菅官房長官は地元の辺野古三区は賛成していると言って、着工を正当化しようとしている。名護市の選挙、沖縄県の選挙、衆議院選挙、参議院選挙で繰り返し示された辺野古基地建設反対の民意はすべて無視して、政府に都合のいい辺野古三区だけの賛否を取り上げているのだ。しかも地元の賛成と言っても、その内容や経緯は無視しながらだ。
この辺野古三区も、全国の原発立地自治体などの場合も全く同じ構図だ。これといった産業もなく過疎化が進み衰退が進むしかないと思わされた地域に、補償だとか地域振興だとかいう名目で大金をばらまいて反対意見を封じる。地元の人たちの中には、これで地元が活性化するならと考える人もいるし、どうせ反対しても強行されてしまうのなら補償金でももらうしかないかと思う人もいる。こうした人々の意思を菅や日本政府は「基地や原発に賛成」と一括りにする。
だが、「地元が活性化するなら」と「基地や原発に賛成」という考えの間には全くつながりはない。ためしに訊ねてみればよい。「地域振興費として〇〇億円を交付します。ところでこのお金とは無関係にここに基地や原発を造ってほしいですか」と。
「賛成」というのは、1円も払われなくても基地や原発を誘致するということなのだ。大金をばらまかれての容認は、賛成とは言わない。憲法解釈の転換でも明らかなように、日本語を捻じ曲げるのが得意な日本政府がいかにもやりそうなことだが、私たちは真っ当な言葉で意思を表明し、状況を語り続けなければならない。安倍や菅は決して他者の言葉をまともに受け取ることはないだろうが。
por Andrés
Andrés政治・経済・国際菅官房長官は地元の辺野古三区は賛成していると言って、着工を正当化しようとしている。名護市の選挙、沖縄県の選挙、衆議院選挙、参議院選挙で繰り返し示された辺野古基地建設反対の民意はすべて無視して、政府に都合のいい辺野古三区だけの賛否を取り上げているのだ。しかも地元の賛成と言っても、その内容や経緯は無視しながらだ。 この辺野古三区も、全国の原発立地自治体などの場合も全く同じ構図だ。これといった産業もなく過疎化が進み衰退が進むしかないと思わされた地域に、補償だとか地域振興だとかいう名目で大金をばらまいて反対意見を封じる。地元の人たちの中には、これで地元が活性化するならと考える人もいるし、どうせ反対しても強行されてしまうのなら補償金でももらうしかないかと思う人もいる。こうした人々の意思を菅や日本政府は「基地や原発に賛成」と一括りにする。 だが、「地元が活性化するなら」と「基地や原発に賛成」という考えの間には全くつながりはない。ためしに訊ねてみればよい。「地域振興費として〇〇億円を交付します。ところでこのお金とは無関係にここに基地や原発を造ってほしいですか」と。 「賛成」というのは、1円も払われなくても基地や原発を誘致するということなのだ。大金をばらまかれての容認は、賛成とは言わない。憲法解釈の転換でも明らかなように、日本語を捻じ曲げるのが得意な日本政府がいかにもやりそうなことだが、私たちは真っ当な言葉で意思を表明し、状況を語り続けなければならない。安倍や菅は決して他者の言葉をまともに受け取ることはないだろうが。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)