朝食はホテルで。オレンジジュース、ミルク、野菜スープ、ヨーグルト、オムレツ、ハム、サラダ、パン、フルーツ、それにコーヒーと紅茶。丁寧に作られている。

このホテルは家族で運営していて、もう30年以上になるそうだ。

9時半ごろチェックアウト。

「荒立宮」に行く。サルタヒコと天岩戸の前で踊ったアメノウズメノミコトを祭っているところで、アメノウズメの関係で芸能に御利益があるとされ、その関係の石碑などが境内に立てられている。

「槵觸神社」。天孫降臨の地とされる。裏手の小高いところの「高天原遥拝所」、「四皇子峰」を巡って槵觸神社の鳥居に戻る。短い散歩。

これで高千穂を離れ、大分県の竹田に向かう。細く曲がりくねった山道が多い。町に入ったところで竹田市歴史文化館があったので寄ってみる。まだ出来たばかりの施設で地図にも載っていない。館内の市民ギャラリーでは市民の作品展が行われているが、私たちは常設の岡城ガイダンスセンターだけを見る。最初に映画「豊後岡城物語」で岡城の歴史を学ぶ。別室に「サンチャゴの鐘」が展示してある。国の重要文化財で、長く岡城で保管され、その後は中川神社に所蔵されていたもの。「HOSPITAL SANTIAGO」と「1612」の文字が刻まれている。鋳造法から日本製と思われ、長崎にあった聖ヤコブ病院のものと推測されているが、それがなぜ竹田にあるかは謎だそうだ。 町中へ行き昼食。「茶房だんだん」で赤米おかゆと栗おこわ。少な目で良かった。瀧廉太郎記念館。ここは廉太郎が12歳から14歳までの2年半住んでいた家。展示品は多くないが、廉太郎については中学生時代に習ったかすかな記憶があり、ここでいくらか思い出した。岡城跡。駐車場でAmeliaはスペイン語の遠隔授業。その間に私は岡城跡の見学。岡城は山の背に長さ1㎞ほどにわたって築かれたもので、絶壁の石垣の上の難攻不落のもの。石垣の縁から下を覗くと真下にほぼ直角に切り立っているのが見え、足がすくむ。こういう場所には安全のために柵などが設置されて縁までは行けないのが通例なのに、ここはそうした策が講じられていないのが良い。瀧廉太郎の「荒城の月」の舞台となったところだが、建物などはなく「荒城」のままだが、石垣はほとんど修復されている。 本丸跡に滝廉太郎の銅像、土井晩翠の「荒城の月」の詩碑。

城跡には観光客もかなり来ていて、英語ガイドの講習らしいグループもいた。城の内外は紅葉が盛りを迎えている。遠く下方の道路から、舗装の工夫で車が走るとタイヤが奏でる「荒城の月」のメロディーが響いてくる。

朝は冷んやりしていたが、昼には蒸し暑くなり、上り下りのある城跡を歩き回ってすっかり汗をかいてしまった。

竹田の町に戻り土産に干しシイタケを買ってから、神戸行きフェリーに乗るために大分市に向かう。ガソリンがなくなって来たので給油しようと思うが、調べると大分県はハイオクが160円前後で非常に高い。10リットルだけ入れようと山道に入る前にガソリンスタンドに寄ると、ここは幸い155円だった。

18時半までに乗船手続きをしなければならないところ、17時半に到着。もう手続きはできるので早速窓口へ。列に並んで少し待つことになるが、問題なく手続き完了。18時半から乗船。往路のより大きな船のようだ。船室は今回も贅沢に「デラックス」で個室でバストイレ、専用デッキ付。すぐにレストランに行って夕食。普段はバイキングだが、今はセットメニューが何種類かだけ。 かえって助かるが、内容はコンビニ弁当並みで、残念。

