いろんなところで様々な人々が記していることなので、繰り返しになることも多いだろうが、時期、年齢、スピード、費用、目的などのわずかな違いから、私たちの旅の経験が役立つこともあるかもしれないので、いくつかの項目に分けてまとめてみる。
 
持参したもの(着用していったものも含む)
     バックパック・ショルダーバッグ・ポンチョ・ダウンジャケット・トレッキングパンツ(中厚手)・トレッキングパンツ(薄手)・長袖ポロシャツ・長袖Tシャツ2・長袖ジップシャツ・ウインドブレーカー・短パン・下着上下各3・靴下3・手袋・ウォームアップシーツ・リュックカバー・折りたたみ傘
     電気シェーバー・シャンプー・リンス・ヘアブラシ・ヘアオイル・歯ブラシ・歯磨き・タオル
     財布・パスポート・クレジットカード2・キャッシュカード・PC・PC用電源アダプタ・スマートフォン・スマートフォン用充電ケーブル・GPS・GPS接続ケーブル・モバイルバッテリー(懐中電灯付)・デジタルカメラ・カメラ用接続ケーブル・単3充電池6・充電池用充電器・USBコンセント・コンセントアダプタ・水筒・帽子・杖(トレッキングポール)・万能ナイフ(着用しているものを除き出発時総重量10.35㎏)
 
●衣
私たちが歩いたのは9月23日から11月15日。夏の暑さから冬の寒さまでを想定した服装を用意した。半袖のTシャツからダウンジャケットまで。日焼けを防ぐため半袖で歩くことはなかったが、最初は薄い長袖で歩くことが多かった。気温が下がるとその上に薄いウィンドブレーカーを重ね、その脱ぎ着で調節していた。この服装が一番多かった。さらに寒い時には長袖のシャツを重ね着して補った。最も寒かったのは10月15日のFrómista、5度以下だっただろう。その頃は半袖シャツ、長袖シャツ、長袖ジップシャツ、ウィンドブレーカーと重ね着し、手袋もはめて歩いた。一方、終盤のO Cebreiro峠は雨も降って寒いには違いなかったが、雪になるほどのことはなく、凍えるのではとの心配は杞憂だった。結局、Caminoではダウンジャケットは全く使わなかった。
洗濯物は、特にガリシアでは雨が多くて湿度が高い上に暖房が途中で切られることが多かったため、一晩では乾かなかった。カスティーリャやレオンでは空気が乾燥しているので、大体は一晩で乾いたのだが。下着や靴下などは着ているものも含めて最低3セットは必要だろう。
 
●靴
トレイル・ランニング・シューズで歩いた。中山道などで試した結果、1,000㎞歩いても大丈夫だと思っていたが、道の状況でどうなるか分からないので、場合によってはレオンあたりで買い直すことも考えていた。実際には帰国後もまだ歩ける状態だったので、耐久性は十分だった。また歩き心地の面でも出発前の試し履きは10km程度だったが、マメができなかっただけでなく、足が痛くなることも全くなかった。舗装路、土の道、砂利道、泥濘、岩場、雨の中等さまざまな状況の中を歩いたが、雨が激しかった時に靴の中が濡れてしまうことがあったのが唯一のトラブル。それでも靴の中に水が溜まるというほどではなく、歩くのに大きな支障はなかった。宿に着いて乾かすのに時間がかかったのは仕方ないだろう。
 
●水筒
二人で0.8Lと0.5Lの水筒を持って行ったが、不足することはなかった。途中のBarで水分をとり、水場で水筒に注ぎ足すようなことはあったが。真夏だともっと必要かもしれない。
 
●雨具
ポンチョ、リュックカバー、傘を持って行った。本降りの時はポンチョが威力を発揮した。小雨の場合はリュックカバーと傘、あるいはウィンドブレーカーで対応した。ポンチョは脱ぎ着が面倒なので。傘はなくても困ることはない。
 
●帽子
日除け、雨除け用。要不要は考え方次第。突風もあるので「アゴひも」は必須。ウィンドブレーカーやポンチョのフードだと視界が狭められるが、帽子だと視野も音もさえぎられることが少ないので事故防止上も有利。
 
●食
朝食。Café con lecheとクロワッサンがあるいはTostada基本。時々ビュッフェになることがあった。
11時ごろにBocadilloと飲み物。ただし都合よくこの時間にBarに巡り合えるとは限らない。朝食時に入手したお菓子やリンゴ、買っておいたチョコレートで空腹をしのぐこともあった。
昼食。11時ごろのBocadilloで昼食にしてしまうこともあったし、3時か4時ごろに軽く何かをつまむこともあった。宿泊地に早く着いた時にはMenú del díaあるいはMenú peregrino でちゃんと食事をとることもあった。
夕食。昼食が軽かった時は7時ごろにMenú del díaあるいはMenú peregrino。昼食でちゃんと食事をとった時はピンチョスで軽く済ませた。
Bocadilloは、混んでない店で、調理してもらえそうな場合はcon tortilla españolaやfrancesaにした。そうでないと、特に作り置きのfrancesaは不味いのでcon jamón y quesoが安全。
Menú del díaやMenú peregrinoは当たり外れが大きかった。値段は7.5ユーロから12ユーロまでだったが、10ユーロがもっとも一般的。しかし質、量、サービスはどれも値段とは全く比例しない。概ね言えるのは、店の見た目に比例するということ。とは言っても店を選択できないことも多かったのだが。
 
