレデンシャルが残り少ないので購入。3ユーロだった。カテドラルは外から眺めるだけにしてホテルに向かう。Caminoはブルゴスに入る前に2本に分かれ、私たちが歩いたのとは別の道を進めばホテルは近かったのだが、分岐点を見逃したために遠回りになってしまった。チェックインは4時になってしまった。
 
エル・シッド像
エル・シッド像

6時半過ぎに外出。カテドラルに向かう。30数年前に訪れたことのあるブルゴス。エル・シッド像などを見て少し思い出しながら歩く。カテドラルで7時半からミサがあるので早めに入ってみると、もうミサは始まっている。参加者は老婦人が数人。しかし7時半ごろには次々に参列者が入ってきて100人以上になる。半分は地元の人で子供連れも何組か。半分は巡礼者で、見覚えのある顔も何人か。最後に巡礼者のための祝福があったので、私たちも前に出て受ける。
 
カテドラルの夜景
カテドラルの夜景
カテドラルを出てその前のMesón del Cidで夕食にしようと行ってみるが、夕食は20時15分から。時間つぶしにあたりを散歩。結婚式を終えたカップルがあちこち回って写真を撮ってもらっている。やがてカテドラルのライトアップ。
 
Mesón del Cidの店内
Mesón del Cidの店内

Mesón del Cidは時間になっても誰も客が入らない。少し待って一組入ったところで私たちも入店。下階と上階とどちらが良いかと聞かれたので上階に行く。下は現代的なつくりだが、上階はクラシックな雰囲気で良かった。窓際の席を選ぶ。窓の正面はカテドラル。
Menú de Típico de Burgosが食べたいものがそろっていて好都合なので、一人分をCompartirできるか尋ねると、Camareraは嫌な顔をしたが受けてくれる。ハーフボトルのワインとAgua con gasも。一皿目はSopa de ajo。ちゃんと二つのCacerolaに分けて出してくれた。昨日のとは段違いにおいしい。二皿目はブティファラ。癖がなくこれも美味しい。付け合わせのピーマンも十分火を通してあるが、味付けも良いので美味しい。
Mesón del Cidの夕食
Mesón del Cidの夕食

三皿目は乳のみ子羊のアサード。二つに切って出してくれたが結構な量で肉もたくさんついている。癖のない柔らかであっさりした肉だ。非常に良い味と焼き加減。デザートはQueso de Burgosにハチミツをかけたもの。チーズとは言ってもチーズらしさは少なく軽い。しかし1㎝ほどの厚さのが3切れなので結構な量になる。これもおいしい。コーヒーを頼んだら、薄焼きのお菓子とチョコレートがついてきた。全体に量は一人分を二人で分けてちょうどよいものだった。美味しい食事で大満足。
 
