バレアレス諸島旅行 2019/11/28~12/18 を終えて
今回の旅行は、諸般の事情で出かけることに決めたのが11月の初め、航空券の購入が11月7日、出国が11月29日という少々あわただしいものだった。Caminoを歩くことも考えていたのだが、11月下旬では気候が厳しいし、準備の時間も足りない。それでもどこかに行きたいと思った時に、まだ行ったことのない地方で混んでいないところと思いついたのが、バレアレス諸島だった。マジョルカやイビサはドイツや北欧の人々にとっては夏のバカンスのあこがれの地と言ってもいいようだし、スペイン本土の人にとっても夏に訪れたい候補の上位に必ず入る地だ。私たちは夏の大混雑に加わりたくはないし、海で泳いだり砂浜で身体を焼いたりするする趣味もなければ、夜中にディスコに繰り出す気もない。ならば閑散としているだろう初冬のバレアレス諸島は寧ろ絶好ではないか。
というわけで出かけたのだが、予想通り閑散としていて、レストラン、バル、博物館など閉まっていたり営業時間が短くなっていたりするところも多かった。一方、ホテルは空室が多く、宿泊の苦労は全くなかった。
パルマ・デ・マジョルカ以外はどこもひっそりしていて、落ち着いた雰囲気の中で気持ちよく過ごすことができた。特にメノルカ島は、MaóやCitadellaの町では地元の人たちの静かな日常が流れていて、夏に喧騒が訪れることが想像できなかった。
パルマは大都会。クリスマスを間近に控えて中心街の夜はにぎわっていて、雑然としたところもあったが、観光に適したところも多く、季節外れに訪れても楽しめる街だった。
一方、マジョルカ島でもバルデモーサの町は、観光客が通りや路地を埋める様子が想像できるところだが、外来者がほとんどいなくなった冬の町は通りも人もほっとしているようで、たとえすべての店や博物館が開いているとしても夏には来たくないという勝手な思いに満たされるところだった。数日はゆっくり過ごしたい町だった。
イビサは、私たちにとっては夏に行くべきところではないと同時に、冬にわざわざ訪れる島でもなかったようだ。
バレアレス州はスペインの17自治州の中で一人当たりGDPが6位と、経済的には豊かな方で、街を歩いていても荒れた地区は見当たらず、物乞いを見かけることもほとんどなく、社会的に安定しているように思えた。理由は分からないが、地理的位置にもかかわらずアフリカからの難民・移民らしき姿も他の地中海岸地域と比べて非常に少ないように思えた。カタロニア語が公用語でカタロニア文化圏の一部だが、カタルーニャ独立運動とは距離をとっていて、EUの一部として観光で生きて行こうとしているようだ。
夏のリゾートに興味がない人でも、特にマジョルカ島の冬は十分行く価値のあるところだ。バルセロナから飛行機で1時間なので、ちょっと足を延ばしてみるという感覚で行けるところ。中高年にも薦められる旅行先だと思う。
https://dosperegrinos.net/2019/12/20/%e3%83%90%e3%83%ac%e3%82%a2%e3%83%ac%e3%82%b9%e8%ab%b8%e5%b3%b6%e6%97%85%e8%a1%8c-2019-11-28%ef%bd%9e12-18-%e3%82%92%e7%b5%82%e3%81%88%e3%81%a6//images/2020/02/20191209_111811b-1024x576.jpg/images/2020/02/20191209_111811b-150x150.jpgスペイン旅行今回の旅行は、諸般の事情で出かけることに決めたのが11月の初め、航空券の購入が11月7日、出国が11月29日という少々あわただしいものだった。Caminoを歩くことも考えていたのだが、11月下旬では気候が厳しいし、準備の時間も足りない。それでもどこかに行きたいと思った時に、まだ行ったことのない地方で混んでいないところと思いついたのが、バレアレス諸島だった。マジョルカやイビサはドイツや北欧の人々にとっては夏のバカンスのあこがれの地と言ってもいいようだし、スペイン本土の人にとっても夏に訪れたい候補の上位に必ず入る地だ。私たちは夏の大混雑に加わりたくはないし、海で泳いだり砂浜で身体を焼いたりするする趣味もなければ、夜中にディスコに繰り出す気もない。ならば閑散としているだろう初冬のバレアレス諸島は寧ろ絶好ではないか。 というわけで出かけたのだが、予想通り閑散としていて、レストラン、バル、博物館など閉まっていたり営業時間が短くなっていたりするところも多かった。一方、ホテルは空室が多く、宿泊の苦労は全くなかった。 パルマ・デ・マジョルカ以外はどこもひっそりしていて、落ち着いた雰囲気の中で気持ちよく過ごすことができた。特にメノルカ島は、MaóやCitadellaの町では地元の人たちの静かな日常が流れていて、夏に喧騒が訪れることが想像できなかった。 パルマは大都会。クリスマスを間近に控えて中心街の夜はにぎわっていて、雑然としたところもあったが、観光に適したところも多く、季節外れに訪れても楽しめる街だった。 一方、マジョルカ島でもバルデモーサの町は、観光客が通りや路地を埋める様子が想像できるところだが、外来者がほとんどいなくなった冬の町は通りも人もほっとしているようで、たとえすべての店や博物館が開いているとしても夏には来たくないという勝手な思いに満たされるところだった。数日はゆっくり過ごしたい町だった。 イビサは、私たちにとっては夏に行くべきところではないと同時に、冬にわざわざ訪れる島でもなかったようだ。 バレアレス州はスペインの17自治州の中で一人当たりGDPが6位と、経済的には豊かな方で、街を歩いていても荒れた地区は見当たらず、物乞いを見かけることもほとんどなく、社会的に安定しているように思えた。理由は分からないが、地理的位置にもかかわらずアフリカからの難民・移民らしき姿も他の地中海岸地域と比べて非常に少ないように思えた。カタロニア語が公用語でカタロニア文化圏の一部だが、カタルーニャ独立運動とは距離をとっていて、EUの一部として観光で生きて行こうとしているようだ。 夏のリゾートに興味がない人でも、特にマジョルカ島の冬は十分行く価値のあるところだ。バルセロナから飛行機で1時間なので、ちょっと足を延ばしてみるという感覚で行けるところ。中高年にも薦められる旅行先だと思う。Andrés andres@nifty.comAdministratorDos Peregrinos
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