朝食はホテルの部屋で、昨日「ケーニヒスクローネ」で買ったパンと部屋のコーヒーで済ませる。パンは昨日のものなのでちょっと落ちているようだ。

9時15分にチェックアウトし、そのまま奈良に向かう。阪神高速を通るが、幸い渋滞に遭わずに済む。

奈良市の手前で高速は終わるが、市街地でも渋滞はなし。11時前に奈良ホテルに到着。門を入ったところで案内の人がいたので、今夜の宿泊だけどさしあたり駐車だけさせてほしいと伝えると、承諾してくれた。車を置いて、フロントで地図をもらって散策に出る。「ならまち」に行き、土産店を少し覗いてから昼食。 「京家」という小さな店で「亰家ご膳」と「天ぷらご膳」。いずれにもご飯とうどんがつく。まずまずの味。この店は面積は狭いが、2階にも客席があり、配膳の女性は何度も階段の上り下りを軽やかな足取りで繰り返している。これならスポーツジムに通う必要はないだろう。少し歩いたところで何人もが道に立ったまま餅を食べていたので、一つ買ってみる。搗きたての草餅で、美味しかった。店頭で臼と杵で搗いている。奈良公園を散歩。紅葉が見ごろになっていて、紅、黄と鮮やか。鹿が集団でいたり1匹でいたり。2歳ぐらいの女の子を連れた親子がいて鹿と遊ぼうとしていたが、子供が尻もちをついてしまい、驚いた鹿が前足で子供の頭をこつんと叩いて逃げて行った。子供は当然泣き出す。しかし数分後に行き違った時にはもう泣き止んで、少し離れてはいたが鹿を見ても怖がっている様子はなかった。

鹿の集団では必ず1匹の大きな体のがボスのようで、集団内の鹿に睨みを利かせ、他の鹿は目を合わせようとしない。角を切ってあるが、立派な角を振り立てていたら威圧感はもっと大きかっただろう。浮見堂に出ると、ちょうど新婚さんの写真撮影中。少しするともう一組の新婚さんが浮見堂に向かって行き、写真撮影のための順番待ちになる。池の反対側まで歩いたところで見ると、さらにもう一組が来ていた。池と岸辺の紅葉を背景に、良い構図になるのでこうなるのだろうが、月曜日なので式とは別に撮影だけしているのかもしれない。

日向は暖かく上着1枚でちょうど良かったのが、曇って冷たい風になり急に寒くなった。一度ホテルに戻り、少し早いがチェックイン。玄関前には貸し切りバスが3~4台停まり、ロビーには団体客がいて少し騒がしい。新館を予約してあり部屋に入ってみると、広さは昨日と同じくらいで広め。窓からの景色は良くはない。

1時間ほどして、上着をもう一枚重ねて再び外出。「吉野葛佐久良」という店に葛きりと葛もちを食べに行く。 ここのは吉野葛100%ということで、もっちりねっとりした食感。黒蜜も美味しい。なかなかのものだった。

猿沢池に出るが、少し雨が降りだしたので散歩は切り上げることにする。

ホテルの部屋に戻り、少し昼寝。夕食はホテルのメインダイニングルーム「三笠」で。少な目にということで、かぼちゃのスープ、オードブル、奈良県産白味噌の香りをつけた本日の魚の柿の葉焼き、国産牛フィレ肉のステーキ フォアグラ添え ジュのソースで、和栗のモンブラン小豆入りバニラアイス添え、小菓子、パン、コーヒーというコース。可もなく不可もなくといったところ。食後に少し館内を見学。階段の造りには趣がある。ここに泊まった有名人の写真などが展示してある。

アインシュタインが弾いたピアノや平成天皇夫妻が褒めた大時計もあった。車に水筒を取りに行ったついでに本館の夜景を撮影。ホテルだが外観は奈良らしい和風旅館風。

部屋に戻って入浴、日記。

日本クラシックホテルの会の9ホテルのうち、これで8ヶ所に泊まったことになる。その中でここは一番規模が大きいようで、しかも団体客を受け入れているせいか、一番劣るように思う。設備がもっと劣るホテルもあったが、何よりここは食事と従業員の対応に物足りなさを感じる。特別サービスが悪いとか対応がまずいということではないのだが。

