8時半にはガイドさんが迎えにくるというので、6時半に起きて準備や朝食。ホテルの朝食はごく普通。
今日は「インカの聖なる谷」観光。ガイドさんとともに予定通りにホテルを出て車で先ずオリャンタイタンボへ向かう。

30分ほどで着くが、オリャンタイタンボの町の手前から舗装道路から石畳みに変わり、道が狭くなって手信号で交互通行を行なっている。駅周辺は人通りも多く土産物屋が並んで賑やか。

町を通り過ぎて少し進むと、遺跡に着いた。標高2,800mほど。谷間の急斜面に築かれた都市で、神殿を含む砦とされている。

斜面を登って頂上に行くと、石組みから確かに神殿と思われる建造物がある。

見下ろすと住居跡らしきものがあり、さらに先にはアンデネス(段々畑)や建物跡も見える。ガイドさんがここで王女と身分の低い男との悲恋物語を語ってくれる。

何れにしてもここはスペイン人の侵入で未完成に終わった都市。

車で少し戻り、線路に沿って少し走ってから細い山道を登り続け、1時間ほどして着いたのは「モライの遺跡」。

標高3,500m。大中小、3つの円形のアンデネス(段々畑)がある。ガイドさんの説明によると、これらは実験農場で、逆円錐形に作られることで、底の方には冷たい空気がたまり、段ごとに温度差ができて様々な作物の栽培実験が可能だったとのこと。また風の影響も防ぐことができたとのことだった。

実験農場説は私には疑問があるが、こんな場所に窪地を掘り石垣を積んで巨大な建造物を作るという謎の行動は興味深い。

私たちが登って来た道は裏道だったようで、下りは道幅も広がり車の通行も少し増えた。

30分ほどで「マラスの塩田」に到着。今は雨季の終わりなので塩は出来ておらず、塩田には塩水がたまっている。写真によると乾季には塩が雪のように見えて美しいようだ。

塩田に流れ込む天然水を舐めてみたら、確かに非常に塩っぱい。塩田の中のあぜ道を少し歩いてみる。いくらかは塩ができているが、場所によって少し色が違うように見える。遥か彼方まで続く棚田の連続で、雨季の景色だけでは、日本の棚田と見分けがつかないかもしれない。ここはプレ・インカ時代からずっと続く塩田だそうだ。

塩田の入口には土産物屋が並ぶ。お土産に小袋の塩をいくつか買う。

一旦、ホテルとオリャンタイタンボの中間あたりに戻ってTunupaというレストランで昼食。

完全な観光客向けのビュッフェ・レストランで、中庭ではフォルクローレを演奏している。

1時間ほどかけて一通りの料理を少しずつ食べる。特に不味くもないが、美味しいというほどのものでもない。

1時間ほど走って「ピサック」へ。ここは日曜日には近在の村から集まって来た人たちがマーケットを開くところだが、平日の今日は広場は土産物屋が並んでいる。

その先にも土産物屋がぎっしりと店を構えている。今は観光のオフシーズンなので閑散としているが、5月からのシーズンにはきっと大変な人出なのだろう。これだけの店の生活が成り立つには大混雑にならなければならないはず。私たちとしてはそんな人混みを見ずに済んで幸いなのだが。ガイドさんに奥の方の店まで案内され、そこで少し商品の説明を受けてからしばらく自由行動。土産のマフラーとクイの小さなぬいぐるみを買う。

商店街も外れでクイが飼育されているのを見つけた。見た目はまさにモルモット。これを食べたのか!ガイドさんがやって来て、そばにあった餌の草を揺すると、クイたちが一斉に鳴き声をあげた。激しい雨と雷鳴。商店街の中は屋根が続いているので困らないが、車に戻る時には少し濡れた。

