合計距離: 19564 m
最高点の標高: 81 m
最低点の標高: -19 m
累積標高(上り): 524 m
累積標高(下り): -505 m
総所要時間: 06:37:14

8時からホテルのCafeteríaで朝食。まだ誰も客は来ていない。海側の席に座る。最初は真っ暗で波の音が聞こえるだけだが、次第に明るくなって白波が見えだし、やがてまだ大きな波の打ち寄せているのがはっきり見えてくる。朝食はビュッフェ。Camareroが丁寧に説明してくれる。内容に特に変わったものはないが、クロワッサンが久しぶりに本物。メロンがあるのでMelón con jamónにしてみるが、甘みが足りない。スイカの方が美味しい。オレンジジュースは搾りたてのをたっぷり置いてある。昨日は歩いていてエネルギー切れになったので、多めに食べる。

9時半近くなってチェックアウト。すぐの海岸通りに出る。PA223546相変わらず波は高い。PA223544海岸通りの人通りも少ない。PA223548砂浜の終わるあたりで海岸通りを離れ、Caminoは別荘街に入って行く。夏が終わったからか、日曜日だからか、閑散としている。PA223549枯れたアジサイがほとんどなのに、花盛りのものがある。日本のとは品種が違うのか、気候が違うせいか、カンタブリア海岸のアジサイは春からずっと咲いている。

やがて道は舗装がなくなり細くなって行く。牧場の間を通り、時々集落の中を抜ける。PA223555PA223554PA223557PA2235581軒の民家の壁にいくつも絵が描かれている。いずれも上手。この家の人が趣味で描いたのだろうが、なかなかのもの。

PA223559すぐ先のBarの壁からは巨大な魚が。こちらはあまりセンスが良いとは言えない。

海岸に出るが、今日は砂浜に出ては丘を上り、砂浜に出ては岬の茂みを抜けということの繰り返し。昨夜は雨は降らなかったと思うが、ぬかるんでいるところが多い。

PA223564今日のCaminoの道標はあいまいなところが少なく、わかりやすかった。

PA223566新築に近いオレオがあるが、貯蔵庫ではなさそうだし、何に使うのだろう。単なる趣味だろうか。

PA223570砂浜があると必ずリゾートになっている中で、まったく何もない砂浜があり、いよいよフランスから続いてきたリゾート地帯も終わりか。PA223571と思ったところ、間もなく駐車場が見え、夏場だけ営業するBarらしきものがある。

PA223582ようやく営業中の店がある。この辺りがちょっと大きめの砂浜で別荘が集まっているからか、開いている店が少ないからか、ここには結構客が集まっている。一休みしてエネルギー補給。TortillaとPimiento。シシトウを焼いて塩を振ったものだが、単純においしい。しかしスペインで辛いのに当たったためしがないのはなぜだろう。

心地よいと思って外のテラス席に座ったが、すぐに寒くなり、上り坂で暑くて脱いでいた上着を着こむ。周囲の客も、店の前を通る人もダウンジャケット姿が目立つ。

再び歩きはじめて日向に出ると太陽がありがたく感じられる。

PA223585Puente Romano(ローマ橋)とあるが、ほとんど草に覆われた小さな石橋。

日陰のない丘を上り始めるとあっという間に暑くなり、上着を脱ぐことになる。浜辺で着てからまだ30分と経っていないのに温度差の大きいこと。

PA223587シードル用に収穫したリンゴ。甘いにおいが漂ってくるが、小さく形も悪い。生食用ではないのでこれで充分だろうが、こんなに積んで下の方はつぶれないのだろうか。

今日は20㎞ほどの行程と思っていたが、上り下りはあったものの急坂は少なく、比較的楽に目的地のColungaに到着。PA223600ホテルは入口に花が咲き乱れている小規模なもの。レセプションの青年一人でやっているような感じ。朝食のこと、近くのレストランのこと、夜は入口の鍵をかけるのでホテルに入る方法などについて丁寧に説明してくれる。スペイン語が少々速いのが難だが。

