7時半起床。久しぶりに朝から晴れ。

今日はSantillana del Marへ行く。Gemmaが連れて行ってくれてが、Altamiraには行かなかったので。そこが主目的地。6月末まではSantanderからのバス便が少なく、しかも今日は日曜日なのでなおさら。11時半のが始発。

ゆっくりしていたら10時近くなったのでバスで行く。Ayuntamiento広場でバスを降り、トンネルを抜けてEsración de Autobusesへ。

トンネルでは1カ月前の日曜日と同様、蚤の市が行われている。先日よりも本を売る店が多くなっているようにも思うが、前回と同じものを売る店もたくさんある。店の品をのぞきながら進んでいると、歩くのがやっとと言うほどの混雑したところを車が1台進んできた。通行止めになっているのでおそらく荷物を下ろしていた車なのだろうが、買い物客がよける中をゆっくり進んで行った。こんな中を進むのはどうかと思うが、客たちの間から怒声などが飛ぶことはない。日本でだったら、あちこちから非難の声が上がるだろうに。このあたりがスペイン人の一方でいい加減、他方で寛容なところだろうか。

Esración de Autobusesで、まずALSAの切符売り場に行くが、Santillana del Mar行きはInformaciónへ行くように言われる。Informaciónでは時刻表をくれ、5・6番線から発車なので切符はバスで買うようにとのこと。1時間の余裕があるので発車場の近くのBarでコーヒーを飲んで待つ。客はあまりいないように見えたが、11時15分に5番線に行くと客がいっぱい待っている。間もなくバスが来て運転手から往復の切符を買って乗車。途中のTorresで満員になり、乗れなくなった客がいたが、運転手が電話で手配していたようなので追加のバスが出るのだろう。

Santillana del Marへは予定を少し過ぎて到着。大変な混雑で、Gemmaが連れてきてくれた時にも混んでいると思ったが、あの時はすぐに車を停められたのに今日は駐車場の入口に待つ車が数台並んでいる。バスを降りて、Altamiraにはタクシーでとも思っていたが、混んだ様子からタクシーを探すより歩いた方が早いと思い、歩き始める。上り坂で晴れていて久しぶりに汗をかく。2kmほどなので30分ぐらいだが、ほとんど上り。Altamira博物館敷地の入口があり、すぐ先に建物もあるが、そこからは入れず、もっと先の正門から入らなければならない。正門を入ってすぐのところにチケット売り場がある。今日は日曜日なので無料だが、チケットを受けとらなければならない。チケットはすぐ手渡されたが、その際に英語でなにかは売り切れだと告げられる。何か聞き取れなかったが、とにかく先に進む。

ちょっと行ったところに博物館の建物があり、入るとすぐに行列があったので後に続く。間もなく順番になったのでチケットを見せると、それでは入れないと断られ、右の方に展示があるのでそちらを見るように言われる。断られたのはAltamira洞窟を再現したところだった。そこに入りたくてここまで来たのにがっかり。しかたなく展示の方を見る。Altamira時代より前の旧石器などの展示から始まっているが、ここまでわざわざ来てみるほどのものでもない。しかしほかに途はないので展示を見て回る。

展示を見終えて売店の方に進むとInformaciónのデスクがある。念のためにNueva Cuevaには入れないかと尋ねると、やはりだめだとのこと。がっかりした表情を見せて売店の方に行く。するとInformaciónの男性が追いかけてきて呼び戻される。ついて行くとNueva Cuevaの入場券を渡してくれ、5分後に入れるとのこと。東洋人が遠くから来たと思って特例でやってくれたようだ。お礼を言ってNueva Cuevaの入口に行く。5分ほど待って入ると、まず映像で5分間のAltamira洞窟の簡単な紹介。

それを見終えて進むとNueva Cueva、つまりAltamira洞窟を再現したもの。本物はしばらくは公開されていたが、見物客が多くて壁画などの傷みが激しくなり、入場制限をしたが、それでも損傷が進んだので入場禁止にした。そこでこのNueva Cuevaをつくったという次第。

天井壁面の凹凸と壁画が再現されていて、動物の絵が壁の凹凸を利用してリアルに、躍動感を持って描かれているのがよくわかる。ただ、横の壁や底面なども洞窟を再現してあると思っていたので、ちょっと拍子抜け。それでも一度はあきらめたものをinformaciónの係の人の好意で見ることができるようになり、感謝。SantanderやCantabriaの印象がこれでまたさらに良くなった。

