合計距離: 21354 m
最高点の標高: 42 m
最低点の標高: -97 m
累積標高(上り): 555 m
累積標高(下り): -515 m
総所要時間: 06:09:33
 

ホテルの朝食は7時半からということだったので、6時半起床。7時半にレストランに行ってみるとテーブルはセットされ、ビュッフェの用意も整っているように見えるのだが、係の人が誰もいない。レセプションに聞くと7時45分からとのこと。数分なのでそのまま待つ。地元の名物菓子Corbataをはじめ甘いものが結構多い。まずまずの品ぞろえ。

チェックアウトは9時。今朝も空気が生暖かく、朝のさわやかさがない。薄曇りのような空模様。PA163262浜辺を散歩する人の姿はない。朝食も私たちだけだったので、リゾート地ではみな朝が遅いのだろう。

ホテル脇の急な上り坂が朝の体に堪える。30分近く歩いてCaminoに戻る。PA163273そこからは牧場の丘をいくつも上り下りしながら進む。道は舗装されている。PA1632771時間歩いても右手遠くに泊まったホテルのあるあたりが見え隠れする。

PA163280行く手の曇り空が黒くなってきて、雨になるのではと心配になったところで、周囲が少し赤っぽいのに気づく。白壁が少しピンクがかっている。PA163281振り向いて太陽を見上げると夕日のようなオレンジ色。間もなく遠くの雲が強い風に押されて私たちの方までやって来る。雲か霧だと思っていたのに、何か変。最初は埃っぽく感じたので黄砂のようなものかとも思ったのだが、煙のにおいがするのだ。しかし野焼きにしてはあまりにも規模が大きい。はるか遠くの山までがかすんで、最初は前方だけだったのが全周にまで拡大している。このところ山火事のニュースが多いので、ひょっとしてとも思うが、消防車の気配も、ヘリコプターの音も聞こえない。もちろん炎が見えるわけでもない。ガリシアで大規模な山火事というニュースが今朝も続いていたが、いくら何でもその煙がここまで来るとも考えられない。結局わからないまま、嗅覚がマヒしてきたのか煙が薄くなったのか、においがあまり気にならなくなった。

PA163282やがてCaminoは一直線に続く2本のぺイプと平行に延々と進む。反対側は工場や倉庫が並んでいる。時々生暖かい空気が流れてくるので、気持ち悪い天気だと思っていたが、ふとパイプに触れてみると40℃ほどの熱がある。ところどころ継ぎ目の下に黄色っぽいものが広がっていて、においを嗅いでみるとかすかに硫黄の臭い。私たちはこれを勝手に温泉だと思うことにする。こんなに太いパイプで送るのだから、さぞかし豊富な湧出量を誇り源泉かけ流しの温泉施設がこの先にあるに違いない。

PA163285パイプと離れて大きな砂利置き場の横を通る。大型ダンプが砂利を運んで走ると、ほこりがが巻き上げられる。幸い私たちが通ったときはダンプは通りかからなかった。

歩道橋で線路を越えると、間もなく大きな工場が見えてくる。PA163290大きな蒸気塔が二つ並んでいる。発電所かとも思ったが、送電線は見当たらず違うようだ。

やっとBarがあったので休憩。PA163291Peregrinoのお休みどころ、というような看板が出ていて、確かに庭の様子はそんな感じ。しかし食べるものは何もない。オレンジスカッシュとレモンスカッシュを飲むだけ。

その先でまた大きな工場の前を通る。PA163294ここはSOLVAYという会社。化学工場だったようだ。

今日の目的地、Santillana del Marはスペインで一番美しい村という評判なのだが、そこから直線で5㎞ほどのところにこんな大工場が並び、また湿地帯もあって環境の悪い地帯が広がっているとは想像もできなかった。

その後は再び牧場の間の丘の道となる。疲れてきて上り下りが辛い。

ようやくSantillana del Marぎ見える。昨年、BさんPさんに連れてきてもらい、さらに私たちだけで再訪した村。しかし今度は別の道から村に入ったので、最初は少し戸惑う。しかし小さな村なのですぐに様子を思い出す。