明日は帰宅。予定より少し長めの旅になってしまった。

/images/2020/11/20201109_133400-scaled-700x525.jpg/images/2020/11/20201109_133400-scaled-150x150.jpgAndrés国内旅行朝食はホテルの部屋で、昨日「ケーニヒスクローネ」で買ったパンと部屋のコーヒーで済ませる。パンは昨日のものなのでちょっと落ちているようだ。 9時15分にチェックアウトし、そのまま奈良に向かう。阪神高速を通るが、幸い渋滞に遭わずに済む。 奈良市の手前で高速は終わるが、市街地でも渋滞はなし。11時前に奈良ホテルに到着。門を入ったところで案内の人がいたので、今夜の宿泊だけどさしあたり駐車だけさせてほしいと伝えると、承諾してくれた。車を置いて、フロントで地図をもらって散策に出る。「ならまち」に行き、土産店を少し覗いてから昼食。 「京家」という小さな店で「亰家ご膳」と「天ぷらご膳」。いずれにもご飯とうどんがつく。まずまずの味。この店は面積は狭いが、2階にも客席があり、配膳の女性は何度も階段の上り下りを軽やかな足取りで繰り返している。これならスポーツジムに通う必要はないだろう。少し歩いたところで何人もが道に立ったまま餅を食べていたので、一つ買ってみる。搗きたての草餅で、美味しかった。店頭で臼と杵で搗いている。奈良公園を散歩。紅葉が見ごろになっていて、紅、黄と鮮やか。鹿が集団でいたり1匹でいたり。2歳ぐらいの女の子を連れた親子がいて鹿と遊ぼうとしていたが、子供が尻もちをついてしまい、驚いた鹿が前足で子供の頭をこつんと叩いて逃げて行った。子供は当然泣き出す。しかし数分後に行き違った時にはもう泣き止んで、少し離れてはいたが鹿を見ても怖がっている様子はなかった。 鹿の集団では必ず1匹の大きな体のがボスのようで、集団内の鹿に睨みを利かせ、他の鹿は目を合わせようとしない。角を切ってあるが、立派な角を振り立てていたら威圧感はもっと大きかっただろう。浮見堂に出ると、ちょうど新婚さんの写真撮影中。少しするともう一組の新婚さんが浮見堂に向かって行き、写真撮影のための順番待ちになる。池の反対側まで歩いたところで見ると、さらにもう一組が来ていた。池と岸辺の紅葉を背景に、良い構図になるのでこうなるのだろうが、月曜日なので式とは別に撮影だけしているのかもしれない。 日向は暖かく上着1枚でちょうど良かったのが、曇って冷たい風になり急に寒くなった。一度ホテルに戻り、少し早いがチェックイン。玄関前には貸し切りバスが3~4台停まり、ロビーには団体客がいて少し騒がしい。新館を予約してあり部屋に入ってみると、広さは昨日と同じくらいで広め。窓からの景色は良くはない。 1時間ほどして、上着をもう一枚重ねて再び外出。「吉野葛佐久良」という店に葛きりと葛もちを食べに行く。 ここのは吉野葛100%ということで、もっちりねっとりした食感。黒蜜も美味しい。なかなかのものだった。 猿沢池に出るが、少し雨が降りだしたので散歩は切り上げることにする。 ホテルの部屋に戻り、少し昼寝。夕食はホテルのメインダイニングルーム「三笠」で。少な目にということで、かぼちゃのスープ、オードブル、奈良県産白味噌の香りをつけた本日の魚の柿の葉焼き、国産牛フィレ肉のステーキ フォアグラ添え ジュのソースで、和栗のモンブラン小豆入りバニラアイス添え、小菓子、パン、コーヒーというコース。可もなく不可もなくといったところ。食後に少し館内を見学。階段の造りには趣がある。ここに泊まった有名人の写真などが展示してある。 アインシュタインが弾いたピアノや平成天皇夫妻が褒めた大時計もあった。車に水筒を取りに行ったついでに本館の夜景を撮影。ホテルだが外観は奈良らしい和風旅館風。 部屋に戻って入浴、日記。 日本クラシックホテルの会の9ホテルのうち、これで8ヶ所に泊まったことになる。その中でここは一番規模が大きいようで、しかも団体客を受け入れているせいか、一番劣るように思う。設備がもっと劣るホテルもあったが、何よりここは食事と従業員の対応に物足りなさを感じる。特別サービスが悪いとか対応がまずいということではないのだが。 明日は帰宅。予定より少し長めの旅になってしまった。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)