合計距離: 25050 m
最高点の標高: 1278 m
最低点の標高: 727 m
累積標高(上り): 855 m
累積標高(下り): -444 m
総所要時間: 01:26:16

11.3㎞ 30,100歩

6時半起床。いつもより急いで出発の準備をし、7時半から朝食。ホテルの食堂でビュッフェ。
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10€にしては充実した内容。今日は昼食をとれない可能性が高いので、たっぷり食べる。とは言ってもそんなに大量に食べられるものではないのだが。

8時半にチェックアウトして中心街のEstación de Autobusesに向かう。今朝は晴れていて、しかも寒くない。

9時15分に来るというMonasterio San Juan de la Peña行きのバスを待つ。同じバスを待っているらしい男性にバスを待つのはここで間違いないか確認する。

やって来たバスはTurismoで教えられたように横に Turismo De Aragón と書いてあるが、黄色の車体と言われていたのに白、マイクロバスと言われていたのに少し小さめの普通のバス。

私たち以外に5人が乗り込み出発。途中、私たちが泊まったホテルの少し先で5分ほど停車してもう1人を乗せる。

やがて山の方へ向かう道に入ると少しずつ高度を上げて行き、Santa Cruz de la Serósを過ぎると九十九折の道を上る。Monasterio Viejoで1人降り、さらに坂を上って終点のMonasterio Nuevoに到着。もちろん運転手も含め全員降りるが、私たち以外は皆ここの従業員だった。

バスの乗車券は往復で15€。片道券はない。Monasterioへの入場料も含まれている。入口でリュックを預けて入る。

中は現代的に整備され、トイレもきれい。

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見学順路は一番右の入口から入る。

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中は修道院だったところに修道士たちの生活を再現し、ガラス床越しに上から見る形。また説明パネルや映像を使った修道院の歴史の紹介もある。

横の棟に移動すると、

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歯の治療をはじめ

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様々な仕事を再現している。

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修道院の展示が終わった先になぜかスペイン戦争関係のパネルが27枚も展示されている。アラゴン戦線での戦闘、共和国敗北時の共和派のピレネー越えのフランスへの逃亡、戦後のフランコへの抵抗などアラゴンが重要な舞台には違いないが、なぜここに展示されているのだろう。

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隣接して、私たちが泊まろうと何度も無駄な連絡を試みたホテル、Hospedería Monasterio Nuevo de San Juan de la Peña。

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ガラス越しに覗くとロビーやレセプションがごく最近まで使われていた様子を見せている。ここさえ営業していたら私たちはCaminoを歩いてここにたどり着けたのに。

合計距離: 19897 m
最高点の標高: 1324 m
最低点の標高: 695 m
累積標高(上り): 1079 m
累積標高(下り): -1660 m
総所要時間: 06:25:46

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Caminoでもある山道を下ってMonasterio Viejoへ。

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巨大な岩にめり込むように造られた修道院。

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巨岩は屋内でも壁の一部になっている。こんな場所にこんなものを造る労力と、ここで暮らすことの困難と。宗教の力の強さを改めて思わされる。

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ここの紹介映画を作るのか、専門家にインタビューすると言う形での撮影が行われていた。

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最初は上り、やがて急な下り坂となる山道でSanta Cruz de la Serósに向かう。何日も雨は降っていないというのに、滑りやすい岩で苦労する部分が何か所もある。

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ピレネーの雪がはっきり見える。

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Serósは小さな村だが、宿、Bar、レストランなどが多い。しかし11月はすべて閉まっていて、予想通り私たちは昼食をとり損ねる。

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Iglesia de Santa Mariaが見どころなのだが、ここは今の時期は週末しか入れない。

村外れのIgelesia de San Caprasoの庭のベンチで休憩し、昼食代わりにビスコッチョ、チョコレート、バナナ、リンゴ。ちょうど14時修道院発のバスがJacaに向かって帰って行った。朝、同乗していた従業員も乗っているのだろうが、ずいぶんと楽な勤務だ。

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あとは下るばかりと思っていたら、急な上りがはじまる。

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広い砂利道が徐々に狭くなり、やがて砂利が消え、道かどうかも怪しい山道になる。

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それが再び次第に広くなると村が見えてくる。小さなBinacua村を過ぎると

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平地に今日の目的地Santa Ciliaが見えてきた。

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町に入ったところにPeregrinoの像。ここはCamino Catalánとソンポルト峠を越えてフランスからやって来たCamino Aragonesの合流点。

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宿の主人がやっているBar Ascasoに行く。扉を開けて入ると主人らしき男が一人だけでテレビの西部劇を見ている。名前を告げると奥に向かって誰かを呼ぶ。女主人が現れパスポートの提示を求める。まともな宿のようだ。夕食ができるか聞くと、誰も客は来ないが用意してくれるとのこと。いつでもいいと言うので18時にしてもらう。主人に案内されてすぐ近くの別の建物に。

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古い建物だが、部屋は広く綺麗で、暖房がよく効いている。

18時になって夕食をとりにBarへ。

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スープはマカロニとガルバンソという初めての組み合わせ。程よい熱さで出してくれ、味も濃すぎず美味しい。


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鶏肉とマッシュルーム、ジャガイモ、ピーマンの煮物。これも程よい味付けでよく煮込まれていて美味しい。おばあちゃんの手作りだそうで、美味しい家庭料理を味わえた。