これで今日の見学は終了。1時間ほど走ってホテルに戻る。
ホテルに着く少し前から寒気がしてくる。部屋に入ると急激に寒気がひどくなったので、そのままベッドに入る。気分が悪く、風邪のようだ。明日はインカ道を歩くので何とか直さなければ。とにかく寝るのが一番と、ベッドに潜り込んで、夕食はリンゴとジュースだけにする。
por Andrés
/images/2017/04/P4030437-644x430.jpg/images/2017/04/P4030437-150x150.jpgAndrésペルー旅行8時半にはガイドさんが迎えにくるというので、6時半に起きて準備や朝食。ホテルの朝食はごく普通。 今日は「インカの聖なる谷」観光。ガイドさんとともに予定通りにホテルを出て車で先ずオリャンタイタンボへ向かう。 30分ほどで着くが、オリャンタイタンボの町の手前から舗装道路から石畳みに変わり、道が狭くなって手信号で交互通行を行なっている。駅周辺は人通りも多く土産物屋が並んで賑やか。 町を通り過ぎて少し進むと、遺跡に着いた。標高2,800mほど。谷間の急斜面に築かれた都市で、神殿を含む砦とされている。 斜面を登って頂上に行くと、石組みから確かに神殿と思われる建造物がある。 見下ろすと住居跡らしきものがあり、さらに先にはアンデネス(段々畑)や建物跡も見える。ガイドさんがここで王女と身分の低い男との悲恋物語を語ってくれる。 何れにしてもここはスペイン人の侵入で未完成に終わった都市。 車で少し戻り、線路に沿って少し走ってから細い山道を登り続け、1時間ほどして着いたのは「モライの遺跡」。 標高3,500m。大中小、3つの円形のアンデネス(段々畑)がある。ガイドさんの説明によると、これらは実験農場で、逆円錐形に作られることで、底の方には冷たい空気がたまり、段ごとに温度差ができて様々な作物の栽培実験が可能だったとのこと。また風の影響も防ぐことができたとのことだった。 実験農場説は私には疑問があるが、こんな場所に窪地を掘り石垣を積んで巨大な建造物を作るという謎の行動は興味深い。 私たちが登って来た道は裏道だったようで、下りは道幅も広がり車の通行も少し増えた。 30分ほどで「マラスの塩田」に到着。今は雨季の終わりなので塩は出来ておらず、塩田には塩水がたまっている。写真によると乾季には塩が雪のように見えて美しいようだ。 塩田に流れ込む天然水を舐めてみたら、確かに非常に塩っぱい。塩田の中のあぜ道を少し歩いてみる。いくらかは塩ができているが、場所によって少し色が違うように見える。遥か彼方まで続く棚田の連続で、雨季の景色だけでは、日本の棚田と見分けがつかないかもしれない。ここはプレ・インカ時代からずっと続く塩田だそうだ。 塩田の入口には土産物屋が並ぶ。お土産に小袋の塩をいくつか買う。 一旦、ホテルとオリャンタイタンボの中間あたりに戻ってTunupaというレストランで昼食。 完全な観光客向けのビュッフェ・レストランで、中庭ではフォルクローレを演奏している。 1時間ほどかけて一通りの料理を少しずつ食べる。特に不味くもないが、美味しいというほどのものでもない。 1時間ほど走って「ピサック」へ。ここは日曜日には近在の村から集まって来た人たちがマーケットを開くところだが、平日の今日は広場は土産物屋が並んでいる。 その先にも土産物屋がぎっしりと店を構えている。今は観光のオフシーズンなので閑散としているが、5月からのシーズンにはきっと大変な人出なのだろう。これだけの店の生活が成り立つには大混雑にならなければならないはず。私たちとしてはそんな人混みを見ずに済んで幸いなのだが。ガイドさんに奥の方の店まで案内され、そこで少し商品の説明を受けてからしばらく自由行動。土産のマフラーとクイの小さなぬいぐるみを買う。 商店街も外れでクイが飼育されているのを見つけた。見た目はまさにモルモット。これを食べたのか!ガイドさんがやって来て、そばにあった餌の草を揺すると、クイたちが一斉に鳴き声をあげた。激しい雨と雷鳴。商店街の中は屋根が続いているので困らないが、車に戻る時には少し濡れた。 これで今日の見学は終了。1時間ほど走ってホテルに戻る。 ホテルに着く少し前から寒気がしてくる。部屋に入ると急激に寒気がひどくなったので、そのままベッドに入る。気分が悪く、風邪のようだ。明日はインカ道を歩くので何とか直さなければ。とにかく寝るのが一番と、ベッドに潜り込んで、夕食はリンゴとジュースだけにする。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)