すっかり晴れて部屋の窓から湯布院岳がきれいに見える。

宿の朝食は普通の旅館の普通のもの。ごはん、みそ汁、海苔、卵、焼鮭、お新香。食後にコーヒー。

10時頃に出発して国東半島の熊野摩崖仏へ。少し迷う。

駐車場から摩崖仏までは、後半が20~30cmほどの石を積んだ急階段。権現様が鬼に、一晩で摩崖仏までの100段の石段を積めば悪事を許してあげると言ったところ、鬼があっという間に99段まで積んでしまったので、権現様が慌てて鶏の鳴き声を真似たところ、鬼は100段積めなかったと思い逃げて行ったという伝説があるそうだ。権現様というのは実に悪い奴だ。素直に言うことを聞いて頑張った鬼をだますのだから。

摩崖仏は思っていたほど大きくはなく、彫刻としての出来も特に素晴らしいというものではなかった。

石段を下って行くと、駐車場に着く手前で右に逸れる道へ案内の矢印が向いている。そちらに進むとお寺があり、境内の石仏などに金色と銀色の小さな紙片がたくさん貼られている。

箱に石がたくさん入れてあり、数メートル先の鉄の円錐形の檻に投げ入れるとご利益があるとのこと。一投100円。

駄目押しは、寺の出口にあった看板。もう笑うしかなかった。ここまで徹底すればむしろ爽快とも言える。

富貴寺に向かう。途中にちょっと変わった案山子が展示されている。

富貴寺は、金堂の屋根の姿が良い。

宇佐に行く。昼食に鶏のからあげを食べようと、ガイドブックにある店に向かうが、月曜で定休。ネットで探すと近くに別の店があったので行ってみる。からあげ専門店で、持ち帰りのみ。200g買って近くのコンビニの駐車場で揚げたて熱々を食べる。おいしい。

宇佐神宮へ。パワースポットにも神道信仰にも縁がないし、特に建物等に興味深いものもない。宝物殿に国宝などもあるが、そんなに感動するようなものもない。

帰りに参道の茶店で休憩。「やせうま」という名の宇佐の地元のおやつを食べる。「ほうとう」のような麺をこのあたりでは「だんご」と言うが、「だんご」に黄な粉をつけたもの。素朴なおやつだった。

今夜の泊りの別府に向かう。温泉が目的ではなく「関サバ」と「関アジ」を食べるため。ビジネスホテルに泊まり、フロントで店を訊ねると教えてくれたのはホテルから5分とかからないところだった。
左が関サバ、右が関アジ
左が関サバ、右が関アジ

サバの刺身は初体験。新鮮だからこそのもので確かに美味しい。しかし一度味わえばもう十分かな。

「琉球茶漬け」というのがあったので試してみる。酢漬けの刺身を別府では「りゅうきゅう」と言うそうで、琉球の漁師料理から来たとか、「利休」から来たとか諸説あるそう。鶏の天ぷらも試してみたが、鶏は唐揚げの方が美味しい。

別府駅まで散歩。途中の土産物屋で、鹿児島のとは違うという「かるかん」を買う。試食すると確かに鹿児島のより山芋の割合が多くて、粘りが強いようだ。別府駅前には足湯ならぬ「手湯」があった。別府駅周辺は飲み屋が多く、アーケード街も商店より飲食店の方が多いように見えた。
por Andrés
/images/2016/12/PB280460-644x430.jpg/images/2016/12/PB280460-150x150.jpgAndrés国内旅行すっかり晴れて部屋の窓から湯布院岳がきれいに見える。 宿の朝食は普通の旅館の普通のもの。ごはん、みそ汁、海苔、卵、焼鮭、お新香。食後にコーヒー。 10時頃に出発して国東半島の熊野摩崖仏へ。少し迷う。 駐車場から摩崖仏までは、後半が20~30cmほどの石を積んだ急階段。権現様が鬼に、一晩で摩崖仏までの100段の石段を積めば悪事を許してあげると言ったところ、鬼があっという間に99段まで積んでしまったので、権現様が慌てて鶏の鳴き声を真似たところ、鬼は100段積めなかったと思い逃げて行ったという伝説があるそうだ。権現様というのは実に悪い奴だ。素直に言うことを聞いて頑張った鬼をだますのだから。 摩崖仏は思っていたほど大きくはなく、彫刻としての出来も特に素晴らしいというものではなかった。 石段を下って行くと、駐車場に着く手前で右に逸れる道へ案内の矢印が向いている。そちらに進むとお寺があり、境内の石仏などに金色と銀色の小さな紙片がたくさん貼られている。 箱に石がたくさん入れてあり、数メートル先の鉄の円錐形の檻に投げ入れるとご利益があるとのこと。一投100円。 駄目押しは、寺の出口にあった看板。もう笑うしかなかった。ここまで徹底すればむしろ爽快とも言える。 富貴寺に向かう。途中にちょっと変わった案山子が展示されている。 富貴寺は、金堂の屋根の姿が良い。 宇佐に行く。昼食に鶏のからあげを食べようと、ガイドブックにある店に向かうが、月曜で定休。ネットで探すと近くに別の店があったので行ってみる。からあげ専門店で、持ち帰りのみ。200g買って近くのコンビニの駐車場で揚げたて熱々を食べる。おいしい。 宇佐神宮へ。パワースポットにも神道信仰にも縁がないし、特に建物等に興味深いものもない。宝物殿に国宝などもあるが、そんなに感動するようなものもない。 帰りに参道の茶店で休憩。「やせうま」という名の宇佐の地元のおやつを食べる。「ほうとう」のような麺をこのあたりでは「だんご」と言うが、「だんご」に黄な粉をつけたもの。素朴なおやつだった。 今夜の泊りの別府に向かう。温泉が目的ではなく「関サバ」と「関アジ」を食べるため。ビジネスホテルに泊まり、フロントで店を訊ねると教えてくれたのはホテルから5分とかからないところだった。 サバの刺身は初体験。新鮮だからこそのもので確かに美味しい。しかし一度味わえばもう十分かな。 「琉球茶漬け」というのがあったので試してみる。酢漬けの刺身を別府では「りゅうきゅう」と言うそうで、琉球の漁師料理から来たとか、「利休」から来たとか諸説あるそう。鶏の天ぷらも試してみたが、鶏は唐揚げの方が美味しい。 別府駅まで散歩。途中の土産物屋で、鹿児島のとは違うという「かるかん」を買う。試食すると確かに鹿児島のより山芋の割合が多くて、粘りが強いようだ。別府駅前には足湯ならぬ「手湯」があった。別府駅周辺は飲み屋が多く、アーケード街も商店より飲食店の方が多いように見えた。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)