朝7時頃(ちょうど夜明け頃)から国境を越えるためだろう、警察がやって来てパスポートの検査。スペイン側とポルトガル側で合計二回で済むはずなのに4~5回来て、それに車掌までが切符を調べに来る。同室の乗客四人は全てスペイン側で降りたので、しかも朝方で涼しくなっていた(窓を開けていると寒い程)ので気持ち良く眠れた時間なのに、眠れたと思ったら起こされることの連続。起きると窓の外にコルクを栽培している風景が見える。

11時頃(スペイン時間)、ポルトガル時間10時頃、リスボン・アポロニア駅に到着。駅にあるバンコで両替。これが長い行列で、一人でやっているためなかなかはかどらず、1時間以上も並ばされて11時45分(現地時間)頃にやっと終わる。100ドルを4938.8エスクードに。1エスクード約5円

駅前からバスで中心地のロッシオ広場に行き、近くのペンション、パリシェンネに入る。400エスクードと安いが、シャワーはない。一泊だけだし、又さがすのも面倒なのでここに決める。入ってみると入口のドアはちゃんと閉まらず、カギもかからない。建物全体が傾いている模様。まあとにかくガタビシの代物。水のシャワーを浴び、食事に出る。

R.P0RTAS DE So.ANTAOに行く。レストラン・ガンブリヌスに行ってみるが、5本フォークなので止め、道を戻って道にテーブルを出しているレストランに行ってみる。しかし満員で駄目。そこで思い切ってガンブリヌスへ行くことにする。入るとカウンターがあり、奥がレストランになっていて清潔でアカ抜けている。ところがここも満員。15分程待ってくれとのことなので立って待つが、なかなか席が空かず、とうとう1時間以上も待たされた。やっと席に着いてメニューを見るとベラボーに高い。入口のメニューで「今日の定食」480エスクードと見ていたのは見間違えで、一品一品が数百エスクード。仕方ないので比較的安いのを選んで注文する。出てきたスープ(コンソメ)は味が薄め。ポークチャップは2枚でボリュームは充分。最後のプリンはコッテリして甘過ぎる。結局4時まで昼食にかかり、1500エスクード程(7500円)もとられる。これは大失敗。

食事前に近くの果物屋で買ったみかん・オレンジ・リンゴを持って宿に帰り、シェスタ。

20時頃起きだし、ポルトガルに来た唯一の目的であるファドを聞きに出かける。まだ少し時間が早いので、海岸まで散歩。

1980-08-14 リスボン ソーセージ屋途中、ショーウィンドー等をのぞくが、ポルトガルは物価が安いというのに、全体としてはそれ程でもない模様。

1980-08-14 リスボン テージョ川河口港は水が濁っていてあまりきれいではない。海岸沿いに少し歩くと、人だかりがしているので近付く。岸近くに船が転覆しているのを見物しているのだ。ポンプで中から水を汲み出しているのだが、船は完全に逆さまになっている。

1980-08-14 リスボン 旧市街の階段アンクリム通りの坂を登って、バイロ・アルト地区へ行く。坂の多い街だが、バスや市電がそんな坂を登って行く。ルイス・デ・カモエス広場のカフェに入って果物とアグア。

