合計距離: 23540 m
最高点の標高: 672 m
最低点の標高: 350 m
累積標高(上り): 821 m
累積標高(下り): -891 m
総所要時間: 02:38:57
ホテルのCafeteríaでビュフェの朝食。パンの種類が多く果物が豊富。ハムやチーズは一般的。スイカとメロンをたっぷり食べた。メロンは結構甘く美味しかった。
8時50分にチェックアウトして出発。天気予報は曇り午後から雨。しかし晴れていて寒くない。念のためリュックにカバーはかけておく。
長い壁画
長い壁画

ホテルを出て川を渡り、急坂を上る。長い壁に巡礼者の姿を描いた絵。
もう一つの壁画
もう一つの壁画

さらに少し先のSanta María教会の下の壁にも、画風は違うが同じく巡礼者の絵。
Mojón 111km
Mojón 111km

修道院の手前でMojónはSantiagoまで111kmを示している。
花のあふれる墓地
花のあふれる墓地

修道院前の墓地は、昨日の諸聖人の日の名残で花にあふれている。これらの花はどうなるのだろう。家族がそれぞれ片づけに来るとは思えないし、放置すれば墓地全体が汚れる。墓地の管理人が処分するのだろうか。
線路に沿ったCamino
線路に沿ったCamino

町を出て間もなく、Caminoは線路の近くを行く。特急らしい列車がSarria方向へ走り、少し後には逆へ走り、また少しして普通列車らしきのが走る。
巡礼者は昨日までより明らかに大幅に増えている。
Ameliaは歩きはじめると体調が悪く、スピードが落ちて次々に他の巡礼者に追い抜かれてゆく。まだ胃腸が弱っているようで、下痢はないようだが胃のあたりが気持ち悪いとのこと。ゆっくり進むしかない。
道にクレデンシャルを売りSelloを押す屋台が出ている。Selloを押す。他にバナナなども置いていた。おそらくここが巡礼証明書をもらうためには最後の出発点だろう。
SarriaからのCamino
SarriaからのCamino

Caminoは畑の間を通ったり、牧草地の間を通ったり、林間を抜けたり変化に富んでいる。Mojónが0.5kmおきにあるのを見逃さないようにカメラに収めて行く。道は結構上り下りがきつい。すっかり晴れ上がって陽が差し、暑いぐらい。
向こうから若い女性二人が手にバインダーのようなものを持って歩いてきた。私たちの前で立ち止まり、バインダーを差し出す。何かと尋ねると、身振りで唖者であることを示す。そして紙に署名するようにとの身振り。印刷してある文章を読もうとすると、唖者協会のものらしいロゴを指さしてさっさと署名するようにとの仕草。変だなと思いつつも署名すると、次に献金を求めてくる。Ameliaが財布から1ユーロ出すと、ダメだとの仕草をして他の人の献金額を指さす。そこには20ユーロとか14ユーロとか書かれている。Ameliaが1ユーロだけ入れると、さらにもっと出せと要求してくる。明らかにおかしい。うるさいので無視して立ち去ったが、1ユーロを取り戻し署名も消してきた方が良かったか。ニセ唖者、ニセ募金に違いない。巡礼者がたくさん歩く場所にきて荒稼ぎしようとの魂胆なのか。
2時間近く歩いてようやくBarがあった。休憩。
シャコベオ君
シャコベオ君

巡礼者のマスコット「シャコベオ君」を飾ってあったが、すっかり荒れて汚れていた。どこの国でも同じような失策を演じるものだ。
野菜畑
野菜畑

Caldo Bercianoに使われていると思われる野菜が、茎が巨大に成長してそろそろ終わりに近づき、奥の畑には若いのが育っている。こうして次々に栽培しているようだ。
Hórreo
Hórreo

Hórreoが目立つようになってきたが、現在も使われているのは少なさそうだ。規格品なのか皆同じサイズ。あの大きさではそんなに倉庫としては役立たないと思うのだが。
偽Mojón 100km
偽Mojón 100km

Mojónではなく、Caminoを示す石標に誰かがマジックで100と書いていた。
Mojón 100km(本物)
Mojón 100km(本物)

2~300m先に本物の残り100kmを示すMojónがあったが、落書きだらけ。美しくない。
Santiagoまで99.5kmのBar
Santiagoまで99.5kmのBar

そのすぐ先のBarで休憩。ガイドブックには、このBarでクレデンシャルに最初のSelloをもらっても巡礼証明書はもらえないと書いてある、ある意味有名なBar。確かにBarの看板にもSantiagoまで95.5kmと書かれている。Bocadillo con Tortilla FrancesaとAgua con gas。
石積みで区切った牧草地
石積みで区切った牧草地

景色は、石を積んで区切った牧草地の広がるものが増えてきた。
ニワトリの中にダチョウが一羽
ニワトリの中にダチョウが一羽

ニワトリが飼われている中に1羽だけダチョウがいた。1羽だけなのでダチョウ牧場ではないだろう。他にもっといるのだろうか。
今日は、昨日までよりさらに多くの集落を次々に通過したが、教会はほとんどない。
ここは軽井沢?
ここは軽井沢?