15時ちょうどにチェックイン。部屋に荷物を置いてすぐに昼食に出かける。PA163298昨年は日曜日や観光シーズンだったため観光客であふれていた通りも、今日は人通りが少ない。そのせいかBarなども閉まっているところがある。

20171016_153838適当にBarに入って、Bocadillo con queso y tortilla francesaとHunburguesa mixtaを頼む。飲み物はAgua con gasとCafé con leche。今回の旅で初めてのスペインらしいBocadillo。

食後、村の中を少しぶらついて夕食のレストランの目星をつけ、食品雑貨店でバナナとチョコレートを買う。さらに土産屋にOlujo入りのチョコレートがあったので買う。

ホテルに戻りシャワー。Wifiが部屋ではつながらないので、サロンで日記書き。明日の宿の予約。

昼食後から気温が下がってきたようで、少し肌寒くなってきた。天気予報では明日から数日は雨。暑いと雨具の中が蒸れるし、寒いと体が冷える。どんな雨なのだろうか。

18時過ぎから1時間以上昼寝。やはり昼寝をすると疲れがとれるような気がする。

20時半に外出。近くの、昼間目星をつけておいたレストランで夕食。Menú del díaの部分にLunch menuと併記されているので、昼だけかと思いアラカルトを選んでおいた。Camareroが注文を取りに来た時、Menú del díaはやっているか訊ねてみると、やっているとのこと。それにする。一皿目はEnsalada mixtaとPaella、二皿目はPolloとMerón con Jamónにしたが、Paellaはもう終わりとのことでArroz negroにする。飲み物は水とSidra。二皿目にMerón con Jamónというのは初めて。20171016_211017シードルを注ぐ専用の機械を設置してくれる。人手でやると床が汚れてしまうからだろうか。PostreはHeradoとFlan de queso。Flanは美味しかった。

少し通りを散歩してから帰る。20171016_221544私たちが食事をした店には結構客が入っていたが、ほかは閑散としているし、閉まっているBarやレストランも多い。観光シーズンではないからだろうが、週末はどうなのだろう。

