7時過ぎに起床。9時前に朝食に出かける。今朝は風が強い。空気は何となく生暖かい感じ。天気予報でも一日中強風。これではバレンシア行きの船が揺れるだろうと心配になる。昨日のパン屋さんはあまりおいしくなかったので、少し先のオフィス街のようなところの店に行く。Ensaimada、クロワッサン、Café con leche、Té con leche。ここのEnsaimadaは美味しい。クロワッサンは昨日よりは良いが、やはりバターは少なめ。Café con lecheは表面に熊さんの絵をかいてくれた。なかなか上手。
ホテルに戻り10時にチェックアウト。荷物を預けてPuig des Molinsへ。ここはネクロポリス(古代墓地)にある博物館。ネクロポリスには黒山羊が放し飼いになっている。雑草駆除のためだろう。
入館するとフェニキア時代、ギリシア時代、ローマ時代の出土品の展示があり、それぞれの時代の墓地の違い、死後の世界への考え方の違いを説明したビデオが見られる。出土品の中には非常に細かい細工のものがあり、金製品だけでなく青銅器でも紀元前のものなのに綺麗に形が残っているのに感心する。また人形の土器の中には埴輪そっくりのものもあるのに驚く。
建物の外に出るとネクロポリスが広がっていて、その中にある奥深い墓地の一つは中を見学できる。天井が低くかがんで進まなければならないところもあるが、いくつもの横穴があってそれぞれに石製の棺が置かれている。
二つの棺には、おそらく展示用の模造品だろうが人骨がおさめられている。ほかにも棺や死体を横たえた横穴を覗くことができる。この周囲にもまだ未発掘のところが広がっているようだ。Ibisaが古代から様々な民族の十字路だったことがわかった。
12時近くなってお腹が空いたので、朝の店の近くで見かけたパン屋で軽食。ハムとチーズのボカディージョ、チーズとアンチョビのクロワッサンサンド、Café con leche。ボカディージョのパンは、ちょっとサブウェイのに似ている。
12時45分にホテルで荷物を受け取り、近くのタクシー乗り場からフェリーターミナルへ向かう。出港1時間前の13時にターミナルに着いてみると船は一隻もいない。やはり強風で遅れているのだろう。ターミナルはテント張りのような仮設のもので、中にいても風であちこちから異音が聞こえる。どこにも何の表示もなく、一つだけあるディスプレイは消えている。係員もいないので搭乗券はネットで購入済みだが、売り場の列に並び窓口で聞いてみる。どのくらい遅れるかは分からないが、ここで待っていれば放送で乗船案内をするとのこと。待つしかない。犬連れ、子供連れ、赤ちゃん連れなども含めて、次第に乗船待ちの客が増えてくる。14時出港予定が15時ごろにようやく乗船。他の港から乗って来た客がいくらかいる。Ibizaからの客が多く、客席も半分以上埋まる。ひどく揺れると予想して、船の前後左右の真ん中あたりの席に座る。
16時ごろにようやく出港。2時間遅れだが、理由の説明どころか遅れた事実の報告もない。乗船した時に見た女性乗組員に見覚えがある。船内の雑誌で、この船はPalmaから来たものだと知り、私たちがPalmaからIbizaに来た時にもこの船に乗ったことが分かり、その際に会った人だと思い出す。
船内でやることはないので、電波が届いている間はスマートフォンでニュースを読んで過ごす。港を出るとこの大きなフェリーも揺れ出すが、中心に座っている限りはあまり影響はない。トイレに立った時に揺れの大きさを感じた。あとは眠って行くが、船室内に赤ん坊が何人もいて、その中の一人が泣き続けている。体調でも悪いのだろうか。
2時間遅れだと21時ごろの到着だろう。20時ごろに船内のBarに行って軽食。その前にも行ったのだが長い行列ができていてあきらめたのが、ようやく列が短くなったため。生ハムのボカディージョ。例によって熱く焼いてくれる。リモナーダとAgua con gas。Barの座席を見ても船内前方は空席が目立つ。デッキに出てみるとやはり空気は冷たくなく、だいぶん波は高くなくなっている。
予想通り約2時間遅れでValencia港入港。下船するとバスが待っていて、フェリーターミナルまで運ばれる。ところがターミナルにはタクシーはいない。バスが一台停まっているので運転手に聞いてみるとDenia行きとのこと。ターミナル内の乗船券売り場の窓口で聞くと港に行くバスはあるが中心街に行くバスはないとのこと。タクシーは電話で呼べば来るとのことだったが、間もなくバスが来て下船客の残りがやって来、係員が私たちにバスに乗るように指示する。どこに行くのか尋ねると港の外へだとのこと。そこまで行けば町中なのでバスもタクシーもあるようだ。Valencia港はさすがに大きな港なので、歩いて街まで行くのは大変だ。10分ほどかかってバスは港の外に到着。降りて車の多く走っている方に向かう。他の客が先にタクシーを捕まえてしまい、少し待つことになったが、何とかタクシーに乗れた。
少し走ると見覚えのある通りに出る。10年ほど前に語学留学した折によく散歩したRío Túria跡の公園を渡り、中心街に。壁面にイルミネーションを輝かせたCorte Inglés、Ayuntamientoなどの近くを通り、人通りの少ない一角のホテルに到着。チェックインして部屋に入る。狭くはないが今朝までの部屋より少し質素。
もう22時40分。部屋のコーヒーを飲んで一休みしてからシャワーを浴び、日記を書くと1時半になってしまった。