石積みの垣根が苔むして林を取り囲んでいる様子は、軽井沢のよう。
古いHórreo
古いHórreo

古いHórreoが残っていた。もちろん現在は使われていない。新しいのがレンガやコンクリート製なのとは対照的に、すべて木造。しかしこれで湿度を防げたとも思えない。どうもHórreoのことはよくわからない。
Portomarínはもう少し先
Portomarínはもう少し先

ゆっくり歩いたので、3時過ぎにようやく遠くにPortomarínが見えてきた。その後もしばらく林間の道や集落の中、畑や牧草地の間を歩き、急な坂を下って橋に至る。
下にはもう一本の橋が
下にはもう一本の橋が

高いところに架かる現在の橋の下には、もう使われていない石橋がある。以前はあそこまで下りて行って川を渡ったのだろう。
橋脚の残骸
橋脚の残骸

橋の上からのぞくと川の中には橋脚の残骸がいくつも残っている。洪水で流されては架け替える、を何度も繰り返したのだろう。
急階段
急階段

橋を渡ると89.5kmのMojón。そこから急な階段を上る。そこには昔ここが港だった時代に何かの役割を果たしていたらしい建物。
ここをくぐった先が旧市街
ここをくぐった先が旧市街

その下をくぐって坂を上ると市街地。
フルーツサラダ
フルーツサラダ

上り坂の頂点あたりにレストランがあったので入って休憩。フルーツサラダとコーヒー。フルーツサラダは果物だけだと思っていたが、レタスの上に桃、パインナップル、リンゴなどがのったもの。Ameliaは桃が気に入った。食べ終えたところで今夜の宿に電話。市街地から2kmほど離れているので、車で迎えに来るから着いたら電話をするようにとメールが来ていたのだ。5分ほどで車が来た。ホテルまでは3kmくらいはあった。着くとすぐに部屋に案内される。古いHostalの部屋といった雰囲気。
Portomarínの夕食
Portomarínの夕食

