合計距離: 17889 m
最高点の標高: 757 m
最低点の標高: 404 m
累積標高(上り): 1008 m
累積標高(下り): -699 m
総所要時間: 06:12:56

19.6㎞ 26,000歩

6時半起床。朝方に寒くて目が覚めたが、それまでは室内の冷え込みが少ない上に毛布が自由に使えたので、シーツ代わりの毛布と掛け毛布に挟まれたおかげでよく眠れた。

準備を整えて8時過ぎに出発しようとしたところで、世話係だろうか女性がやって来る。雨が少し降っていると教えてくれる。部屋のシャッターを下ろし放しにしていたので、まったく気づかなかった。

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出てみると確かに小雨。朝食をとることにしていた昨日見たドライブインレストランまで1㎞もなかったはずなので、Ameliaは傘を差し、私はそのままで急ぎ足で行く。寒くないのは雲のせいか。

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ドライブインレストランはすぐそばまで行かないと営業中かどうかわからない。照明は点いているが従業員がまだ準備中のような作業をしているので声をかけて朝食がとれるかたずねると、男性が出てきてシステムを説明してくれる。自動販売機で一人3€の券を買い、そのバーコードを入口ゲートで読み込ませると中に入れる。空港の搭乗口のようなもの。

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ビュッフェ形式で、並んでいる食材はハム、チーズ、ソーセージ、ゆで卵と並のホテルの朝食と同じ。と思っていたらその先に生のソーセージ、ハンバーグ、鶏肉、豚肉などが並んでいる。食堂の真ん中に鉄板が並んでいて、そこで各自で鉄板焼きにするのだ。大量の肉を焼いていた男性が教えてくれた。鉄板は、その前に人が立つとスイッチが入り、離れると切れる仕組み。

パンは一種類のみで、Pan con Tomete専用。飲み物は別料金で、自動販売機で買わなければならない。

朝から私たちはそんなに肉を食べられるものではないので、二人でハンバーグ1枚、ソーセージ2本。あとはハムやチーズPan con Tomate用のトマトが唯一の野菜なので、いくつも食べる。なかなか美味しい。

鉄板の使い方を教えてくれた男は、その後も何度か大量の肉とパンを焼いて食べていた。私たち二人の10倍以上食べていたのではないか。あれだけの肉を好きなだけ食べられて3€とは、激安どころではない。生ソーセージ2~3本でそのくらいの値段になってしまうだろう。

慣れないシステムで、朝食に1時間以上かかってしまった。食後、隣接するスーパーでバナナと水を購入し、Ameliaはレインコート、私はポンチョを着用して歩きはじめる。雨は普通の降りになっている。

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昨日歩いた道を進む。国道付設の自転車道は、水たまりもできない舗装で雨でも歩きやすい。旧道だからか車もほとんど通らない。clip_image005

昨日ひどい目にあった元「ホテル」を通り過ぎ、進む。雨は小雨が続くが、おかげで雨具を身に着けていても寒くもなければ汗もかかないと言う、歩くには快適な状態。

昨日、Albergueがあると言うことだったが疑問だったので行くことをやめたSanta Maria del Camí村への分かれ道を過ぎ、村への道の反対側の国道との合流点近くのMare de Déu del Camí教会のそばを通る。

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一休みしようかと思ったが、教会は閉まっていて雨宿りの場所もないので、そのまま行き過ぎる。

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すぐ先に明かりの点いたBarらしきものがあったので道路を渡って行ってみると、営業中のBar Restauranteだった。入ってみると小さなレストランで、内装も女主人の雰囲気も良い。美味しい料理を提供してくれそうだ。

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Café con lecheとTé con lecheを頼むと、小さなパイ菓子をおまけでつけてくれた。

店を出ると少し風が冷たくなったように感じたが、歩いているうちに体が温まって快適な歩き心地。ずっと緩やかな上りが続く。自転車用の道はこの村で終わったが、国道の路側は幅が広いし車はほとんど通らないので歩きやすさは変わらない。

小さな村を通過するためにCaminoが少しだけ国道を外れる。

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泥道かと思ったら、そこだけ少し泥がたまっていただけで、あとは舗装道路。

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また国道に戻り、ずっと上りが続く。

上り切ったところが今日の宿のあるPanadella。

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町に入ってすぐ目の前にHotel Bayonaが見える。古い建物。地上階はレストランになっており、入ってカウンターに行くと、泊りならPeregrinoは割引で一人22€、食事はMenú Peregrinoが11.5€と言い、宿泊代を受け取る。予約してあると言っても聞く耳を持たず、一方的に話すのみ。それでもちゃんと泊まれるのだから問題ない。部屋は2階。階段を上がり途中で2回曲がる長い廊下を通って部屋へ。いくつもの部屋が部屋番号を消されているのは、支障のある部屋は修理せずに閉鎖しているのだろうか。とにかくこの小さな町には不似合いな大きなホテルなので部屋数を持て余しているのかもしれない。

