8時半起床。10時頃に外出。まず向かいのTurismoに行き、Iglesia de Santa Colomaへのガイドツアーのことを訊ねる。今日の午後のに参加できるとのことなので申し込む。Santa ColomaのTurismo前に16時集合。そこまでのバス便の情報ももらう。

旧市街の方に歩く。新市街には見るべきものはないし、食事をするのに良さそうな店もないので。旧市街に着いてIglesia de San Estebanの手前のBarで朝食。

クロワッサンはチョコレート入のが一つ残っているだけだったので、それとBollo。Café con lecheとTé con leche。客は地元の人ばかりで落ち着いた雰囲気だった。

Iglesiaに行く。外観はロマネスクの鐘塔があって良さそうだったが、入ってみると内部は新しく、堂内の形だけがロマネスクの面影を残しているだけでつまらない。

次にCasa de la Vallへ。入口は開いていたが、見学はガイド付きのみとの掲示がある。係に聞いてみるとスペイン語でのガイドは1時からだとのこと。それまで旧市街を歩き回る。

川から山にかけての狭い斜面に川と並行するバス通りが2本走るほかは細い路地が曲がりくねって複雑に通っている。特に川と直行する方向のは急坂と急角度の曲がり角で車は苦労している。狭い旧市街なので1時間もしないでほぼ歩き終える。

1時少し前にCasa de la Vallに行くと入場無料だとのこと。1時には十数人が集まった。若い男性がガイド。

1階から案内されたが、広い食堂、Andorraの議会場、高い天井の先まで伸びた煙抜きのある台所。礼拝堂。

地上階には裁判所の法廷。予想外に素晴らしい内容だった。

昼食はバス通りに面した「1940」という名の由緒ありげなレストランで。一皿目はEnsalada verdeとTenpura de verduras。二皿目はサーモンのマリネーとブロシェット。ワインとAgua con gas。デザートはMacedoniaとNatilla。どれもおいしく、サービスもきちんとしている。昨日のがひどかったので、やっとまともな食事をした気がする。

バスでSanta Colomaに行く。30分以上早く着いたのでIglesiaの外周を見学する。日差しが強く暑いので日陰で涼みながら待っていると、16時15分前にTurismoに係の人が戻ってきて窓口を開けるのが見える。行ってガイドツアーの申込書を見せると、すぐにTurismoを閉め案内をはじめてくれる。

Iglesiaに行くと、そこのガイドは他の人を案内していたので、私たちを連れて行ってくれた女性が外観の説明をしてくれる。石積みの一部に昔の入口の痕跡であるアーチ状の石積みがかすかにみられること。

石積みだけで壁を作ると、ここでも日本のようなものではないがほんの微かな地震はあるので崩れてしまう。そこで2mほどの高さのところに木の角材を挟み、それで揺れを吸収するようにしてあること。鐘塔は普通は四角だが、ここのは円柱なのが特徴等々。先客が帰ったので内部に入って、今度はここのガイドが説明。祭壇の形にイスラムの影響があること。壁や天井の壁画はナチスドイツがベルリンに持って行ったが、ずいぶん後に返還されたこと。祭壇衝立が置かれていたため、その陰になっていた部分の壁画は現在も残っている。衝立はいまは後方に置かれているので、壁画を見ることができる。

衝立はすべて木製だが、特に下方は大理石にしか見えない。現在もここは毎週日曜日にミサが行われ、参列者も多いとのこと。もちろん結婚式、洗礼、葬式なども行われているそうだ。

その後は最初の女性が案内してくれる。古い村の中を通る。

水場があり冷たい水を飲める。民家は地上階に家畜、1階が台所と老人の住まい、2階が若い人たちの住まいとなっていたそうだ。

少し歩き、昔の城砦を兼ねた居館跡へ。石積みの土台や壁の一部が残っている。居室がいくつもあって相当数が住んでいたようだ。発掘はすんだが見学者が少ないので、今は金網で囲って入口は鍵をかけ、ガイドが案内した時だけ入れるようにしてある。

さらに進んで中世の石橋。ローマ橋と同様のものだがきれいに残っている。

全部で2時間半以上のガイドツアー。ガイドさんは途中で日本のことをいろいろ質問してくる好奇心の旺盛な人だった。こちらもアンドラの様子をいろいろ質問した。私たち二人だけだったのでたくさん話ができ、いろんな話が聞けて良かった。

バスで新市街に戻り、いったんホテルに帰る。水で顔を洗ってすっきりし、再度外出。しばらく新市街をぶらぶら。

夕食は旧市街で。しかし最初に入った店はバス通りに面していてうるさく、排気ガスが臭うので、注文前に出る。2軒目はCamareroが早とちりばかりして駄目なのでやめにする。前の客のコップがテーブルに残っているのをいつまでも片づけに来ず、やっと来たと思ったらデザートかコーヒーかと聞いてくる。このコップは私たちのではないと言ってもよく聞きもせず、片付けたと思ったら ビールを持ってきてしまう。自分の思い込みだけで動いていた。

3軒目は料理はサンドウィッチなどが中心で大したことはないが、Camareroがきちんとこちらの注文を聞いてくれ、感じが良い。2人目のCamareroも好感の持てる青年だった。