BurgosのBar街
BurgosのBar街

ブルゴスのBar街を通ってホテルに戻るが、Bar街は人でごった返している。子供たちも遊んでいるので地元の人たちが主なのだろう。
ホテルに戻って眠気をこらえて日記を書いた。
por Andrés
Andrésフランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼7時半に朝食をとりに食堂に下りると、暗い。奥の調理場には明かりが点いていたので声をかけると、おばさんが起き抜けの眠そうな顔で現れて電灯を点け、朝食は準備できるという。私はDesayuno catalano、AmeliaはDesayuno continentalを頼む。小瓶のオレンジジュースが出てき、しばらくしてバゲットを二つに割ってトーストしたものとオリーブ油、トマトの刻んだものが出てくる。Pan con tomateだ。二人分出てきたので、AmeliaはContinentalだと言うと、眠くて間違った、すぐに用意するからと言う。少ししてトーストにバター、ジャムが出てきて、Amelia用に出されていたバゲットはどうするか聞くと、どうぞ食べてという。Café con lecheはポットに入ったコーヒーと牛乳。私は二人分食べることになり、お腹いっぱい。 部屋に戻って出発の支度をし、再び下へ。チェックアウト。おばさんは宿泊代が40、夕食が20、朝食が5.5と書いて紙で計算し、合計67とする。間違っているが、チップだと思って支払う。   8時半に出発。そのころにはさすがに他の客も動き出している。しかし私たちが宿の前のCaminoに出ると、一つ手前のOrtega村かららしい巡礼者が何人も歩いてきている。また村の中の他のBarにも客がたくさん入っている。私たちの泊まったAlbergueだけが朝が遅かったのだろうか。 ずっと緩い下りの舗装道路が続く。寒いので上り坂の方が体が温まってよいのだが。   隣のAtapuerca村は原人が発掘されてUNESCOの世界遺産に登録されたところだが、Caminoからは外れているので行かない。   Atapuercaは意外に大きな村で、巡礼者も多く泊まっていて、ちょうど出発する人たちもたくさんいた。村はずれには原人の胸像。銅像かと思ったら陶器製でずいぶん雑なつくり。   その後、峠を越えたが、高度は大したことはないが、岩山の岩が露出していて歩きにくい。 頂上に木の十字架があり、皆は拾った石を十字架の足元に積み重ねて行く。   その先には石を並べた大きな矢印。これまでも石を並べた矢印はあちこちで見てきたが、これが最大。さらに大きな同心円あるいは渦巻き。ずいぶんな労力。   坂を下り始めると彼方にブルゴスの街が見える。実際より近く見えると思ったが、後からCaminoが大きな曲線を描いて遠回りしていることがわかった。直線で行けば距離は半分で済むのに。11時にCardeñuela Río PicoのAlbergueのBarで休憩。Bocadillo Jamón y QuesoとTortilla con pan。少し早いが昼食。ブルゴスのホテルNorte y Londrésに空室があったので予約。これでのんびりできる。村を出ると、ブルゴス住民が所有し使用しているらしい一軒家がいくつも。   高速道路を渡ると、金網で囲われた広大な土地をぐるりと迂回する形で道は続く。日陰がなくどこまでも続きそうな道で嫌になる。嘉手納基地を思い出させられる。    そんな道がようやく終わって、郊外団地といった風情のVillafría。跨線橋を過ぎると広い道路に出、Barで休憩。その後はずっとこの広い道を歩く。左側にはブリジストンの広大な工場。敷地内はよく手入れされた芝生が広がっている。   2分先に”m”の看板。私はマクドナルドの看板だと言うが、Ameliaは違うと言い張る。車で2分なので2kmほど先だったが、やはりマクドナルドだった。Madrid以外では珍しい。もちろん入らない。 ショッピングセンターがあり、新市街が続き、旧市街までが長い。   カテドラルが近づいたところにAlbergueがある。Selloをもらい、Ameliaのクレデンシャルが残り少ないので購入。3ユーロだった。カテドラルは外から眺めるだけにしてホテルに向かう。Caminoはブルゴスに入る前に2本に分かれ、私たちが歩いたのとは別の道を進めばホテルは近かったのだが、分岐点を見逃したために遠回りになってしまった。チェックインは4時になってしまった。   6時半過ぎに外出。カテドラルに向かう。30数年前に訪れたことのあるブルゴス。エル・シッド像などを見て少し思い出しながら歩く。カテドラルで7時半からミサがあるので早めに入ってみると、もうミサは始まっている。参加者は老婦人が数人。しかし7時半ごろには次々に参列者が入ってきて100人以上になる。半分は地元の人で子供連れも何組か。半分は巡礼者で、見覚えのある顔も何人か。最後に巡礼者のための祝福があったので、私たちも前に出て受ける。   カテドラルを出てその前のMesón del Cidで夕食にしようと行ってみるが、夕食は20時15分から。時間つぶしにあたりを散歩。結婚式を終えたカップルがあちこち回って写真を撮ってもらっている。やがてカテドラルのライトアップ。   Mesón del Cidは時間になっても誰も客が入らない。少し待って一組入ったところで私たちも入店。下階と上階とどちらが良いかと聞かれたので上階に行く。下は現代的なつくりだが、上階はクラシックな雰囲気で良かった。窓際の席を選ぶ。窓の正面はカテドラル。 Menú de Típico de Burgosが食べたいものがそろっていて好都合なので、一人分をCompartirできるか尋ねると、Camareraは嫌な顔をしたが受けてくれる。ハーフボトルのワインとAgua con gasも。一皿目はSopa de ajo。ちゃんと二つのCacerolaに分けて出してくれた。昨日のとは段違いにおいしい。二皿目はブティファラ。癖がなくこれも美味しい。付け合わせのピーマンも十分火を通してあるが、味付けも良いので美味しい。 三皿目は乳のみ子羊のアサード。二つに切って出してくれたが結構な量で肉もたくさんついている。癖のない柔らかであっさりした肉だ。非常に良い味と焼き加減。デザートはQueso de Burgosにハチミツをかけたもの。チーズとは言ってもチーズらしさは少なく軽い。しかし1㎝ほどの厚さのが3切れなので結構な量になる。これもおいしい。コーヒーを頼んだら、薄焼きのお菓子とチョコレートがついてきた。全体に量は一人分を二人で分けてちょうどよいものだった。美味しい食事で大満足。   ブルゴスのBar街を通ってホテルに戻るが、Bar街は人でごった返している。子供たちも遊んでいるので地元の人たちが主なのだろう。 ホテルに戻って眠気をこらえて日記を書いた。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)