8時半から下階のレストランで夕食。ここはMenú del Díaがない。アラカルトで、野菜クリームスープ、Seta con Jamón、Trucha。デザートはQueso con Mielと桃のコンポート。野菜スープは美味しい。Truchaは一昨日のがおいしい。
優勝カップなどがたくさん飾ってあったので誰が獲得したのか宿の主人に聞いてみると、フットサルのチームを持っていて、それが強いそうだ。息子がフットサルをやっていると言うと、スペインでかとの質問。日本でだと答えると、なんでスペイン語ができるのかと聞かれる。日本で習っているからと言うと、素晴らしいとほめてくれる。スペインには何度も来たことがあるのか、Caminoは何度目か、ガリシアは初めてかなどと聞かれる。もう一人の巡礼者の泊り客も食事をしていたが、英語しかできない。スペイン語で話すとやはりうれしいようだ。
明日は25kmの行程。雨でなければよいのだが。
por Andrés
Andrésフランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼ホテルのCafeteríaでビュフェの朝食。パンの種類が多く果物が豊富。ハムやチーズは一般的。スイカとメロンをたっぷり食べた。メロンは結構甘く美味しかった。 8時50分にチェックアウトして出発。天気予報は曇り午後から雨。しかし晴れていて寒くない。念のためリュックにカバーはかけておく。 ホテルを出て川を渡り、急坂を上る。長い壁に巡礼者の姿を描いた絵。 さらに少し先のSanta María教会の下の壁にも、画風は違うが同じく巡礼者の絵。 修道院の手前でMojónはSantiagoまで111kmを示している。 修道院前の墓地は、昨日の諸聖人の日の名残で花にあふれている。これらの花はどうなるのだろう。家族がそれぞれ片づけに来るとは思えないし、放置すれば墓地全体が汚れる。墓地の管理人が処分するのだろうか。 町を出て間もなく、Caminoは線路の近くを行く。特急らしい列車がSarria方向へ走り、少し後には逆へ走り、また少しして普通列車らしきのが走る。 巡礼者は昨日までより明らかに大幅に増えている。 Ameliaは歩きはじめると体調が悪く、スピードが落ちて次々に他の巡礼者に追い抜かれてゆく。まだ胃腸が弱っているようで、下痢はないようだが胃のあたりが気持ち悪いとのこと。ゆっくり進むしかない。 道にクレデンシャルを売りSelloを押す屋台が出ている。Selloを押す。他にバナナなども置いていた。おそらくここが巡礼証明書をもらうためには最後の出発点だろう。 Caminoは畑の間を通ったり、牧草地の間を通ったり、林間を抜けたり変化に富んでいる。Mojónが0.5kmおきにあるのを見逃さないようにカメラに収めて行く。道は結構上り下りがきつい。すっかり晴れ上がって陽が差し、暑いぐらい。 向こうから若い女性二人が手にバインダーのようなものを持って歩いてきた。私たちの前で立ち止まり、バインダーを差し出す。何かと尋ねると、身振りで唖者であることを示す。そして紙に署名するようにとの身振り。印刷してある文章を読もうとすると、唖者協会のものらしいロゴを指さしてさっさと署名するようにとの仕草。変だなと思いつつも署名すると、次に献金を求めてくる。Ameliaが財布から1ユーロ出すと、ダメだとの仕草をして他の人の献金額を指さす。そこには20ユーロとか14ユーロとか書かれている。Ameliaが1ユーロだけ入れると、さらにもっと出せと要求してくる。明らかにおかしい。うるさいので無視して立ち去ったが、1ユーロを取り戻し署名も消してきた方が良かったか。ニセ唖者、ニセ募金に違いない。巡礼者がたくさん歩く場所にきて荒稼ぎしようとの魂胆なのか。 2時間近く歩いてようやくBarがあった。休憩。 巡礼者のマスコット「シャコベオ君」を飾ってあったが、すっかり荒れて汚れていた。どこの国でも同じような失策を演じるものだ。 Caldo Bercianoに使われていると思われる野菜が、茎が巨大に成長してそろそろ終わりに近づき、奥の畑には若いのが育っている。こうして次々に栽培しているようだ。 Hórreoが目立つようになってきたが、現在も使われているのは少なさそうだ。規格品なのか皆同じサイズ。あの大きさではそんなに倉庫としては役立たないと思うのだが。 Mojónではなく、Caminoを示す石標に誰かがマジックで100と書いていた。 2~300m先に本物の残り100kmを示すMojónがあったが、落書きだらけ。美しくない。 そのすぐ先のBarで休憩。ガイドブックには、このBarでクレデンシャルに最初のSelloをもらっても巡礼証明書はもらえないと書いてある、ある意味有名なBar。確かにBarの看板にもSantiagoまで95.5kmと書かれている。Bocadillo con Tortilla FrancesaとAgua con gas。 景色は、石を積んで区切った牧草地の広がるものが増えてきた。 ニワトリが飼われている中に1羽だけダチョウがいた。1羽だけなのでダチョウ牧場ではないだろう。他にもっといるのだろうか。 今日は、昨日までよりさらに多くの集落を次々に通過したが、教会はほとんどない。 石積みの垣根が苔むして林を取り囲んでいる様子は、軽井沢のよう。 古いHórreoが残っていた。もちろん現在は使われていない。新しいのがレンガやコンクリート製なのとは対照的に、すべて木造。しかしこれで湿度を防げたとも思えない。どうもHórreoのことはよくわからない。 ゆっくり歩いたので、3時過ぎにようやく遠くにPortomarínが見えてきた。その後もしばらく林間の道や集落の中、畑や牧草地の間を歩き、急な坂を下って橋に至る。 高いところに架かる現在の橋の下には、もう使われていない石橋がある。以前はあそこまで下りて行って川を渡ったのだろう。 橋の上からのぞくと川の中には橋脚の残骸がいくつも残っている。洪水で流されては架け替える、を何度も繰り返したのだろう。 橋を渡ると89.5kmのMojón。そこから急な階段を上る。そこには昔ここが港だった時代に何かの役割を果たしていたらしい建物。 その下をくぐって坂を上ると市街地。 上り坂の頂点あたりにレストランがあったので入って休憩。フルーツサラダとコーヒー。フルーツサラダは果物だけだと思っていたが、レタスの上に桃、パインナップル、リンゴなどがのったもの。Ameliaは桃が気に入った。食べ終えたところで今夜の宿に電話。市街地から2kmほど離れているので、車で迎えに来るから着いたら電話をするようにとメールが来ていたのだ。5分ほどで車が来た。ホテルまでは3kmくらいはあった。着くとすぐに部屋に案内される。古いHostalの部屋といった雰囲気。 8時半から下階のレストランで夕食。ここはMenú del Díaがない。アラカルトで、野菜クリームスープ、Seta con Jamón、Trucha。デザートはQueso con Mielと桃のコンポート。野菜スープは美味しい。Truchaは一昨日のがおいしい。 優勝カップなどがたくさん飾ってあったので誰が獲得したのか宿の主人に聞いてみると、フットサルのチームを持っていて、それが強いそうだ。息子がフットサルをやっていると言うと、スペインでかとの質問。日本でだと答えると、なんでスペイン語ができるのかと聞かれる。日本で習っているからと言うと、素晴らしいとほめてくれる。スペインには何度も来たことがあるのか、Caminoは何度目か、ガリシアは初めてかなどと聞かれる。もう一人の巡礼者の泊り客も食事をしていたが、英語しかできない。スペイン語で話すとやはりうれしいようだ。 明日は25kmの行程。雨でなければよいのだが。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)