国有地の払い下げ価格や、学校認可の経緯も大きな疑惑だが、さらに重要な問題は森友学園で行われてきたことと、それが安倍首相の考えに限りなく近いということだ。

園児に教育勅語を唱えさせ、安倍首相や昭恵夫人を称賛させ、君が代や軍歌を歌わせる。これらは北朝鮮で行われていることと何ら変わるところがない。安倍晋三か金正恩かといった類の違いだけで、そこにある思考形態は全く同一なのだ。つまり日本の総理大臣が公約を平然と反故にし(消費税引き上げ問題)、憲法を無視し(解釈改憲)、自分たちで定めた党則を自分の権力増大を図る以外には何の合理的理由もないまま改定してしまう(総裁任期制限を2期から3期へ)手法などは、まさに北朝鮮の権力者と同一の思考形態から出た結果なのだ。

また、こうした幼稚園の存在が今回の国有地払い下げ問題が露見するまで問題とされず、小学校設置が認可されるところまで行こうとしていたということは、籠池氏たちの教育方針や思想が一定程度受け入れられていた証拠でもある。昨夏、自民党はそのホームページで教育現場の「政治的中立性を逸脱するような不適切な事例」を募集したが、塚本幼稚園の実態を自民党は把握していたのだろうか。把握していたとしても現在の自民党が塚本幼稚園の教育内容を問題にするとは思えないが。

「ファシズムが近づいている」そんな言葉を杞憂だし左翼の一部にある空騒ぎと見做してきたが、そうも言っていられなくなってきたのだろうか。

por Andrés

Andrés政治・経済・国際国有地の払い下げ価格や、学校認可の経緯も大きな疑惑だが、さらに重要な問題は森友学園で行われてきたことと、それが安倍首相の考えに限りなく近いということだ。 園児に教育勅語を唱えさせ、安倍首相や昭恵夫人を称賛させ、君が代や軍歌を歌わせる。これらは北朝鮮で行われていることと何ら変わるところがない。安倍晋三か金正恩かといった類の違いだけで、そこにある思考形態は全く同一なのだ。つまり日本の総理大臣が公約を平然と反故にし(消費税引き上げ問題)、憲法を無視し(解釈改憲)、自分たちで定めた党則を自分の権力増大を図る以外には何の合理的理由もないまま改定してしまう(総裁任期制限を2期から3期へ)手法などは、まさに北朝鮮の権力者と同一の思考形態から出た結果なのだ。 また、こうした幼稚園の存在が今回の国有地払い下げ問題が露見するまで問題とされず、小学校設置が認可されるところまで行こうとしていたということは、籠池氏たちの教育方針や思想が一定程度受け入れられていた証拠でもある。昨夏、自民党はそのホームページで教育現場の「政治的中立性を逸脱するような不適切な事例」を募集したが、塚本幼稚園の実態を自民党は把握していたのだろうか。把握していたとしても現在の自民党が塚本幼稚園の教育内容を問題にするとは思えないが。 「ファシズムが近づいている」そんな言葉を杞憂だし左翼の一部にある空騒ぎと見做してきたが、そうも言っていられなくなってきたのだろうか。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)