シャワー等を済ませた後で、小さな庭のテラスでコーヒーを飲みながら日記を書く。PA223598イギリス産の耳の短い兎が二羽飼われていて、柵がちゃんとしていないのか頻繁に脱走する。レセプションの青年が時々出てきては柵の中に追い込んでいる。イギリス産だが英語はできないし、スペイン語も分からないそうだ。

日本の総選挙について今朝のニュースで一言だけ報じていた。安倍に有利と。

夕方、スマートフォンで選挙速報を見るが、案の定自民公明の勝利。自民党にしか政治を任せられないという虚構、清濁併せ呑むのが政治だとの妙な思い込み。

19時半ごろに外出。レストランの夕食は20時からとのことだったが、明るいうちに出かけて街の様子を見ようということ。小さな町なので旧市街はホテルから街外れまで5分ほど。PA223604しかし意外に店がある。洋品店、スーパー、雑貨店、薬局など。もちろん日曜日なので薬局以外は閉まっているが。Barの類も結構あって、こちらは開いている店が多い。ぶらぶらし、20時になったのでホテルのレセプションで薦められたEl Mocamboへ行く。しかし夕食は20時半からだとのことなので、外は寒いし行く場所もないので、シードルを飲みながら待つことにする。テレビでサッカー中継。先ほど通りかかったときは客が盛り上がっていたが、もう誰も興味なさそう。地元チームの試合中継が終わったのだろう。PA223609シードルは電池でモーターポンプを動かしてコップに注ぐ仕組み。おまけでピーナツがついてくる。

40分ごろになってメニューを持ってきてくれる。Ensalada mixtaとEscalopina。PA223611Escalopinaはエスカロペにカブラのチーズをかけたもの。2品を一緒に持ってきた。味は特に良くもなく悪くもなく。Camareraがニコニコしているのは感じが良い。ホテルの従業員も、Caminoを歩いている時に集落で出会った人たちも、アストゥリアスの人たちは笑顔が多いような気がする。

