映画「しあわせな人生の選択」
原題 “Truman”
俳優のフリアンは、離婚してから愛犬とともに一人暮らしをしているが、肺がんで余命わずかだと告げられ、延命治療を拒否することを決心した。フリアンの従妹のパウラから近況を聞いて、カナダで暮らしている旧友のトマスが訪ねてきて4日間をともに過ごす。愛犬の里親探しや、疎遠になっているアムステルダムに暮らす息子に会いに行ったりしながら、もう二度と会うことがない友人としての二人の最後の日々が抑制のきいたタッチで描かれる。
原題の「トルーマン」は愛犬の名前で、登場するシーンは決して多くはないのだが存在感は大きい。ラストシーンでこれが原題とされた理由が分かった。しかもこの映画の撮影終了後に老犬トルーマンは死んでしまったとのこと。奇しくもこの作品は死を間近に控えたフリアンとトルーマンの、自分の死を見つめながらの日々を描くこととなった。
トマスがマドリードに滞在する最後の夜、トマスとパウラは一夜をともにする。映画を見終えた直後は、このシーンが蛇足のように思えたが、フリアンと最も近いところにいるトマスとパウラは、一人でフリアンの決意を受け止めるのに耐えきれなかったのだろうと納得できる気がしてきた。
安易にお涙頂戴に流れず、淡々とユーモアを交えながらの描写で、味のある作品になっていた。
por Andrés
https://dosperegrinos.net/2017/07/21/%e6%98%a0%e7%94%bb%e3%80%8c%e3%81%97%e3%81%82%e3%82%8f%e3%81%9b%e3%81%aa%e4%ba%ba%e7%94%9f%e3%81%ae%e9%81%b8%e6%8a%9e%e3%80%8d//images/2017/07/6b80db64914bc6d7bde812166cf60a38.jpg/images/2017/07/6b80db64914bc6d7bde812166cf60a38-150x150.jpg映画・テレビ原題 'Truman'
俳優のフリアンは、離婚してから愛犬とともに一人暮らしをしているが、肺がんで余命わずかだと告げられ、延命治療を拒否することを決心した。フリアンの従妹のパウラから近況を聞いて、カナダで暮らしている旧友のトマスが訪ねてきて4日間をともに過ごす。愛犬の里親探しや、疎遠になっているアムステルダムに暮らす息子に会いに行ったりしながら、もう二度と会うことがない友人としての二人の最後の日々が抑制のきいたタッチで描かれる。
原題の「トルーマン」は愛犬の名前で、登場するシーンは決して多くはないのだが存在感は大きい。ラストシーンでこれが原題とされた理由が分かった。しかもこの映画の撮影終了後に老犬トルーマンは死んでしまったとのこと。奇しくもこの作品は死を間近に控えたフリアンとトルーマンの、自分の死を見つめながらの日々を描くこととなった。
トマスがマドリードに滞在する最後の夜、トマスとパウラは一夜をともにする。映画を見終えた直後は、このシーンが蛇足のように思えたが、フリアンと最も近いところにいるトマスとパウラは、一人でフリアンの決意を受け止めるのに耐えきれなかったのだろうと納得できる気がしてきた。
安易にお涙頂戴に流れず、淡々とユーモアを交えながらの描写で、味のある作品になっていた。
por AndrésAndrés
andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
コメントを残す