Andrésスペイン旅行7時過ぎに起床。9時前に朝食に出かける。今朝は風が強い。空気は何となく生暖かい感じ。天気予報でも一日中強風。これではバレンシア行きの船が揺れるだろうと心配になる。昨日のパン屋さんはあまりおいしくなかったので、少し先のオフィス街のようなところの店に行く。Ensaimada、クロワッサン、Café con leche、Té con leche。ここのEnsaimadaは美味しい。クロワッサンは昨日よりは良いが、やはりバターは少なめ。Café con lecheは表面に熊さんの絵をかいてくれた。なかなか上手。 ホテルに戻り10時にチェックアウト。荷物を預けてPuig des Molinsへ。ここはネクロポリス(古代墓地)にある博物館。ネクロポリスには黒山羊が放し飼いになっている。雑草駆除のためだろう。 入館するとフェニキア時代、ギリシア時代、ローマ時代の出土品の展示があり、それぞれの時代の墓地の違い、死後の世界への考え方の違いを説明したビデオが見られる。出土品の中には非常に細かい細工のものがあり、金製品だけでなく青銅器でも紀元前のものなのに綺麗に形が残っているのに感心する。また人形の土器の中には埴輪そっくりのものもあるのに驚く。 建物の外に出るとネクロポリスが広がっていて、その中にある奥深い墓地の一つは中を見学できる。天井が低くかがんで進まなければならないところもあるが、いくつもの横穴があってそれぞれに石製の棺が置かれている。 二つの棺には、おそらく展示用の模造品だろうが人骨がおさめられている。ほかにも棺や死体を横たえた横穴を覗くことができる。この周囲にもまだ未発掘のところが広がっているようだ。Ibisaが古代から様々な民族の十字路だったことがわかった。 12時近くなってお腹が空いたので、朝の店の近くで見かけたパン屋で軽食。ハムとチーズのボカディージョ、チーズとアンチョビのクロワッサンサンド、Café con leche。ボカディージョのパンは、ちょっとサブウェイのに似ている。 12時45分にホテルで荷物を受け取り、近くのタクシー乗り場からフェリーターミナルへ向かう。出港1時間前の13時にターミナルに着いてみると船は一隻もいない。やはり強風で遅れているのだろう。ターミナルはテント張りのような仮設のもので、中にいても風であちこちから異音が聞こえる。どこにも何の表示もなく、一つだけあるディスプレイは消えている。係員もいないので搭乗券はネットで購入済みだが、売り場の列に並び窓口で聞いてみる。どのくらい遅れるかは分からないが、ここで待っていれば放送で乗船案内をするとのこと。待つしかない。犬連れ、子供連れ、赤ちゃん連れなども含めて、次第に乗船待ちの客が増えてくる。14時出港予定が15時ごろにようやく乗船。他の港から乗って来た客がいくらかいる。Ibizaからの客が多く、客席も半分以上埋まる。ひどく揺れると予想して、船の前後左右の真ん中あたりの席に座る。 16時ごろにようやく出港。2時間遅れだが、理由の説明どころか遅れた事実の報告もない。乗船した時に見た女性乗組員に見覚えがある。船内の雑誌で、この船はPalmaから来たものだと知り、私たちがPalmaからIbizaに来た時にもこの船に乗ったことが分かり、その際に会った人だと思い出す。 船内でやることはないので、電波が届いている間はスマートフォンでニュースを読んで過ごす。港を出るとこの大きなフェリーも揺れ出すが、中心に座っている限りはあまり影響はない。トイレに立った時に揺れの大きさを感じた。あとは眠って行くが、船室内に赤ん坊が何人もいて、その中の一人が泣き続けている。体調でも悪いのだろうか。 2時間遅れだと21時ごろの到着だろう。20時ごろに船内のBarに行って軽食。その前にも行ったのだが長い行列ができていてあきらめたのが、ようやく列が短くなったため。生ハムのボカディージョ。例によって熱く焼いてくれる。リモナーダとAgua con gas。Barの座席を見ても船内前方は空席が目立つ。デッキに出てみるとやはり空気は冷たくなく、だいぶん波は高くなくなっている。 予想通り約2時間遅れでValencia港入港。下船するとバスが待っていて、フェリーターミナルまで運ばれる。ところがターミナルにはタクシーはいない。バスが一台停まっているので運転手に聞いてみるとDenia行きとのこと。ターミナル内の乗船券売り場の窓口で聞くと港に行くバスはあるが中心街に行くバスはないとのこと。タクシーは電話で呼べば来るとのことだったが、間もなくバスが来て下船客の残りがやって来、係員が私たちにバスに乗るように指示する。どこに行くのか尋ねると港の外へだとのこと。そこまで行けば町中なのでバスもタクシーもあるようだ。Valencia港はさすがに大きな港なので、歩いて街まで行くのは大変だ。10分ほどかかってバスは港の外に到着。降りて車の多く走っている方に向かう。他の客が先にタクシーを捕まえてしまい、少し待つことになったが、何とかタクシーに乗れた。 少し走ると見覚えのある通りに出る。10年ほど前に語学留学した折によく散歩したRío Túria跡の公園を渡り、中心街に。壁面にイルミネーションを輝かせたCorte Inglés、Ayuntamientoなどの近くを通り、人通りの少ない一角のホテルに到着。チェックインして部屋に入る。狭くはないが今朝までの部屋より少し質素。 もう22時40分。部屋のコーヒーを飲んで一休みしてからシャワーを浴び、日記を書くと1時半になってしまった。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)