食後、ホテルに戻ってテレビを点けるとトルコでクーデターとのニュースを流している。昨夜は就寝前にフランスのニースでのトラック暴走による大量殺人の臨時ニュースが流れた。世界中が不穏で、悪い方向に突き進んでいるように思える。

por Andrés

/images/2016/07/P71566271-644x430.jpg/images/2016/07/P71566271-150x150.jpgAndrésスペイン旅行8時半起床。10時頃に外出。まず向かいのTurismoに行き、Iglesia de Santa Colomaへのガイドツアーのことを訊ねる。今日の午後のに参加できるとのことなので申し込む。Santa ColomaのTurismo前に16時集合。そこまでのバス便の情報ももらう。 旧市街の方に歩く。新市街には見るべきものはないし、食事をするのに良さそうな店もないので。旧市街に着いてIglesia de San Estebanの手前のBarで朝食。 クロワッサンはチョコレート入のが一つ残っているだけだったので、それとBollo。Café con lecheとTé con leche。客は地元の人ばかりで落ち着いた雰囲気だった。 Iglesiaに行く。外観はロマネスクの鐘塔があって良さそうだったが、入ってみると内部は新しく、堂内の形だけがロマネスクの面影を残しているだけでつまらない。 次にCasa de la Vallへ。入口は開いていたが、見学はガイド付きのみとの掲示がある。係に聞いてみるとスペイン語でのガイドは1時からだとのこと。それまで旧市街を歩き回る。 川から山にかけての狭い斜面に川と並行するバス通りが2本走るほかは細い路地が曲がりくねって複雑に通っている。特に川と直行する方向のは急坂と急角度の曲がり角で車は苦労している。狭い旧市街なので1時間もしないでほぼ歩き終える。 1時少し前にCasa de la Vallに行くと入場無料だとのこと。1時には十数人が集まった。若い男性がガイド。 1階から案内されたが、広い食堂、Andorraの議会場、高い天井の先まで伸びた煙抜きのある台所。礼拝堂。 地上階には裁判所の法廷。予想外に素晴らしい内容だった。 昼食はバス通りに面した「1940」という名の由緒ありげなレストランで。一皿目はEnsalada verdeとTenpura de verduras。二皿目はサーモンのマリネーとブロシェット。ワインとAgua con gas。デザートはMacedoniaとNatilla。どれもおいしく、サービスもきちんとしている。昨日のがひどかったので、やっとまともな食事をした気がする。 バスでSanta Colomaに行く。30分以上早く着いたのでIglesiaの外周を見学する。日差しが強く暑いので日陰で涼みながら待っていると、16時15分前にTurismoに係の人が戻ってきて窓口を開けるのが見える。行ってガイドツアーの申込書を見せると、すぐにTurismoを閉め案内をはじめてくれる。 Iglesiaに行くと、そこのガイドは他の人を案内していたので、私たちを連れて行ってくれた女性が外観の説明をしてくれる。石積みの一部に昔の入口の痕跡であるアーチ状の石積みがかすかにみられること。 石積みだけで壁を作ると、ここでも日本のようなものではないがほんの微かな地震はあるので崩れてしまう。そこで2mほどの高さのところに木の角材を挟み、それで揺れを吸収するようにしてあること。鐘塔は普通は四角だが、ここのは円柱なのが特徴等々。先客が帰ったので内部に入って、今度はここのガイドが説明。祭壇の形にイスラムの影響があること。壁や天井の壁画はナチスドイツがベルリンに持って行ったが、ずいぶん後に返還されたこと。祭壇衝立が置かれていたため、その陰になっていた部分の壁画は現在も残っている。衝立はいまは後方に置かれているので、壁画を見ることができる。 衝立はすべて木製だが、特に下方は大理石にしか見えない。現在もここは毎週日曜日にミサが行われ、参列者も多いとのこと。もちろん結婚式、洗礼、葬式なども行われているそうだ。 その後は最初の女性が案内してくれる。古い村の中を通る。 水場があり冷たい水を飲める。民家は地上階に家畜、1階が台所と老人の住まい、2階が若い人たちの住まいとなっていたそうだ。 少し歩き、昔の城砦を兼ねた居館跡へ。石積みの土台や壁の一部が残っている。居室がいくつもあって相当数が住んでいたようだ。発掘はすんだが見学者が少ないので、今は金網で囲って入口は鍵をかけ、ガイドが案内した時だけ入れるようにしてある。 さらに進んで中世の石橋。ローマ橋と同様のものだがきれいに残っている。 全部で2時間半以上のガイドツアー。ガイドさんは途中で日本のことをいろいろ質問してくる好奇心の旺盛な人だった。こちらもアンドラの様子をいろいろ質問した。私たち二人だけだったのでたくさん話ができ、いろんな話が聞けて良かった。 バスで新市街に戻り、いったんホテルに帰る。水で顔を洗ってすっきりし、再度外出。しばらく新市街をぶらぶら。 夕食は旧市街で。しかし最初に入った店はバス通りに面していてうるさく、排気ガスが臭うので、注文前に出る。2軒目はCamareroが早とちりばかりして駄目なのでやめにする。前の客のコップがテーブルに残っているのをいつまでも片づけに来ず、やっと来たと思ったらデザートかコーヒーかと聞いてくる。このコップは私たちのではないと言ってもよく聞きもせず、片付けたと思ったら ビールを持ってきてしまう。自分の思い込みだけで動いていた。 3軒目は料理はサンドウィッチなどが中心で大したことはないが、Camareroがきちんとこちらの注文を聞いてくれ、感じが良い。2人目のCamareroも好感の持てる青年だった。 食後、ホテルに戻ってテレビを点けるとトルコでクーデターとのニュースを流している。昨夜は就寝前にフランスのニースでのトラック暴走による大量殺人の臨時ニュースが流れた。世界中が不穏で、悪い方向に突き進んでいるように思える。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)