7時起床。8時からホテルで朝食。内容は昨日とほとんど変わらない。
注文して造ってもらう卵料理は、昨日のはちょっと重かったので今日はTortilla francesaにしてもらう。ケチャップは必要かと聞かれたが、程よく塩味がして何も加えなくても美味しい。今朝は昨日と違って私たちが食堂に入った時にはもう他の客がずいぶん来ていて、しかももう食事を終えて食器の残されたテーブルがいくつもある。日曜日なのにどうしてみんな早いのだろう。
9時過ぎにホテルを出て鉄道駅に向かう。10時発の列車に乗るつもりで、昨日見た掲示には発車30分前に窓口が開くとなっていたが、9時15分ごろに着いたらもう窓口は開き、ホームには列車を待つ数人が見える。早速切符を買う。Sóllerまでは往復切符で時間を指定しなければならない。行きは90時、帰りは最終の17時発にする。それにSóllerとPort de Sóller間のTranvíaの往復切符をセットにしたもので、普段は32€なのが今日はディスカウントで13€。明日から工事で運休するからだろうか。
10時定刻に発車。列車は古く小さな木造の車両が5両ほどの連結で、先頭だけが動力車で座席が違っている。他は木の椅子にクッションを貼ったものだが、先頭車はソファー。私たちはそこに乗り込んだ。列車は街中の壁に落書きの多い地区を路面電車のような感じでノロノロガタガタ進み、町を抜けて田園地帯に入るとスピードアップ。とは言っても木造車なのでそんなに速くはない。しばらく走ると山脈が見えてきて列車はそちらに向かう。徐々に上りとなりいくつものトンネルを抜けるとあたりはすっかり山の中。石積みの段々畑が山の斜面に続き、オリーブを主に栽培しているよう。景色のいいところで列車は停車。ホームはあるが駅ではない。乗客の多くは車外に出て写真を撮る。下に広がるSóllerの町。思っていたより大きい。その向こうにには険しい山が控えている。
そこからはひたすら町に向かって下る。ブレーキをずっとかけているからか、油の焼けるにおいが漂ってくる。11時にSóller着。駅のすぐ横にTranvíaが待っている。まさに路面電車だが、3両編成。駅でトイレにっていたので殆ど最後に乗り込むことになり車両内は満員。デッキに立つことにする。風を受け揺れるので手すりにつかまっていなければならないが、気持ちが良い。町中を建物などをかすめて進み、畑の中を抜け、海岸に出る。約20分でPort de Sóller着。
典型的なリゾート海岸。港にはヨットが無数に係留され、小さな砂浜が続く。海岸通りにはレストラン、バル、ホテル、土産物屋が並ぶ。一歩裏通りに入るとそこには普通の生活もあるのだが、そのまた背後にはリゾートマンションが並ぶ。完全なシーズンオフなので閉まっている店も多いが、思っていたよりは人通りも多く、カフェのテラスで休んでいる客も多い。海岸通りを端まで歩き、1軒だけ開いていた少し大きな土産物屋を覗くともうやることがない。1時間だけの滞在でSóllerの街に引き返す。電車の窓から砂浜で裸になって水遊びをする小さな子どもが見えた。日差しがあって気温は20度ほどとは言っても、寒いだろうに、元気なものだ。
町に戻って、中心にある教会に行ってみるが、閉まっている。隣に立つBanco de Santanderが凝ったた建物だった。
中心街と思われる道を歩く。日曜日なのにちらほらと開いている店がある。Can Prunera Museu Modernistaに入ってみる。期待していなかったのだが、結構よかった。 屋敷だったところを美術館にしたもので、以前の応接間、寝室や台所などが残される一方、他の部屋や廊下などが美術館になっている。ピカソが1点、ミロは10点以上展示されていて、他の作品も悪くない。
中心に戻って昼食。数軒のレストランが営業している。一番客の多い店に入る。Camareroは忙しく動き回っている。アラカルトで、鱈詰めのピーマン、ナスの肉詰め、イワシの塩焼き、パン、グラスワインと水。最初にパンが出されるが、オリーブとアリオリがついてくる。パンは塩気がなくそれだけでは味気ないが、アリオリをつけると美味しい。オリーブも塩が強くなくておいしい。料理はどれも美味しかった。鱈詰めのピーマンはパン粉の衣の代わりにピーマンを使った白身魚のクリームコロッケといった感じ。ナスの肉詰めは茄子の上にハンバーグを乗せたようなもの。イワシは薄く塩を振っただけのものだが、季節外れでも美味しかった。最後にコーヒーで締め。家族でやっている田舎のレストランといった風情の店だったが料理は良かった。
16時半ごろにレストランを出て駅に行くと、もう列車は入線している。朝よりは客は少ないようだ。今度は普通の車両に乗る。定刻の17時に発車。坂を上って行くが、往路に停車した景色の良いところで、今度は徐行だけ。食後に列車で揺られ、帰路はほとんど眠ってしまった。
Palmaの駅に18時着。すっかり暗くなり、駅前にも多くの人出。Pl. Mayorの方に進む。今日も繁華街は大変な人並み。
ホテルに戻りシャワー、買ってきたEnsaimadaとクリームパイで夕食代わり。Ensaimadaは砂糖のかかっていないのを買ってきたら、案の定味がなく、クリームパイのクリームをつけて食べることになってしまった。
明日以降の予定を検討。ここPalmaにあと2泊することに決め、明日からのホテルを予約。
