朝食は、ホテルのがあまりにも高いので、同じビルの1階にあるサブウェイで。サブウェイは空港で仕方なく食べる朝食の悪いイメージがあったが、ここではパンの種類、野菜の種類、ソースの種類等を選べ、そんなに悪くなかった。空港のは作り置きなので不味かったのだろう。
10時前にチェックアウトし、荷物は預けて仙台市内の見学に出かける。

まずはホテルで「るーぷる仙台」という市内循環バスの一日チケットを買い、歩いて5分ほどのバズ停から「瑞鳳殿」に向かう。ちょうど修学旅行の中学生と乗り合わせる。降車時、私たちは一日チケットを見せるだけなのだが、中学生たちはそれぞれに乗車賃を払うので、お釣りなどで手間取り、運転手も釣銭が足りなくなりそうで心配している。3回乗れば毎回運賃を払うより安くなり、しかも見学地の入場料の割引もあるのに、なぜ学校は一日チケットを推薦しなかったのだろうか。

「瑞鳳殿」は伊達政宗の霊屋。空襲で焼失したものを1979年に再建し、2001年に大改修したもの。そのせいもあってか、鮮やかな色彩で桃山文化の絢爛さが印象的。 少し離れて二代伊達忠宗の「感仙殿」、三代綱宗の「善応殿」も並んである。「瑞鳳殿」と「感仙殿」の脇には殉死者の供養塔も並び、当時の風習が偲ばれる。その後、殉死が禁止されたため代わりに剃髪する「擬殉」が行われたそうで、「善応殿」の横には擬殉者の墓がある。資料館には再建時の発掘調査で見つかった遺骨なども展示されていて興味深い。
再びバスで「仙台市博物館」へ。博物館の手前に、日本のフィギュアスケートの発祥の地とされる「五色沼」がある。なぜ「五色」なのかの説明はない。仙台城の堀の一部なので、水の色が変化するとも思えないのだが。
12時になっておなかも空いたので、博物館内のレストランで、サンドウィッチとケーキの軽食。
展示は、仙台の通史を紹介するものだが、やはり中心は伊達家。最も興味深かったのは、ユネスコ記憶遺産に登録された「ローマ市公民権証書」、「支倉常長像」、「ローマ教皇パウロ五世像」の三点をはじめとした「慶長遣欧使節関係資料」。遣欧使節についてあらためて知ることができた。
バスで「定禅寺通り市役所前」に移動。「るーぷる仙台」は逆回りがないため、ほとんどコースを一周するようなかたちになり、遠回りで時間がかかる。しかしおかげで仙台市街を車窓から見ることができた。特に東北大学の広いキャンパスを実感できた。
バスを降りて「一番町」のアーケードを歩きながら昼食場所を探す。雨が降っているのでアーケードは助かるが、当てもなく歩いているので適当な店がなかなかない。
結局、アーケード街の終わるあたりにあった店に入り、牛タンセットと仙台牛のステーキを食べる。
ホテルに預けた荷物を取りに行く途中で、ホテルの近くにあるづんだ餅の「村上屋」でづんだ餅と三色餅を食べる。小さな店だが次々に客が入り、餅を買って帰ったり、店内で食べたりする。づんだは少し癖があるが美味しかった。
ホテルで荷物を受け取り、歩いて仙台駅へ。雨は止んだ。駅ビルでお土産を買い、新幹線で帰途につく。昨日、一昨日と予定より長く歩いたので、一日早く帰途につくこととなった。仙台にはまだ少し見残したところもあるが、それはまた次の機会に。ただ、仙台から先の奥州道は、食事場所や宿泊地でより不便になるだろうから、下調べが必要になるかもしれない。
por Andrés
/images/2017/04/P4262165-644x430.jpg/images/2017/04/P4262165-150x150.jpgAndrés奥州道中朝食は、ホテルのがあまりにも高いので、同じビルの1階にあるサブウェイで。サブウェイは空港で仕方なく食べる朝食の悪いイメージがあったが、ここではパンの種類、野菜の種類、ソースの種類等を選べ、そんなに悪くなかった。空港のは作り置きなので不味かったのだろう。 10時前にチェックアウトし、荷物は預けて仙台市内の見学に出かける。 まずはホテルで「るーぷる仙台」という市内循環バスの一日チケットを買い、歩いて5分ほどのバズ停から「瑞鳳殿」に向かう。ちょうど修学旅行の中学生と乗り合わせる。降車時、私たちは一日チケットを見せるだけなのだが、中学生たちはそれぞれに乗車賃を払うので、お釣りなどで手間取り、運転手も釣銭が足りなくなりそうで心配している。3回乗れば毎回運賃を払うより安くなり、しかも見学地の入場料の割引もあるのに、なぜ学校は一日チケットを推薦しなかったのだろうか。 「瑞鳳殿」は伊達政宗の霊屋。空襲で焼失したものを1979年に再建し、2001年に大改修したもの。そのせいもあってか、鮮やかな色彩で桃山文化の絢爛さが印象的。 少し離れて二代伊達忠宗の「感仙殿」、三代綱宗の「善応殿」も並んである。「瑞鳳殿」と「感仙殿」の脇には殉死者の供養塔も並び、当時の風習が偲ばれる。その後、殉死が禁止されたため代わりに剃髪する「擬殉」が行われたそうで、「善応殿」の横には擬殉者の墓がある。資料館には再建時の発掘調査で見つかった遺骨なども展示されていて興味深い。 再びバスで「仙台市博物館」へ。博物館の手前に、日本のフィギュアスケートの発祥の地とされる「五色沼」がある。なぜ「五色」なのかの説明はない。仙台城の堀の一部なので、水の色が変化するとも思えないのだが。 12時になっておなかも空いたので、博物館内のレストランで、サンドウィッチとケーキの軽食。 展示は、仙台の通史を紹介するものだが、やはり中心は伊達家。最も興味深かったのは、ユネスコ記憶遺産に登録された「ローマ市公民権証書」、「支倉常長像」、「ローマ教皇パウロ五世像」の三点をはじめとした「慶長遣欧使節関係資料」。遣欧使節についてあらためて知ることができた。 バスで「定禅寺通り市役所前」に移動。「るーぷる仙台」は逆回りがないため、ほとんどコースを一周するようなかたちになり、遠回りで時間がかかる。しかしおかげで仙台市街を車窓から見ることができた。特に東北大学の広いキャンパスを実感できた。 バスを降りて「一番町」のアーケードを歩きながら昼食場所を探す。雨が降っているのでアーケードは助かるが、当てもなく歩いているので適当な店がなかなかない。 結局、アーケード街の終わるあたりにあった店に入り、牛タンセットと仙台牛のステーキを食べる。 ホテルに預けた荷物を取りに行く途中で、ホテルの近くにあるづんだ餅の「村上屋」でづんだ餅と三色餅を食べる。小さな店だが次々に客が入り、餅を買って帰ったり、店内で食べたりする。づんだは少し癖があるが美味しかった。 ホテルで荷物を受け取り、歩いて仙台駅へ。雨は止んだ。駅ビルでお土産を買い、新幹線で帰途につく。昨日、一昨日と予定より長く歩いたので、一日早く帰途につくこととなった。仙台にはまだ少し見残したところもあるが、それはまた次の機会に。ただ、仙台から先の奥州道は、食事場所や宿泊地でより不便になるだろうから、下調べが必要になるかもしれない。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)