室内も古く、バスタブは細く、シャワーカーテンがない。カーテンレールの跡もないので最初から設置していなかったのだろうか。トイレの水洗は壁のスイッチを押すという一見現代的なものだが、これももちろん古い。

雨具を脱ぎ、バスルームに干してすぐにレストランに降りる。

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一皿目はバカラオのサラダとスープ。バカラオはイチゴやニンジンの彩りもよく見た目も味も良い。塩っ気も少なく柔らかさも適度で美味しい。スープは豆やパスタなどが入り温まる。

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二皿目はマグロのステーキとチキン。マグロは胡麻が振ってあり醤油味。焼き具合はミディアム。マグロはスペインでも安くはないのに、量が多い。チキンは焼き具合も良く、付け合わせはポテトとマッシュルーム。

飲み物は白ワインとAgua con gas。ワインは未開封の1本だが、梅酒のような味。

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デザートがスペインでは初めての経験。ビュッフェ。果物がスイカ、メロン、ブドウ、キウイ。ケーキが数種類。グラス入りのが数種類。とても全種類を食べられるものではない。それぞれ質も悪くない。スイカ、メロン、ブドウ、ケーキ1つ、カタランクリーム1つ、グラス2つで満腹となった。

Menú Peregrinoにしては最上の部類。土曜日だとはいえ、客が多いのもうなずける。4時過ぎに入ってくる客も何組かいた。わたしたちを担当したCamareroも感じが良かった。いかにも古いレストランと言った風情で、高齢のCamareroも元気で働いている。

部屋に戻って1時間以上昼寝。起きてシャワー。Ameliaは洗濯。私は日記。昼寝前には暖房が入っていたが、起きてみると切れていた。しかし部屋はまだ冷えてこない。

夕食に出る気がしないので、部屋でバナナを食べるだけにする。

明日の宿を電話で予約。Cerveraのla Residéncia de les Religioses de la Sagrada Famíliaという女子修道院経営のもの。電話をかけると出たのは修道女だろうか。Peregrinoかとたずねるので、そうだけど二人用の部屋を希望すると言うと、問題ないとの回答。どんな所か楽しみだ。