Caféで休憩しようと思ったが、2時半過ぎでもう閉店。博物館を出て本物の洞窟の入口に向かう。

特に表示はないが草地越しに数十メートル離れてそれらしきものが見えた。ちょうど警備員が通りかかったので尋ねると、やはりそうだとのこと。もちろん入口は閉じられているし、近づくこともできないが、遠目にでも見ることができてよかった。3時が迫って警備員から閉館なので出るように言われる。正門に戻って退出。

歩いて町の方に進む。下りなので少しは楽だが、お腹が空いた。

途中のPosadaのレストランで昼食にする。建物の中は風が通って涼しい。Menú del Día。ワインは珍しくロゼの微発泡。サラダは炒めた玉ねぎが甘く、レーズンも入っておいしい。豆料理はブティファラなども入って塩っぱくて重い。子羊のかまど焼きはおいしいが、もうお腹いっぱいで少し残す。メルルーサは全部食べられた。デザートはパイ生地のお菓子と焼きチーズケーキのQuesada。そして私だけCafé con leche mediano。お腹いっぱいで眠くなったが、昼寝をするわけにも行かずSantillana del Marの町に戻る。

戻ったところでGoyaのCaprichoの展示会が開かれていたので入る。3階にわたって現代のCaprichoと少し似た画風の画家の作品と対比するように展示。圧倒的にGoyaの方が優れている。

通りを歩いて街並みを楽しむ。昼前より観光客はいくらか減ったように感じる。

並ぶ家々は魅力的なのだが、なにしろほとんどが土産物屋か飲食店になっているので興ざめ。観光地としては仕方がないことなのだが。教会に行く。見学入口は裏側だった。

回廊の列柱はなかなか良い。教会内部は撮影禁止なのだが、平気でフラッシュまでたいて撮影する人もいる。礼拝用の椅子に座ってAmeliaはサングラスをかけて私の陰に隠れるようにして昼寝。

次は、前回庭の彫刻しか見られなかったところが、今日は建物内部も見ることができた。現代作家なのだが、作品は知らなければ数百年前のものかと思うような作風。ここはAlbergueの受付も兼ねていて、Peregrinoが一組到着して手続きをしていた。

途中の店で牛乳を一杯ずつ飲む。市販のより少しこくがあるように感じるが、あまり癖はない。最初に入ったGoya展をやっていたところに寄ってトイレを借り、バス停へ。30分ほど前に到着。

わきの広場で子供たちの新体操発表会が行われていたのでしばらく見学。

バス停で待っていると定刻の7時半直前になってバス停で座っていたおじいさんがSantander行きのバスは向こうだ、と少し離れた横断歩道の先を教えてくれる。何の表示もない道端だが、何人かが待っている。10分遅れてバスが到着。往路と同じ運転手だった。Comillasからなので満席ではないかと心配していたが、そんなに混んでいなかった。バスの中で少しだけ眠れた。

バスはSantanderでカテドラル前に着いたので降車。バスのパスがもうチャージしなければならないので反対側に渡り、タバコ屋でチャージ。涼しくて気持ちが良いので歩いて帰ることにする。途中にSUMOがあり店が開いていたので入ってみる。持ち帰り専門。寿司を一箱買う。店主の男性に、UIMPの先生に日銀の行員がこの店をほめていたと聞いたので来てみたと言うと、その人のことは覚えていた。週に2~3回来ていたそうだ。この店は1年ほど前に開店したもので、その前はBilbaoでやっていたとのこと。奥さんらしき女性は片言の日本語。感じのいい店だった。

海岸通りを歩いて帰宅。買ってきた寿司を食べて軽い夕食にする。味は悪くない。日本の百円前後の回転寿司よりおいしい。ただしいろんな食材の調達の都合もあるのだろうが、高い。

今日は汗をかいたせいか、非常にのどが渇いて、帰ってからずいぶん水を飲むことになった。

今日はスペインは総選挙。夜のテレビは選挙特番。結果は、PP137、PSOE85、Unidos Podemos71、C’s32と、前回と比べるとPPが増えた。イギリスのEU脱退で危機対応に経験のあるPPが有利かと思っていたが、少し当たったような気がする。しかしやはりこれではPP+PSOEの組み合わせ以外では3党以上の連立が必要。どうなることやら。