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デザートはアイスクリーム。これは仕方がない。

部屋に戻ってシャワー。お湯の出も良い。まったく期待していなかった宿だが、良いところに当たった。

/images/2018/11/clip_image015-20-644x430.png/images/2018/11/clip_image015-20-150x150.pngAndrésカタルーニャの道 Camino CatalánCamino,Catalan,Santiago,カタルーニャ,カタロニア,サンティアゴ,巡礼11.3㎞ 30,100歩 6時半起床。いつもより急いで出発の準備をし、7時半から朝食。ホテルの食堂でビュッフェ。 10€にしては充実した内容。今日は昼食をとれない可能性が高いので、たっぷり食べる。とは言ってもそんなに大量に食べられるものではないのだが。 8時半にチェックアウトして中心街のEstación de Autobusesに向かう。今朝は晴れていて、しかも寒くない。 9時15分に来るというMonasterio San Juan de la Peña行きのバスを待つ。同じバスを待っているらしい男性にバスを待つのはここで間違いないか確認する。 やって来たバスはTurismoで教えられたように横に Turismo De Aragón と書いてあるが、黄色の車体と言われていたのに白、マイクロバスと言われていたのに少し小さめの普通のバス。 私たち以外に5人が乗り込み出発。途中、私たちが泊まったホテルの少し先で5分ほど停車してもう1人を乗せる。 やがて山の方へ向かう道に入ると少しずつ高度を上げて行き、Santa Cruz de la Serósを過ぎると九十九折の道を上る。Monasterio Viejoで1人降り、さらに坂を上って終点のMonasterio Nuevoに到着。もちろん運転手も含め全員降りるが、私たち以外は皆ここの従業員だった。 バスの乗車券は往復で15€。片道券はない。Monasterioへの入場料も含まれている。入口でリュックを預けて入る。 中は現代的に整備され、トイレもきれい。 見学順路は一番右の入口から入る。 中は修道院だったところに修道士たちの生活を再現し、ガラス床越しに上から見る形。また説明パネルや映像を使った修道院の歴史の紹介もある。 横の棟に移動すると、 歯の治療をはじめ 様々な仕事を再現している。 修道院の展示が終わった先になぜかスペイン戦争関係のパネルが27枚も展示されている。アラゴン戦線での戦闘、共和国敗北時の共和派のピレネー越えのフランスへの逃亡、戦後のフランコへの抵抗などアラゴンが重要な舞台には違いないが、なぜここに展示されているのだろう。 隣接して、私たちが泊まろうと何度も無駄な連絡を試みたホテル、Hospedería Monasterio Nuevo de San Juan de la Peña。 ガラス越しに覗くとロビーやレセプションがごく最近まで使われていた様子を見せている。ここさえ営業していたら私たちはCaminoを歩いてここにたどり着けたのに。 Caminoでもある山道を下ってMonasterio Viejoへ。 巨大な岩にめり込むように造られた修道院。 巨岩は屋内でも壁の一部になっている。こんな場所にこんなものを造る労力と、ここで暮らすことの困難と。宗教の力の強さを改めて思わされる。 ここの紹介映画を作るのか、専門家にインタビューすると言う形での撮影が行われていた。 最初は上り、やがて急な下り坂となる山道でSanta Cruz de la Serósに向かう。何日も雨は降っていないというのに、滑りやすい岩で苦労する部分が何か所もある。 ピレネーの雪がはっきり見える。 Serósは小さな村だが、宿、Bar、レストランなどが多い。しかし11月はすべて閉まっていて、予想通り私たちは昼食をとり損ねる。 Iglesia de Santa Mariaが見どころなのだが、ここは今の時期は週末しか入れない。 村外れのIgelesia de San Caprasoの庭のベンチで休憩し、昼食代わりにビスコッチョ、チョコレート、バナナ、リンゴ。ちょうど14時修道院発のバスがJacaに向かって帰って行った。朝、同乗していた従業員も乗っているのだろうが、ずいぶんと楽な勤務だ。 あとは下るばかりと思っていたら、急な上りがはじまる。 広い砂利道が徐々に狭くなり、やがて砂利が消え、道かどうかも怪しい山道になる。 それが再び次第に広くなると村が見えてくる。小さなBinacua村を過ぎると 平地に今日の目的地Santa Ciliaが見えてきた。 町に入ったところにPeregrinoの像。ここはCamino Catalánとソンポルト峠を越えてフランスからやって来たCamino Aragonesの合流点。 宿の主人がやっているBar Ascasoに行く。扉を開けて入ると主人らしき男が一人だけでテレビの西部劇を見ている。名前を告げると奥に向かって誰かを呼ぶ。女主人が現れパスポートの提示を求める。まともな宿のようだ。夕食ができるか聞くと、誰も客は来ないが用意してくれるとのこと。いつでもいいと言うので18時にしてもらう。主人に案内されてすぐ近くの別の建物に。 古い建物だが、部屋は広く綺麗で、暖房がよく効いている。 18時になって夕食をとりにBarへ。 スープはマカロニとガルバンソという初めての組み合わせ。程よい熱さで出してくれ、味も濃すぎず美味しい。 鶏肉とマッシュルーム、ジャガイモ、ピーマンの煮物。これも程よい味付けでよく煮込まれていて美味しい。おばあちゃんの手作りだそうで、美味しい家庭料理を味わえた。 デザートはアイスクリーム。これは仕方がない。 部屋に戻ってシャワー。お湯の出も良い。まったく期待していなかった宿だが、良いところに当たった。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)