34,000歩 21.4㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼  ホテルの朝食は7時半からということだったので、6時半起床。7時半にレストランに行ってみるとテーブルはセットされ、ビュッフェの用意も整っているように見えるのだが、係の人が誰もいない。レセプションに聞くと7時45分からとのこと。数分なのでそのまま待つ。地元の名物菓子Corbataをはじめ甘いものが結構多い。まずまずの品ぞろえ。 チェックアウトは9時。今朝も空気が生暖かく、朝のさわやかさがない。薄曇りのような空模様。浜辺を散歩する人の姿はない。朝食も私たちだけだったので、リゾート地ではみな朝が遅いのだろう。 ホテル脇の急な上り坂が朝の体に堪える。30分近く歩いてCaminoに戻る。そこからは牧場の丘をいくつも上り下りしながら進む。道は舗装されている。1時間歩いても右手遠くに泊まったホテルのあるあたりが見え隠れする。 行く手の曇り空が黒くなってきて、雨になるのではと心配になったところで、周囲が少し赤っぽいのに気づく。白壁が少しピンクがかっている。振り向いて太陽を見上げると夕日のようなオレンジ色。間もなく遠くの雲が強い風に押されて私たちの方までやって来る。雲か霧だと思っていたのに、何か変。最初は埃っぽく感じたので黄砂のようなものかとも思ったのだが、煙のにおいがするのだ。しかし野焼きにしてはあまりにも規模が大きい。はるか遠くの山までがかすんで、最初は前方だけだったのが全周にまで拡大している。このところ山火事のニュースが多いので、ひょっとしてとも思うが、消防車の気配も、ヘリコプターの音も聞こえない。もちろん炎が見えるわけでもない。ガリシアで大規模な山火事というニュースが今朝も続いていたが、いくら何でもその煙がここまで来るとも考えられない。結局わからないまま、嗅覚がマヒしてきたのか煙が薄くなったのか、においがあまり気にならなくなった。 やがてCaminoは一直線に続く2本のぺイプと平行に延々と進む。反対側は工場や倉庫が並んでいる。時々生暖かい空気が流れてくるので、気持ち悪い天気だと思っていたが、ふとパイプに触れてみると40℃ほどの熱がある。ところどころ継ぎ目の下に黄色っぽいものが広がっていて、においを嗅いでみるとかすかに硫黄の臭い。私たちはこれを勝手に温泉だと思うことにする。こんなに太いパイプで送るのだから、さぞかし豊富な湧出量を誇り源泉かけ流しの温泉施設がこの先にあるに違いない。 パイプと離れて大きな砂利置き場の横を通る。大型ダンプが砂利を運んで走ると、ほこりがが巻き上げられる。幸い私たちが通ったときはダンプは通りかからなかった。 歩道橋で線路を越えると、間もなく大きな工場が見えてくる。大きな蒸気塔が二つ並んでいる。発電所かとも思ったが、送電線は見当たらず違うようだ。 やっとBarがあったので休憩。Peregrinoのお休みどころ、というような看板が出ていて、確かに庭の様子はそんな感じ。しかし食べるものは何もない。オレンジスカッシュとレモンスカッシュを飲むだけ。 その先でまた大きな工場の前を通る。ここはSOLVAYという会社。化学工場だったようだ。 今日の目的地、Santillana del Marはスペインで一番美しい村という評判なのだが、そこから直線で5㎞ほどのところにこんな大工場が並び、また湿地帯もあって環境の悪い地帯が広がっているとは想像もできなかった。 その後は再び牧場の間の丘の道となる。疲れてきて上り下りが辛い。 ようやくSantillana del Marぎ見える。昨年、BさんPさんに連れてきてもらい、さらに私たちだけで再訪した村。しかし今度は別の道から村に入ったので、最初は少し戸惑う。しかし小さな村なのですぐに様子を思い出す。 15時ちょうどにチェックイン。部屋に荷物を置いてすぐに昼食に出かける。昨年は日曜日や観光シーズンだったため観光客であふれていた通りも、今日は人通りが少ない。そのせいかBarなども閉まっているところがある。 適当にBarに入って、Bocadillo con queso y tortilla francesaとHunburguesa mixtaを頼む。飲み物はAgua con gasとCafé con leche。今回の旅で初めてのスペインらしいBocadillo。 食後、村の中を少しぶらついて夕食のレストランの目星をつけ、食品雑貨店でバナナとチョコレートを買う。さらに土産屋にOlujo入りのチョコレートがあったので買う。 ホテルに戻りシャワー。Wifiが部屋ではつながらないので、サロンで日記書き。明日の宿の予約。 昼食後から気温が下がってきたようで、少し肌寒くなってきた。天気予報では明日から数日は雨。暑いと雨具の中が蒸れるし、寒いと体が冷える。どんな雨なのだろうか。 18時過ぎから1時間以上昼寝。やはり昼寝をすると疲れがとれるような気がする。 20時半に外出。近くの、昼間目星をつけておいたレストランで夕食。Menú del díaの部分にLunch menuと併記されているので、昼だけかと思いアラカルトを選んでおいた。Camareroが注文を取りに来た時、Menú del díaはやっているか訊ねてみると、やっているとのこと。それにする。一皿目はEnsalada mixtaとPaella、二皿目はPolloとMerón con Jamónにしたが、Paellaはもう終わりとのことでArroz negroにする。飲み物は水とSidra。二皿目にMerón con Jamónというのは初めて。シードルを注ぐ専用の機械を設置してくれる。人手でやると床が汚れてしまうからだろうか。PostreはHeradoとFlan de queso。Flanは美味しかった。 少し通りを散歩してから帰る。私たちが食事をした店には結構客が入っていたが、ほかは閑散としているし、閉まっているBarやレストランも多い。観光シーズンではないからだろうが、週末はどうなのだろう。 34,000歩 21.4㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)