●住(宿)
巡礼者の多くが利用しているのはAlbergueだが、特に中高年者にはHotel,Hoatal,Pensión,Casa Ruralなどを利用する人も多い。
Albergueは、私営のものには予約できるところもあるが、基本的には先着順。私たちが歩いた時期でも、最初のころ、つまり10月前半あたりまでは巡礼者も多かったため人気のあるAlbergueには遅く着くと泊まれない場合もあったようだ。そのため早朝、夜明け前に出発して14時前には着いてベッドを確保するというような日程の人もいた。Hotelなども場所によっては2~3日前に予約が埋まっているという場合もあった。
 
●PC
日々の記録とブログの作成用に持参した。文章入力には私にはキーボードが必須なので、キーボード付きで最軽量のPanasonicのLet’s Note CF-RZ4。
 
●スマートフォン
宿との連絡のためと、Caminoの案内書をスキャンしたものを閲覧するするため。SIMは現地で購入。
 
●カメラ
防水のオリンパスRZ3。雨の中を歩くこともあったので、防水だと気を遣わずに済んだ。
 
●杖
伸縮式でT字型とI字型併用のもの1本。2本か1本かは好み次第。上り坂では腕力で脚力を補助し、下りでは膝への衝撃を和らげるのに有用なのはもちろん、転倒防止にも役立つので必須。現地で購入した長い木製の杖を使っている人もいたが、見た目は良いが重いので体力に自信のある人以外は避けた方が良い。
 
●ランプ(懐中電灯)
日没後は村はずれなどでは街灯もなく真っ暗になることも。またAlbergueで消灯後に必要になることもある。夏場ではAlbergueのベッドを確保するために早朝に出発する人には必須。
 
●寝袋
Albergueを多く利用する人は持参が望ましい。私たちは、他に宿がない場合にだけAlbergueを使おうと思っていたので寝袋は持参せず、寝袋用のインナーシーツを持って行った。夏場はそれで十分だろうが、秋には寒い夜もあり重ね着などで対応した。
 