1時過ぎてしまった。

por Andrés

/images/2016/06/P6265304_21-644x430.jpg/images/2016/06/P6265304_21-150x150.jpgAndrésスペイン留学生活7時半起床。久しぶりに朝から晴れ。 今日はSantillana del Marへ行く。Gemmaが連れて行ってくれてが、Altamiraには行かなかったので。そこが主目的地。6月末まではSantanderからのバス便が少なく、しかも今日は日曜日なのでなおさら。11時半のが始発。 ゆっくりしていたら10時近くなったのでバスで行く。Ayuntamiento広場でバスを降り、トンネルを抜けてEsración de Autobusesへ。 トンネルでは1カ月前の日曜日と同様、蚤の市が行われている。先日よりも本を売る店が多くなっているようにも思うが、前回と同じものを売る店もたくさんある。店の品をのぞきながら進んでいると、歩くのがやっとと言うほどの混雑したところを車が1台進んできた。通行止めになっているのでおそらく荷物を下ろしていた車なのだろうが、買い物客がよける中をゆっくり進んで行った。こんな中を進むのはどうかと思うが、客たちの間から怒声などが飛ぶことはない。日本でだったら、あちこちから非難の声が上がるだろうに。このあたりがスペイン人の一方でいい加減、他方で寛容なところだろうか。 Esración de Autobusesで、まずALSAの切符売り場に行くが、Santillana del Mar行きはInformaciónへ行くように言われる。Informaciónでは時刻表をくれ、5・6番線から発車なので切符はバスで買うようにとのこと。1時間の余裕があるので発車場の近くのBarでコーヒーを飲んで待つ。客はあまりいないように見えたが、11時15分に5番線に行くと客がいっぱい待っている。間もなくバスが来て運転手から往復の切符を買って乗車。途中のTorresで満員になり、乗れなくなった客がいたが、運転手が電話で手配していたようなので追加のバスが出るのだろう。 Santillana del Marへは予定を少し過ぎて到着。大変な混雑で、Gemmaが連れてきてくれた時にも混んでいると思ったが、あの時はすぐに車を停められたのに今日は駐車場の入口に待つ車が数台並んでいる。バスを降りて、Altamiraにはタクシーでとも思っていたが、混んだ様子からタクシーを探すより歩いた方が早いと思い、歩き始める。上り坂で晴れていて久しぶりに汗をかく。2kmほどなので30分ぐらいだが、ほとんど上り。Altamira博物館敷地の入口があり、すぐ先に建物もあるが、そこからは入れず、もっと先の正門から入らなければならない。正門を入ってすぐのところにチケット売り場がある。今日は日曜日なので無料だが、チケットを受けとらなければならない。チケットはすぐ手渡されたが、その際に英語でなにかは売り切れだと告げられる。何か聞き取れなかったが、とにかく先に進む。 ちょっと行ったところに博物館の建物があり、入るとすぐに行列があったので後に続く。間もなく順番になったのでチケットを見せると、それでは入れないと断られ、右の方に展示があるのでそちらを見るように言われる。断られたのはAltamira洞窟を再現したところだった。そこに入りたくてここまで来たのにがっかり。しかたなく展示の方を見る。Altamira時代より前の旧石器などの展示から始まっているが、ここまでわざわざ来てみるほどのものでもない。しかしほかに途はないので展示を見て回る。 展示を見終えて売店の方に進むとInformaciónのデスクがある。念のためにNueva Cuevaには入れないかと尋ねると、やはりだめだとのこと。がっかりした表情を見せて売店の方に行く。するとInformaciónの男性が追いかけてきて呼び戻される。ついて行くとNueva Cuevaの入場券を渡してくれ、5分後に入れるとのこと。東洋人が遠くから来たと思って特例でやってくれたようだ。お礼を言ってNueva Cuevaの入口に行く。5分ほど待って入ると、まず映像で5分間のAltamira洞窟の簡単な紹介。 それを見終えて進むとNueva Cueva、つまりAltamira洞窟を再現したもの。本物はしばらくは公開されていたが、見物客が多くて壁画などの傷みが激しくなり、入場制限をしたが、それでも損傷が進んだので入場禁止にした。そこでこのNueva Cuevaをつくったという次第。 天井壁面の凹凸と壁画が再現されていて、動物の絵が壁の凹凸を利用してリアルに、躍動感を持って描かれているのがよくわかる。