ホテルに帰る途中に見た街頭の温度計は10度を表示していた。寒い。ホテルの部屋はまだ暖かいのだが。

31,700歩 19.8㎞

por Andrés

Andrés北の道 Camino del NorteCamino,Norte,Santiago,サンティアゴ,北の道,巡礼8時からホテルのCafeteríaで朝食。まだ誰も客は来ていない。海側の席に座る。最初は真っ暗で波の音が聞こえるだけだが、次第に明るくなって白波が見えだし、やがてまだ大きな波の打ち寄せているのがはっきり見えてくる。朝食はビュッフェ。Camareroが丁寧に説明してくれる。内容に特に変わったものはないが、クロワッサンが久しぶりに本物。メロンがあるのでMelón con jamónにしてみるが、甘みが足りない。スイカの方が美味しい。オレンジジュースは搾りたてのをたっぷり置いてある。昨日は歩いていてエネルギー切れになったので、多めに食べる。 9時半近くなってチェックアウト。すぐの海岸通りに出る。相変わらず波は高い。海岸通りの人通りも少ない。砂浜の終わるあたりで海岸通りを離れ、Caminoは別荘街に入って行く。夏が終わったからか、日曜日だからか、閑散としている。枯れたアジサイがほとんどなのに、花盛りのものがある。日本のとは品種が違うのか、気候が違うせいか、カンタブリア海岸のアジサイは春からずっと咲いている。 やがて道は舗装がなくなり細くなって行く。牧場の間を通り、時々集落の中を抜ける。1軒の民家の壁にいくつも絵が描かれている。いずれも上手。この家の人が趣味で描いたのだろうが、なかなかのもの。 すぐ先のBarの壁からは巨大な魚が。こちらはあまりセンスが良いとは言えない。 海岸に出るが、今日は砂浜に出ては丘を上り、砂浜に出ては岬の茂みを抜けということの繰り返し。昨夜は雨は降らなかったと思うが、ぬかるんでいるところが多い。 今日のCaminoの道標はあいまいなところが少なく、わかりやすかった。 新築に近いオレオがあるが、貯蔵庫ではなさそうだし、何に使うのだろう。単なる趣味だろうか。 砂浜があると必ずリゾートになっている中で、まったく何もない砂浜があり、いよいよフランスから続いてきたリゾート地帯も終わりか。と思ったところ、間もなく駐車場が見え、夏場だけ営業するBarらしきものがある。 ようやく営業中の店がある。この辺りがちょっと大きめの砂浜で別荘が集まっているからか、開いている店が少ないからか、ここには結構客が集まっている。一休みしてエネルギー補給。TortillaとPimiento。シシトウを焼いて塩を振ったものだが、単純においしい。しかしスペインで辛いのに当たったためしがないのはなぜだろう。 心地よいと思って外のテラス席に座ったが、すぐに寒くなり、上り坂で暑くて脱いでいた上着を着こむ。周囲の客も、店の前を通る人もダウンジャケット姿が目立つ。 再び歩きはじめて日向に出ると太陽がありがたく感じられる。 Puente Romano(ローマ橋)とあるが、ほとんど草に覆われた小さな石橋。 日陰のない丘を上り始めるとあっという間に暑くなり、上着を脱ぐことになる。浜辺で着てからまだ30分と経っていないのに温度差の大きいこと。 シードル用に収穫したリンゴ。甘いにおいが漂ってくるが、小さく形も悪い。生食用ではないのでこれで充分だろうが、こんなに積んで下の方はつぶれないのだろうか。 今日は20㎞ほどの行程と思っていたが、上り下りはあったものの急坂は少なく、比較的楽に目的地のColungaに到着。ホテルは入口に花が咲き乱れている小規模なもの。レセプションの青年一人でやっているような感じ。朝食のこと、近くのレストランのこと、夜は入口の鍵をかけるのでホテルに入る方法などについて丁寧に説明してくれる。スペイン語が少々速いのが難だが。 シャワー等を済ませた後で、小さな庭のテラスでコーヒーを飲みながら日記を書く。イギリス産の耳の短い兎が二羽飼われていて、柵がちゃんとしていないのか頻繁に脱走する。レセプションの青年が時々出てきては柵の中に追い込んでいる。イギリス産だが英語はできないし、スペイン語も分からないそうだ。 日本の総選挙について今朝のニュースで一言だけ報じていた。安倍に有利と。 夕方、スマートフォンで選挙速報を見るが、案の定自民公明の勝利。自民党にしか政治を任せられないという虚構、清濁併せ呑むのが政治だとの妙な思い込み。 19時半ごろに外出。レストランの夕食は20時からとのことだったが、明るいうちに出かけて街の様子を見ようということ。小さな町なので旧市街はホテルから街外れまで5分ほど。しかし意外に店がある。洋品店、スーパー、雑貨店、薬局など。もちろん日曜日なので薬局以外は閉まっているが。Barの類も結構あって、こちらは開いている店が多い。ぶらぶらし、20時になったのでホテルのレセプションで薦められたEl Mocamboへ行く。しかし夕食は20時半からだとのことなので、外は寒いし行く場所もないので、シードルを飲みながら待つことにする。テレビでサッカー中継。先ほど通りかかったときは客が盛り上がっていたが、もう誰も興味なさそう。地元チームの試合中継が終わったのだろう。シードルは電池でモーターポンプを動かしてコップに注ぐ仕組み。おまけでピーナツがついてくる。 40分ごろになってメニューを持ってきてくれる。Ensalada mixtaとEscalopina。Escalopinaはエスカロペにカブラのチーズをかけたもの。2品を一緒に持ってきた。味は特に良くもなく悪くもなく。Camareraがニコニコしているのは感じが良い。ホテルの従業員も、Caminoを歩いている時に集落で出会った人たちも、アストゥリアスの人たちは笑顔が多いような気がする。 ホテルに帰る途中に見た街頭の温度計は10度を表示していた。寒い。ホテルの部屋はまだ暖かいのだが。 31,700歩 19.8㎞ por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)