朝食はホテルのサービス券で購入したパンとコーヒー。無料なので文句を言えるものではないが、高いだけで質が伴っていない。

9時過ぎにチェックアウトし、荷物は車に置いて出かける。

先ず、大阪城天守閣へ。60年以上前に大阪で暮らしたことがあるが、大阪を去る直前に家族で大阪城を訪れた記憶がある。しかし小学校2年生時のことなので、記憶にあるのは石垣の巨石と天守閣内のエレベーターくらい。天守閣は上から順に見学して行く。最上階からの大阪市街の眺めは、高層ビルが立ち並んで東京などの大都会と何ら変わるところはない。城内の展示は、他の城郭と大差ない。城にあまり興味がなかったので知らなかったのだが、現在の天守閣は豊臣時代のものではなく徳川時代のを復元したもので、石垣や濠も徳川時代のものだったそうだ。天守閣を出てすぐのところに戦前のものらしい建物がある。「ミライザ大阪城」というショッピングモールで、お腹が空いたので中の「利休」で軽食。タコ焼きとお好み焼きのセット。ここのタコ焼きも中が柔らかく、好みではない。このモールは、せっかく味わいのある建物なのに、何の考えもなくテナントを入れただけといった雰囲気で、センスのかけらも感じられない。大阪市歴史博物館。こちらは現代建築。展示は名前の通り大阪の歴史を紹介したもので、映像や模型なども多く使っているが、オリジナルの展示は少ない。

大阪城の外側を半周してホテルに戻り、車で天保山に向かう。60年前に天保山の近くに住んでいたのだが、道路幅が大きく広がり、街並みもすっかり変わっている。住んでいた家の向かいには税関や警察署があったが、現在の合同庁舎や税関研修所のある所がそうなのだろうか。もちろん私が住んでいた家はない。

天保山に行ってみるが、大きな水族館や観覧車があり、天保山は見当たらない。観覧車に乗ってみると、天保山が見つかった。また、家族で散歩に出かけた突堤、父が働いていた検疫所の船に何度も乗せてもらった船着き場、ネズミ捕りを見に行った倉庫のあったあたりなども思い出せた。

観覧車を降りて天保山に行く。展望台に登ってみるが、思っていたより高く、強い違和感がある。何度も遊びに行った場所だが、記憶では子供から見ても山とは言えないくらい低いもので、樹など生えていなかった。展望台から下りて改めて説明板を読むと、天保山は少し脇にあると表示されている。行ってみると記憶に近い小さな丘があった。その「山」の様子は記憶の中の天保山からそんなに外れていない。しかし記憶にない展望台とそこを覆う木々、周囲の観覧車や街並み。やはり60年は今更ながら長い年月で、自分の年齢を思い知らされるものだった。

九州に向かうフェリーに乗るために六甲アイランド港に向かう。大阪湾にそそぐいくつもの河や埋め立て地の間の海上を越える高架道路で、30分もかからずに着くことができた。

フェリーターミナルでいったん車を停めて乗船手続き。フェリーでもGoToTravelキャンペーンが使える。そのため初めて特等船室を利用した。去年バレアレス諸島に行った際にバルセロナから乗ったフェリーでも二人部屋を使ったが、今回のは広くてずっと良い。

夕食はフェリー内のレストランで。これは料理の種類は違うもののスペインでのと大差ない質と値段。ここでもGoToTravelの地域共通クーポンが使えた。

食事を終えたころに船はちょうど明石海峡大橋をくぐる。甲板に出て眺める。天候が良いので電飾がきれいに見えた。甲板では風が強いが、寒くはなかった。

船室に戻り、入浴。9時には全て済ませ、10時には日記も書き終えた。

Andrés国内旅行朝食はホテルのサービス券で購入したパンとコーヒー。無料なので文句を言えるものではないが、高いだけで質が伴っていない。 9時過ぎにチェックアウトし、荷物は車に置いて出かける。 先ず、大阪城天守閣へ。60年以上前に大阪で暮らしたことがあるが、大阪を去る直前に家族で大阪城を訪れた記憶がある。しかし小学校2年生時のことなので、記憶にあるのは石垣の巨石と天守閣内のエレベーターくらい。天守閣は上から順に見学して行く。最上階からの大阪市街の眺めは、高層ビルが立ち並んで東京などの大都会と何ら変わるところはない。城内の展示は、他の城郭と大差ない。城にあまり興味がなかったので知らなかったのだが、現在の天守閣は豊臣時代のものではなく徳川時代のを復元したもので、石垣や濠も徳川時代のものだったそうだ。天守閣を出てすぐのところに戦前のものらしい建物がある。「ミライザ大阪城」というショッピングモールで、お腹が空いたので中の「利休」で軽食。タコ焼きとお好み焼きのセット。ここのタコ焼きも中が柔らかく、好みではない。このモールは、せっかく味わいのある建物なのに、何の考えもなくテナントを入れただけといった雰囲気で、センスのかけらも感じられない。大阪市歴史博物館。こちらは現代建築。展示は名前の通り大阪の歴史を紹介したもので、映像や模型なども多く使っているが、オリジナルの展示は少ない。 大阪城の外側を半周してホテルに戻り、車で天保山に向かう。60年前に天保山の近くに住んでいたのだが、道路幅が大きく広がり、街並みもすっかり変わっている。住んでいた家の向かいには税関や警察署があったが、現在の合同庁舎や税関研修所のある所がそうなのだろうか。もちろん私が住んでいた家はない。 天保山に行ってみるが、大きな水族館や観覧車があり、天保山は見当たらない。観覧車に乗ってみると、天保山が見つかった。また、家族で散歩に出かけた突堤、父が働いていた検疫所の船に何度も乗せてもらった船着き場、ネズミ捕りを見に行った倉庫のあったあたりなども思い出せた。 観覧車を降りて天保山に行く。展望台に登ってみるが、思っていたより高く、強い違和感がある。何度も遊びに行った場所だが、記憶では子供から見ても山とは言えないくらい低いもので、樹など生えていなかった。展望台から下りて改めて説明板を読むと、天保山は少し脇にあると表示されている。行ってみると記憶に近い小さな丘があった。その「山」の様子は記憶の中の天保山からそんなに外れていない。しかし記憶にない展望台とそこを覆う木々、周囲の観覧車や街並み。やはり60年は今更ながら長い年月で、自分の年齢を思い知らされるものだった。 九州に向かうフェリーに乗るために六甲アイランド港に向かう。大阪湾にそそぐいくつもの河や埋め立て地の間の海上を越える高架道路で、30分もかからずに着くことができた。 フェリーターミナルでいったん車を停めて乗船手続き。フェリーでもGoToTravelキャンペーンが使える。そのため初めて特等船室を利用した。去年バレアレス諸島に行った際にバルセロナから乗ったフェリーでも二人部屋を使ったが、今回のは広くてずっと良い。 夕食はフェリー内のレストランで。これは料理の種類は違うもののスペインでのと大差ない質と値段。ここでもGoToTravelの地域共通クーポンが使えた。 食事を終えたころに船はちょうど明石海峡大橋をくぐる。甲板に出て眺める。天候が良いので電飾がきれいに見えた。甲板では風が強いが、寒くはなかった。 船室に戻り、入浴。9時には全て済ませ、10時には日記も書き終えた。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)