ただ、横の壁や底面なども洞窟を再現してあると思っていたので、ちょっと拍子抜け。それでも一度はあきらめたものをinformaciónの係の人の好意で見ることができるようになり、感謝。SantanderやCantabriaの印象がこれでまたさらに良くなった。 Caféで休憩しようと思ったが、2時半過ぎでもう閉店。博物館を出て本物の洞窟の入口に向かう。 特に表示はないが草地越しに数十メートル離れてそれらしきものが見えた。ちょうど警備員が通りかかったので尋ねると、やはりそうだとのこと。もちろん入口は閉じられているし、近づくこともできないが、遠目にでも見ることができてよかった。3時が迫って警備員から閉館なので出るように言われる。正門に戻って退出。 歩いて町の方に進む。下りなので少しは楽だが、お腹が空いた。 途中のPosadaのレストランで昼食にする。建物の中は風が通って涼しい。Menú del Día。ワインは珍しくロゼの微発泡。サラダは炒めた玉ねぎが甘く、レーズンも入っておいしい。豆料理はブティファラなども入って塩っぱくて重い。子羊のかまど焼きはおいしいが、もうお腹いっぱいで少し残す。メルルーサは全部食べられた。デザートはパイ生地のお菓子と焼きチーズケーキのQuesada。そして私だけCafé con leche mediano。お腹いっぱいで眠くなったが、昼寝をするわけにも行かずSantillana del Marの町に戻る。 戻ったところでGoyaのCaprichoの展示会が開かれていたので入る。3階にわたって現代のCaprichoと少し似た画風の画家の作品と対比するように展示。圧倒的にGoyaの方が優れている。 通りを歩いて街並みを楽しむ。昼前より観光客はいくらか減ったように感じる。 並ぶ家々は魅力的なのだが、なにしろほとんどが土産物屋か飲食店になっているので興ざめ。観光地としては仕方がないことなのだが。教会に行く。見学入口は裏側だった。 回廊の列柱はなかなか良い。教会内部は撮影禁止なのだが、平気でフラッシュまでたいて撮影する人もいる。礼拝用の椅子に座ってAmeliaはサングラスをかけて私の陰に隠れるようにして昼寝。 次は、前回庭の彫刻しか見られなかったところが、今日は建物内部も見ることができた。現代作家なのだが、作品は知らなければ数百年前のものかと思うような作風。ここはAlbergueの受付も兼ねていて、Peregrinoが一組到着して手続きをしていた。 途中の店で牛乳を一杯ずつ飲む。市販のより少しこくがあるように感じるが、あまり癖はない。最初に入ったGoya展をやっていたところに寄ってトイレを借り、バス停へ。30分ほど前に到着。 わきの広場で子供たちの新体操発表会が行われていたのでしばらく見学。 バス停で待っていると定刻の7時半直前になってバス停で座っていたおじいさんがSantander行きのバスは向こうだ、と少し離れた横断歩道の先を教えてくれる。何の表示もない道端だが、何人かが待っている。10分遅れてバスが到着。往路と同じ運転手だった。Comillasからなので満席ではないかと心配していたが、そんなに混んでいなかった。バスの中で少しだけ眠れた。 バスはSantanderでカテドラル前に着いたので降車。バスのパスがもうチャージしなければならないので反対側に渡り、タバコ屋でチャージ。涼しくて気持ちが良いので歩いて帰ることにする。途中にSUMOがあり店が開いていたので入ってみる。持ち帰り専門。寿司を一箱買う。店主の男性に、UIMPの先生に日銀の行員がこの店をほめていたと聞いたので来てみたと言うと、その人のことは覚えていた。週に2~3回来ていたそうだ。この店は1年ほど前に開店したもので、その前はBilbaoでやっていたとのこと。奥さんらしき女性は片言の日本語。感じのいい店だった。 海岸通りを歩いて帰宅。買ってきた寿司を食べて軽い夕食にする。味は悪くない。日本の百円前後の回転寿司よりおいしい。ただしいろんな食材の調達の都合もあるのだろうが、高い。 今日は汗をかいたせいか、非常にのどが渇いて、帰ってからずいぶん水を飲むことになった。 今日はスペインは総選挙。夜のテレビは選挙特番。結果は、PP137、PSOE85、Unidos Podemos71、C's32と、前回と比べるとPPが増えた。イギリスのEU脱退で危機対応に経験のあるPPが有利かと思っていたが、少し当たったような気がする。しかしやはりこれではPP+PSOEの組み合わせ以外では3党以上の連立が必要。どうなることやら。 1時過ぎてしまった。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)