今年の夏は写真の整理に多くの時間を費やした。押入れや棚に埋もれていたアルバムや未整理の写真を引っ張り出してみたところ、もう20年以上も見ていないものがほとんどだった。アルバムは何となく出して見るというには重い。未整理の写真も、多すぎて今さらアルバムに整理しようという気にもならない。なかには変色や褪色の進んているものもある。ならばこの際すべてをデジタル化しようと思い立った。

ためしに手持ちのフラットベッドスキャナでスキャンしてみた。写真を6枚ほど並べてスキャンすると、自動的に1枚ずつのデータとして保存できる。しかしこの方法では写真を並べるのに時間がかかってしようがない。同じ大きさのを毎回ほぼ同じ間隔で並べないとうまく読み取ってくれないのだ。

そこでドキュメントスキャナを使ってみることにした。説明書を読んでも店頭で訊ねてみても、写真のスキャンは推奨しないとのこと。紙詰まりしたさいに破れることがあるからだそうだ。しかしネットで調べてみると写真も問題なく使用できたとの情報があったので、やってみることにした。購入したのはエプソンのDS-570W。全く問題はなかった。写真の大きさも気にすることなく次々に差し込んで行けばどんどん取り込んでくれ、これまでに6000枚ほど処理したが、写真が小さすぎてうまく通らなかったことはあ何度かあるが、破れたことは一度もない。

ついでに古い書類もスキャンしたが、薄紙や端が破れているものも支障なかった。

一番時間がかかったのは、アルバムから写真を剥がす作業だ。新しいアルバムは楽なのだが、古いものだと糊が固くなっていてなかなか剥がれない。写真を破らないように慎重に作業するので時間がかかる。もっと古いアルバムの場合は、写真の四隅を差し込む方式なのでかえって楽だった。

4~50年前のカラーが一般化した時期のが褪色が激しく、中にはほとんど画像が判別できないまでに劣化しているものもある。一方、白黒のは父親の大正時代のものでも画像ははっきり残っている。

父が戦争中に海南島に行っていた時の写真は、すべての裏面に軍の検閲印が押されていた。砂浜に座ってる姿やヤシの木にもたれ掛かっているようなのばかりだが。検閲官もご苦労なことだが、戦時、軍、国家などというものが馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやってしまい、人々はそれを黙って受け入れざるを得なくなるのがよくわかるものだ。

まだ写真がいくらか残っている。それにネガも相当数ある。スキャンを済ませた写真のネガかもしれないが、一枚一枚確認するよりも、ネガも直接スキャンしようと思う。ポジ(スライド)も数百枚ある。これらはフラットベッドスキャナを使うことになるが、結構時間がかかりそうだ。来年の夏の作業になるだろう。

por Andrés

/images/2018/09/9ef13abf5e0d351f536d1efff50cc682-644x862.jpg/images/2018/09/9ef13abf5e0d351f536d1efff50cc682-150x150.jpgAndrés日記・コラム・つぶやき今年の夏は写真の整理に多くの時間を費やした。押入れや棚に埋もれていたアルバムや未整理の写真を引っ張り出してみたところ、もう20年以上も見ていないものがほとんどだった。アルバムは何となく出して見るというには重い。未整理の写真も、多すぎて今さらアルバムに整理しようという気にもならない。なかには変色や褪色の進んているものもある。ならばこの際すべてをデジタル化しようと思い立った。 ためしに手持ちのフラットベッドスキャナでスキャンしてみた。写真を6枚ほど並べてスキャンすると、自動的に1枚ずつのデータとして保存できる。しかしこの方法では写真を並べるのに時間がかかってしようがない。同じ大きさのを毎回ほぼ同じ間隔で並べないとうまく読み取ってくれないのだ。 そこでドキュメントスキャナを使ってみることにした。説明書を読んでも店頭で訊ねてみても、写真のスキャンは推奨しないとのこと。紙詰まりしたさいに破れることがあるからだそうだ。しかしネットで調べてみると写真も問題なく使用できたとの情報があったので、やってみることにした。購入したのはエプソンのDS-570W。全く問題はなかった。写真の大きさも気にすることなく次々に差し込んで行けばどんどん取り込んでくれ、これまでに6000枚ほど処理したが、写真が小さすぎてうまく通らなかったことはあ何度かあるが、破れたことは一度もない。 ついでに古い書類もスキャンしたが、薄紙や端が破れているものも支障なかった。 一番時間がかかったのは、アルバムから写真を剥がす作業だ。新しいアルバムは楽なのだが、古いものだと糊が固くなっていてなかなか剥がれない。写真を破らないように慎重に作業するので時間がかかる。もっと古いアルバムの場合は、写真の四隅を差し込む方式なのでかえって楽だった。 4~50年前のカラーが一般化した時期のが褪色が激しく、中にはほとんど画像が判別できないまでに劣化しているものもある。一方、白黒のは父親の大正時代のものでも画像ははっきり残っている。 父が戦争中に海南島に行っていた時の写真は、すべての裏面に軍の検閲印が押されていた。砂浜に座ってる姿やヤシの木にもたれ掛かっているようなのばかりだが。検閲官もご苦労なことだが、戦時、軍、国家などというものが馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやってしまい、人々はそれを黙って受け入れざるを得なくなるのがよくわかるものだ。 まだ写真がいくらか残っている。それにネガも相当数ある。スキャンを済ませた写真のネガかもしれないが、一枚一枚確認するよりも、ネガも直接スキャンしようと思う。ポジ(スライド)も数百枚ある。これらはフラットベッドスキャナを使うことになるが、結構時間がかかりそうだ。来年の夏の作業になるだろう。 por Andrés退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)