12時近くに床に就くまで、溜まった日記を書き続ける。

今夜、冬時間に切り替わる。明朝6時半に目覚ましが鳴ったら、今日までの7時半。1時間長く眠ることになるだろう。

テレビではカンタブリアで雪になっているとのニュース。Camino Primitivoに行かずによかった。明日からはカタルーニャも含めて寒くなりそうだ。

/images/2018/10/clip_image011-4-644x430.png/images/2018/10/clip_image011-4-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino CatalánCamino,Catalan,Santiago,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼19.6㎞ 26,000歩 6時半起床。朝方に寒くて目が覚めたが、それまでは室内の冷え込みが少ない上に毛布が自由に使えたので、シーツ代わりの毛布と掛け毛布に挟まれたおかげでよく眠れた。 準備を整えて8時過ぎに出発しようとしたところで、世話係だろうか女性がやって来る。雨が少し降っていると教えてくれる。部屋のシャッターを下ろし放しにしていたので、まったく気づかなかった。 出てみると確かに小雨。朝食をとることにしていた昨日見たドライブインレストランまで1㎞もなかったはずなので、Ameliaは傘を差し、私はそのままで急ぎ足で行く。寒くないのは雲のせいか。 ドライブインレストランはすぐそばまで行かないと営業中かどうかわからない。照明は点いているが従業員がまだ準備中のような作業をしているので声をかけて朝食がとれるかたずねると、男性が出てきてシステムを説明してくれる。自動販売機で一人3€の券を買い、そのバーコードを入口ゲートで読み込ませると中に入れる。空港の搭乗口のようなもの。 ビュッフェ形式で、並んでいる食材はハム、チーズ、ソーセージ、ゆで卵と並のホテルの朝食と同じ。と思っていたらその先に生のソーセージ、ハンバーグ、鶏肉、豚肉などが並んでいる。食堂の真ん中に鉄板が並んでいて、そこで各自で鉄板焼きにするのだ。大量の肉を焼いていた男性が教えてくれた。鉄板は、その前に人が立つとスイッチが入り、離れると切れる仕組み。 パンは一種類のみで、Pan con Tomete専用。飲み物は別料金で、自動販売機で買わなければならない。 朝から私たちはそんなに肉を食べられるものではないので、二人でハンバーグ1枚、ソーセージ2本。あとはハムやチーズPan con Tomate用のトマトが唯一の野菜なので、いくつも食べる。なかなか美味しい。 鉄板の使い方を教えてくれた男は、その後も何度か大量の肉とパンを焼いて食べていた。私たち二人の10倍以上食べていたのではないか。あれだけの肉を好きなだけ食べられて3€とは、激安どころではない。生ソーセージ2~3本でそのくらいの値段になってしまうだろう。 慣れないシステムで、朝食に1時間以上かかってしまった。食後、隣接するスーパーでバナナと水を購入し、Ameliaはレインコート、私はポンチョを着用して歩きはじめる。雨は普通の降りになっている。 昨日歩いた道を進む。国道付設の自転車道は、水たまりもできない舗装で雨でも歩きやすい。旧道だからか車もほとんど通らない。 昨日ひどい目にあった元「ホテル」を通り過ぎ、進む。雨は小雨が続くが、おかげで雨具を身に着けていても寒くもなければ汗もかかないと言う、歩くには快適な状態。 昨日、Albergueがあると言うことだったが疑問だったので行くことをやめたSanta Maria del Camí村への分かれ道を過ぎ、村への道の反対側の国道との合流点近くのMare de Déu del Camí教会のそばを通る。 一休みしようかと思ったが、教会は閉まっていて雨宿りの場所もないので、そのまま行き過ぎる。 すぐ先に明かりの点いたBarらしきものがあったので道路を渡って行ってみると、営業中のBar Restauranteだった。入ってみると小さなレストランで、内装も女主人の雰囲気も良い。美味しい料理を提供してくれそうだ。 Café con lecheとTé con lecheを頼むと、小さなパイ菓子をおまけでつけてくれた。 店を出ると少し風が冷たくなったように感じたが、歩いているうちに体が温まって快適な歩き心地。ずっと緩やかな上りが続く。自転車用の道はこの村で終わったが、国道の路側は幅が広いし車はほとんど通らないので歩きやすさは変わらない。 小さな村を通過するためにCaminoが少しだけ国道を外れる。 泥道かと思ったら、そこだけ少し泥がたまっていただけで、あとは舗装道路。 また国道に戻り、ずっと上りが続く。 上り切ったところが今日の宿のあるPanadella。 町に入ってすぐ目の前にHotel Bayonaが見える。古い建物。地上階はレストランになっており、入ってカウンターに行くと、泊りならPeregrinoは割引で一人22€、食事はMenú Peregrinoが11.5€と言い、宿泊代を受け取る。予約してあると言っても聞く耳を持たず、一方的に話すのみ。それでもちゃんと泊まれるのだから問題ない。部屋は2階。階段を上がり途中で2回曲がる長い廊下を通って部屋へ。いくつもの部屋が部屋番号を消されているのは、支障のある部屋は修理せずに閉鎖しているのだろうか。とにかくこの小さな町には不似合いな大きなホテルなので部屋数を持て余しているのかもしれない。 室内も古く、バスタブは細く、シャワーカーテンがない。カーテンレールの跡もないので最初から設置していなかったのだろうか。トイレの水洗は壁のスイッチを押すという一見現代的なものだが、これももちろん古い。 雨具を脱ぎ、バスルームに干してすぐにレストランに降りる。 一皿目はバカラオのサラダとスープ。バカラオはイチゴやニンジンの彩りもよく見た目も味も良い。塩っ気も少なく柔らかさも適度で美味しい。スープは豆やパスタなどが入り温まる。 二皿目はマグロのステーキとチキン。マグロは胡麻が振ってあり醤油味。焼き具合はミディアム。マグロはスペインでも安くはないのに、量が多い。チキンは焼き具合も良く、付け合わせはポテトとマッシュルーム。 飲み物は白ワインとAgua con gas。ワインは未開封の1本だが、梅酒のような味。 デザートがスペインでは初めての経験。ビュッフェ。果物がスイカ、メロン、ブドウ、キウイ。ケーキが数種類。グラス入りのが数種類。とても全種類を食べられるものではない。それぞれ質も悪くない。スイカ、メロン、ブドウ、ケーキ1つ、カタランクリーム1つ、グラス2つで満腹となった。 Menú Peregrinoにしては最上の部類。土曜日だとはいえ、客が多いのもうなずける。4時過ぎに入ってくる客も何組かいた。わたしたちを担当したCamareroも感じが良かった。いかにも古いレストランと言った風情で、高齢のCamareroも元気で働いている。 部屋に戻って1時間以上昼寝。起きてシャワー。Ameliaは洗濯。私は日記。昼寝前には暖房が入っていたが、起きてみると切れていた。しかし部屋はまだ冷えてこない。 夕食に出る気がしないので、部屋でバナナを食べるだけにする。 明日の宿を電話で予約。Cerveraのla Residéncia de les Religioses de la Sagrada Famíliaという女子修道院経営のもの。電話をかけると出たのは修道女だろうか。Peregrinoかとたずねるので、そうだけど二人用の部屋を希望すると言うと、問題ないとの回答。どんな所か楽しみだ。 12時近くに床に就くまで、溜まった日記を書き続ける。 今夜、冬時間に切り替わる。明朝6時半に目覚ましが鳴ったら、今日までの7時半。1時間長く眠ることになるだろう。 テレビではカンタブリアで雪になっているとのニュース。Camino Primitivoに行かずによかった。明日からはカタルーニャも含めて寒くなりそうだ。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)