Andrésスペイン旅行7時起床。8時からホテルで朝食。内容は昨日とほとんど変わらない。 注文して造ってもらう卵料理は、昨日のはちょっと重かったので今日はTortilla francesaにしてもらう。ケチャップは必要かと聞かれたが、程よく塩味がして何も加えなくても美味しい。今朝は昨日と違って私たちが食堂に入った時にはもう他の客がずいぶん来ていて、しかももう食事を終えて食器の残されたテーブルがいくつもある。日曜日なのにどうしてみんな早いのだろう。 9時過ぎにホテルを出て鉄道駅に向かう。10時発の列車に乗るつもりで、昨日見た掲示には発車30分前に窓口が開くとなっていたが、9時15分ごろに着いたらもう窓口は開き、ホームには列車を待つ数人が見える。早速切符を買う。Sóllerまでは往復切符で時間を指定しなければならない。行きは90時、帰りは最終の17時発にする。それにSóllerとPort de Sóller間のTranvíaの往復切符をセットにしたもので、普段は32€なのが今日はディスカウントで13€。明日から工事で運休するからだろうか。 10時定刻に発車。列車は古く小さな木造の車両が5両ほどの連結で、先頭だけが動力車で座席が違っている。他は木の椅子にクッションを貼ったものだが、先頭車はソファー。私たちはそこに乗り込んだ。列車は街中の壁に落書きの多い地区を路面電車のような感じでノロノロガタガタ進み、町を抜けて田園地帯に入るとスピードアップ。とは言っても木造車なのでそんなに速くはない。しばらく走ると山脈が見えてきて列車はそちらに向かう。徐々に上りとなりいくつものトンネルを抜けるとあたりはすっかり山の中。石積みの段々畑が山の斜面に続き、オリーブを主に栽培しているよう。景色のいいところで列車は停車。ホームはあるが駅ではない。乗客の多くは車外に出て写真を撮る。下に広がるSóllerの町。思っていたより大きい。その向こうにには険しい山が控えている。 そこからはひたすら町に向かって下る。ブレーキをずっとかけているからか、油の焼けるにおいが漂ってくる。11時にSóller着。駅のすぐ横にTranvíaが待っている。まさに路面電車だが、3両編成。駅でトイレにっていたので殆ど最後に乗り込むことになり車両内は満員。デッキに立つことにする。風を受け揺れるので手すりにつかまっていなければならないが、気持ちが良い。町中を建物などをかすめて進み、畑の中を抜け、海岸に出る。約20分でPort de Sóller着。 典型的なリゾート海岸。港にはヨットが無数に係留され、小さな砂浜が続く。海岸通りにはレストラン、バル、ホテル、土産物屋が並ぶ。一歩裏通りに入るとそこには普通の生活もあるのだが、そのまた背後にはリゾートマンションが並ぶ。完全なシーズンオフなので閉まっている店も多いが、思っていたよりは人通りも多く、カフェのテラスで休んでいる客も多い。海岸通りを端まで歩き、1軒だけ開いていた少し大きな土産物屋を覗くともうやることがない。1時間だけの滞在でSóllerの街に引き返す。電車の窓から砂浜で裸になって水遊びをする小さな子どもが見えた。日差しがあって気温は20度ほどとは言っても、寒いだろうに、元気なものだ。 町に戻って、中心にある教会に行ってみるが、閉まっている。隣に立つBanco de Santanderが凝ったた建物だった。 中心街と思われる道を歩く。日曜日なのにちらほらと開いている店がある。Can Prunera Museu Modernistaに入ってみる。期待していなかったのだが、結構よかった。 屋敷だったところを美術館にしたもので、以前の応接間、寝室や台所などが残される一方、他の部屋や廊下などが美術館になっている。ピカソが1点、ミロは10点以上展示されていて、他の作品も悪くない。 中心に戻って昼食。数軒のレストランが営業している。一番客の多い店に入る。Camareroは忙しく動き回っている。アラカルトで、鱈詰めのピーマン、ナスの肉詰め、イワシの塩焼き、パン、グラスワインと水。最初にパンが出されるが、オリーブとアリオリがついてくる。パンは塩気がなくそれだけでは味気ないが、アリオリをつけると美味しい。オリーブも塩が強くなくておいしい。料理はどれも美味しかった。鱈詰めのピーマンはパン粉の衣の代わりにピーマンを使った白身魚のクリームコロッケといった感じ。ナスの肉詰めは茄子の上にハンバーグを乗せたようなもの。イワシは薄く塩を振っただけのものだが、季節外れでも美味しかった。最後にコーヒーで締め。家族でやっている田舎のレストランといった風情の店だったが料理は良かった。 16時半ごろにレストランを出て駅に行くと、もう列車は入線している。朝よりは客は少ないようだ。今度は普通の車両に乗る。定刻の17時に発車。坂を上って行くが、往路に停車した景色の良いところで、今度は徐行だけ。食後に列車で揺られ、帰路はほとんど眠ってしまった。 Palmaの駅に18時着。すっかり暗くなり、駅前にも多くの人出。Pl. Mayorの方に進む。今日も繁華街は大変な人並み。 ホテルに戻りシャワー、買ってきたEnsaimadaとクリームパイで夕食代わり。Ensaimadaは砂糖のかかっていないのを買ってきたら、案の定味がなく、クリームパイのクリームをつけて食べることになってしまった。 明日以降の予定を検討。ここPalmaにあと2泊することに決め、明日からのホテルを予約。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)