por Andrés
/images/2016/05/IMGP3024-644x859.jpg/images/2016/05/IMGP3024-150x150.jpgAndrésサンティアゴ巡礼フランス人の道 Camino FrancésCamino,Francés,Santiago,サンティアゴ,フランス人の道,巡礼いろんなところで様々な人々が記していることなので、繰り返しになることも多いだろうが、時期、年齢、スピード、費用、目的などのわずかな違いから、私たちの旅の経験が役立つこともあるかもしれないので、いくつかの項目に分けてまとめてみる。 持参したもの(着用していったものも含む)     バックパック・ショルダーバッグ・ポンチョ・ダウンジャケット・トレッキングパンツ(中厚手)・トレッキングパンツ(薄手)・長袖ポロシャツ・長袖Tシャツ2・長袖ジップシャツ・ウインドブレーカー・短パン・下着上下各3・靴下3・手袋・ウォームアップシーツ・リュックカバー・折りたたみ傘     電気シェーバー・シャンプー・リンス・ヘアブラシ・ヘアオイル・歯ブラシ・歯磨き・タオル     財布・パスポート・クレジットカード2・キャッシュカード・PC・PC用電源アダプタ・スマートフォン・スマートフォン用充電ケーブル・GPS・GPS接続ケーブル・モバイルバッテリー(懐中電灯付)・デジタルカメラ・カメラ用接続ケーブル・単3充電池6・充電池用充電器・USBコンセント・コンセントアダプタ・水筒・帽子・杖(トレッキングポール)・万能ナイフ(着用しているものを除き出発時総重量10.35㎏) ●衣私たちが歩いたのは9月23日から11月15日。夏の暑さから冬の寒さまでを想定した服装を用意した。半袖のTシャツからダウンジャケットまで。日焼けを防ぐため半袖で歩くことはなかったが、最初は薄い長袖で歩くことが多かった。気温が下がるとその上に薄いウィンドブレーカーを重ね、その脱ぎ着で調節していた。この服装が一番多かった。さらに寒い時には長袖のシャツを重ね着して補った。最も寒かったのは10月15日のFrómista、5度以下だっただろう。その頃は半袖シャツ、長袖シャツ、長袖ジップシャツ、ウィンドブレーカーと重ね着し、手袋もはめて歩いた。一方、終盤のO Cebreiro峠は雨も降って寒いには違いなかったが、雪になるほどのことはなく、凍えるのではとの心配は杞憂だった。結局、Caminoではダウンジャケットは全く使わなかった。洗濯物は、特にガリシアでは雨が多くて湿度が高い上に暖房が途中で切られることが多かったため、一晩では乾かなかった。カスティーリャやレオンでは空気が乾燥しているので、大体は一晩で乾いたのだが。下着や靴下などは着ているものも含めて最低3セットは必要だろう。 ●靴トレイル・ランニング・シューズで歩いた。中山道などで試した結果、1,000㎞歩いても大丈夫だと思っていたが、道の状況でどうなるか分からないので、場合によってはレオンあたりで買い直すことも考えていた。実際には帰国後もまだ歩ける状態だったので、耐久性は十分だった。また歩き心地の面でも出発前の試し履きは10km程度だったが、マメができなかっただけでなく、足が痛くなることも全くなかった。舗装路、土の道、砂利道、泥濘、岩場、雨の中等さまざまな状況の中を歩いたが、雨が激しかった時に靴の中が濡れてしまうことがあったのが唯一のトラブル。それでも靴の中に水が溜まるというほどではなく、歩くのに大きな支障はなかった。宿に着いて乾かすのに時間がかかったのは仕方ないだろう。 ●水筒二人で0.8Lと0.5Lの水筒を持って行ったが、不足することはなかった。途中のBarで水分をとり、水場で水筒に注ぎ足すようなことはあったが。真夏だともっと必要かもしれない。 ●雨具ポンチョ、リュックカバー、傘を持って行った。本降りの時はポンチョが威力を発揮した。小雨の場合はリュックカバーと傘、あるいはウィンドブレーカーで対応した。ポンチョは脱ぎ着が面倒なので。傘はなくても困ることはない。 ●帽子日除け、雨除け用。要不要は考え方次第。突風もあるので「アゴひも」は必須。ウィンドブレーカーやポンチョのフードだと視界が狭められるが、帽子だと視野も音もさえぎられることが少ないので事故防止上も有利。 ●食朝食。Café con lecheとクロワッサンがあるいはTostada基本。時々ビュッフェになることがあった。11時ごろにBocadilloと飲み物。ただし都合よくこの時間にBarに巡り合えるとは限らない。朝食時に入手したお菓子やリンゴ、買っておいたチョコレートで空腹をしのぐこともあった。昼食。11時ごろのBocadilloで昼食にしてしまうこともあったし、3時か4時ごろに軽く何かをつまむこともあった。宿泊地に早く着いた時にはMenú del díaあるいはMenú peregrino でちゃんと食事をとることもあった。夕食。昼食が軽かった時は7時ごろにMenú del díaあるいはMenú peregrino。昼食でちゃんと食事をとった時はピンチョスで軽く済ませた。Bocadilloは、混んでない店で、調理してもらえそうな場合はcon tortilla españolaやfrancesaにした。そうでないと、特に作り置きのfrancesaは不味いのでcon jamón y quesoが安全。Menú del díaやMenú peregrinoは当たり外れが大きかった。値段は7.5ユーロから12ユーロまでだったが、10ユーロがもっとも一般的。しかし質、量、サービスはどれも値段とは全く比例しない。概ね言えるのは、店の見た目に比例するということ。とは言っても店を選択できないことも多かったのだが。 ●住(宿)巡礼者の多くが利用しているのはAlbergueだが、特に中高年者にはHotel,Hoatal,Pensión,Casa Ruralなどを利用する人も多い。Albergueは、私営のものには予約できるところもあるが、基本的には先着順。私たちが歩いた時期でも、最初のころ、つまり10月前半あたりまでは巡礼者も多かったため人気のあるAlbergueには遅く着くと泊まれない場合もあったようだ。そのため早朝、夜明け前に出発して14時前には着いてベッドを確保するというような日程の人もいた。Hotelなども場所によっては2~3日前に予約が埋まっているという場合もあった。 ●PC日々の記録とブログの作成用に持参した。文章入力には私にはキーボードが必須なので、キーボード付きで最軽量のPanasonicのLet's Note CF-RZ4。 ●スマートフォン宿との連絡のためと、Caminoの案内書をスキャンしたものを閲覧するするため。SIMは現地で購入。 ●カメラ防水のオリンパスRZ3。雨の中を歩くこともあったので、防水だと気を遣わずに済んだ。 ●杖伸縮式でT字型とI字型併用のもの1本。2本か1本かは好み次第。上り坂では腕力で脚力を補助し、下りでは膝への衝撃を和らげるのに有用なのはもちろん、転倒防止にも役立つので必須。現地で購入した長い木製の杖を使っている人もいたが、見た目は良いが重いので体力に自信のある人以外は避けた方が良い。 ●ランプ(懐中電灯)日没後は村はずれなどでは街灯もなく真っ暗になることも。またAlbergueで消灯後に必要になることもある。夏場ではAlbergueのベッドを確保するために早朝に出発する人には必須。 ●寝袋Albergueを多く利用する人は持参が望ましい。私たちは、他に宿がない場合にだけAlbergueを使おうと思っていたので寝袋は持参せず、寝袋用のインナーシーツを持って行った。夏場はそれで十分だろうが、秋には寒い夜もあり重ね着などで対応した。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)