やはりと言うしかない。今朝の各種メディアの反応は、トランプが就任演説であらためて語った「米国第一主義」について、米国内の景気が良くなって日本経済にも好影響を与えるだの、保護主義が強まって日本の輸出産業に悪影響を及ぼすと言ったような相も変わらぬ経済成長第一主義の視点から1ミリも出るものではなかった。米国経済がさらに拡大し、世界が米国同様の経済発展を遂げればどうなるかを想像してみるといった程度の能力も彼らにはないのだろうか。
もう一つの反応は、米国がこれまでの「世界の警察官」として世界で民主主義を守ってきた役割を果たせなくなって「普通の国」になってしまい、国際秩序が一層不安定になるというものだった。最近、マスメディアはさかんインターネットに流れるデマ報道に警告を発しているが、マスメディアも負けず劣らずデマを流し続けている。戦後世界を見れば、米国がやってきたのは米国政府に好都合であれば独裁政権を支援し、不都合であれば民主的政権でも叩き潰すと言うことでしかなかったのは明白だ。そして現在のISやアルカイダなどを生み出した原因の多くは米国の政策にあることも明らかだろう。
経済でも政治においても事実を直視しないマスメディアに対して「権力の監視」を願うなど、無い物ねだりでしかない。メディアの意図を見抜くようにするしかない。
por Andrés
Andrés政治・経済・国際やはりと言うしかない。今朝の各種メディアの反応は、トランプが就任演説であらためて語った「米国第一主義」について、米国内の景気が良くなって日本経済にも好影響を与えるだの、保護主義が強まって日本の輸出産業に悪影響を及ぼすと言ったような相も変わらぬ経済成長第一主義の視点から1ミリも出るものではなかった。米国経済がさらに拡大し、世界が米国同様の経済発展を遂げればどうなるかを想像してみるといった程度の能力も彼らにはないのだろうか。 もう一つの反応は、米国がこれまでの「世界の警察官」として世界で民主主義を守ってきた役割を果たせなくなって「普通の国」になってしまい、国際秩序が一層不安定になるというものだった。最近、マスメディアはさかんインターネットに流れるデマ報道に警告を発しているが、マスメディアも負けず劣らずデマを流し続けている。戦後世界を見れば、米国がやってきたのは米国政府に好都合であれば独裁政権を支援し、不都合であれば民主的政権でも叩き潰すと言うことでしかなかったのは明白だ。そして現在のISやアルカイダなどを生み出した原因の多くは米国の政策にあることも明らかだろう。 経済でも政治においても事実を直視しないマスメディアに対して「権力の監視」を願うなど、無い物ねだりでしかない。メディアの意図を見抜くようにするしかない。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)