船内の配置は往路と大差ないが、デザインなどは簡素。

部屋に戻って入浴、日記。個室なのでリラックスできる。

/images/2020/11/20201107_142633-scaled-700x394.jpg/images/2020/11/20201107_142633-scaled-150x150.jpgAndrés国内旅行朝食はホテルで。オレンジジュース、ミルク、野菜スープ、ヨーグルト、オムレツ、ハム、サラダ、パン、フルーツ、それにコーヒーと紅茶。丁寧に作られている。 このホテルは家族で運営していて、もう30年以上になるそうだ。 9時半ごろチェックアウト。 「荒立宮」に行く。サルタヒコと天岩戸の前で踊ったアメノウズメノミコトを祭っているところで、アメノウズメの関係で芸能に御利益があるとされ、その関係の石碑などが境内に立てられている。 「槵觸神社」。天孫降臨の地とされる。裏手の小高いところの「高天原遥拝所」、「四皇子峰」を巡って槵觸神社の鳥居に戻る。短い散歩。 これで高千穂を離れ、大分県の竹田に向かう。細く曲がりくねった山道が多い。町に入ったところで竹田市歴史文化館があったので寄ってみる。まだ出来たばかりの施設で地図にも載っていない。館内の市民ギャラリーでは市民の作品展が行われているが、私たちは常設の岡城ガイダンスセンターだけを見る。最初に映画「豊後岡城物語」で岡城の歴史を学ぶ。別室に「サンチャゴの鐘」が展示してある。国の重要文化財で、長く岡城で保管され、その後は中川神社に所蔵されていたもの。「HOSPITAL SANTIAGO」と「1612」の文字が刻まれている。鋳造法から日本製と思われ、長崎にあった聖ヤコブ病院のものと推測されているが、それがなぜ竹田にあるかは謎だそうだ。 町中へ行き昼食。「茶房だんだん」で赤米おかゆと栗おこわ。少な目で良かった。瀧廉太郎記念館。ここは廉太郎が12歳から14歳までの2年半住んでいた家。展示品は多くないが、廉太郎については中学生時代に習ったかすかな記憶があり、ここでいくらか思い出した。岡城跡。駐車場でAmeliaはスペイン語の遠隔授業。その間に私は岡城跡の見学。岡城は山の背に長さ1㎞ほどにわたって築かれたもので、絶壁の石垣の上の難攻不落のもの。石垣の縁から下を覗くと真下にほぼ直角に切り立っているのが見え、足がすくむ。こういう場所には安全のために柵などが設置されて縁までは行けないのが通例なのに、ここはそうした策が講じられていないのが良い。瀧廉太郎の「荒城の月」の舞台となったところだが、建物などはなく「荒城」のままだが、石垣はほとんど修復されている。 本丸跡に滝廉太郎の銅像、土井晩翠の「荒城の月」の詩碑。 城跡には観光客もかなり来ていて、英語ガイドの講習らしいグループもいた。城の内外は紅葉が盛りを迎えている。遠く下方の道路から、舗装の工夫で車が走るとタイヤが奏でる「荒城の月」のメロディーが響いてくる。 朝は冷んやりしていたが、昼には蒸し暑くなり、上り下りのある城跡を歩き回ってすっかり汗をかいてしまった。 竹田の町に戻り土産に干しシイタケを買ってから、神戸行きフェリーに乗るために大分市に向かう。ガソリンがなくなって来たので給油しようと思うが、調べると大分県はハイオクが160円前後で非常に高い。10リットルだけ入れようと山道に入る前にガソリンスタンドに寄ると、ここは幸い155円だった。 18時半までに乗船手続きをしなければならないところ、17時半に到着。もう手続きはできるので早速窓口へ。列に並んで少し待つことになるが、問題なく手続き完了。18時半から乗船。往路のより大きな船のようだ。船室は今回も贅沢に「デラックス」で個室でバストイレ、専用デッキ付。すぐにレストランに行って夕食。普段はバイキングだが、今はセットメニューが何種類かだけ。 かえって助かるが、内容はコンビニ弁当並みで、残念。 船内の配置は往路と大差ないが、デザインなどは簡素。 部屋に戻って入浴、日記。個室なのでリラックスできる。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)