1980-08-14 リスボン 公園で鳩と遊ぶ子供たち広場は涼しいのだが、店の中は暑い。店を出て広場のベンチで日記を書く。

22時頃になったので、そろそろファドを聞きに出かける。ガイド・ブックに載っている店をさがして行くが、あるところは5本フォーク。昼の件で懲りたので、これは止め。他の店は満員で入れない。ガイド・ブックに載っていない店でもと思いさがして歩くと、英語を話す男が呼び込みをやっている店がある。ここは本物をやるとか言い、値段を聞くと数十エスクードでも大丈夫とのことなので、ここに入る。Iransmontana。入るとハスキーな、しかもよく通る声でヒゲの男が歌っている。テーブルに着くと、マテウス・ワインのビンに立てたローソクに灯をつけてくれる。白ワインを1本。いくらか辛口でうまい。歌手は30才位のヒゲの男と10代後半位の女の子。一人が2~3曲歌うと少し間を置いてもう一人が歌う。男の方は結構うまい。女の子もハスキーな声で、少しつたない面もあるが、聞ける。ところがこの二人、歌い終わるとすぐにウェイター、ウェイトレスになって客の間を歩き回る。店は小さく、客は満員になった時でも30~40人位。二人を含めて四人程で切り回しているが、皆歌が好きで仕方ないといった様子で、大変楽しい。呼び込みの男はマリオといい、何度か私達の席にやって来て話しかける。私が持っている百円ライターを見て、これはいくらだと聞くので、換算して20エスクードと返事すると、それを売ってくれ、自分でガスを詰めて50エスクード位で売れるからとかジンジャーという飲み物(赤く甘い味)をグラスに入れて来て飲ませてくれたり、面白い男。最後は二人の歌手にもう二人の男女が加わり、掛け合いの歌。非常に感じが良く楽しい雰囲気。テープにも録音。350エスクード、安い。1時頃終わって店を出、ブラブラ歩いて宿に戻り、眠る。

Andrésスペイン旅行朝7時頃(ちょうど夜明け頃)から国境を越えるためだろう、警察がやって来てパスポートの検査。スペイン側とポルトガル側で合計二回で済むはずなのに4~5回来て、それに車掌までが切符を調べに来る。同室の乗客四人は全てスペイン側で降りたので、しかも朝方で涼しくなっていた(窓を開けていると寒い程)ので気持ち良く眠れた時間なのに、眠れたと思ったら起こされることの連続。起きると窓の外にコルクを栽培している風景が見える。 11時頃(スペイン時間)、ポルトガル時間10時頃、リスボン・アポロニア駅に到着。駅にあるバンコで両替。これが長い行列で、一人でやっているためなかなかはかどらず、1時間以上も並ばされて11時45分(現地時間)頃にやっと終わる。100ドルを4938.8エスクードに。1エスクード約5円。 駅前からバスで中心地のロッシオ広場に行き、近くのペンション、パリシェンネに入る。400エスクードと安いが、シャワーはない。一泊だけだし、又さがすのも面倒なのでここに決める。入ってみると入口のドアはちゃんと閉まらず、カギもかからない。建物全体が傾いている模様。まあとにかくガタビシの代物。水のシャワーを浴び、食事に出る。 R.P0RTAS DE So.ANTAOに行く。レストラン・ガンブリヌスに行ってみるが、5本フォークなので止め、道を戻って道にテーブルを出しているレストランに行ってみる。しかし満員で駄目。そこで思い切ってガンブリヌスへ行くことにする。入るとカウンターがあり、奥がレストランになっていて清潔でアカ抜けている。ところがここも満員。15分程待ってくれとのことなので立って待つが、なかなか席が空かず、とうとう1時間以上も待たされた。やっと席に着いてメニューを見るとベラボーに高い。入口のメニューで「今日の定食」480エスクードと見ていたのは見間違えで、一品一品が数百エスクード。仕方ないので比較的安いのを選んで注文する。出てきたスープ(コンソメ)は味が薄め。ポークチャップは2枚でボリュームは充分。最後のプリンはコッテリして甘過ぎる。結局4時まで昼食にかかり、1500エスクード程(7500円)もとられる。これは大失敗。 食事前に近くの果物屋で買ったみかん・オレンジ・リンゴを持って宿に帰り、シェスタ。 20時頃起きだし、ポルトガルに来た唯一の目的であるファドを聞きに出かける。まだ少し時間が早いので、海岸まで散歩。 途中、ショーウィンドー等をのぞくが、ポルトガルは物価が安いというのに、全体としてはそれ程でもない模様。 港は水が濁っていてあまりきれいではない。海岸沿いに少し歩くと、人だかりがしているので近付く。岸近くに船が転覆しているのを見物しているのだ。ポンプで中から水を汲み出しているのだが、船は完全に逆さまになっている。 アンクリム通りの坂を登って、バイロ・アルト地区へ行く。坂の多い街だが、バスや市電がそんな坂を登って行く。ルイス・デ・カモエス広場のカフェに入って果物とアグア。 広場は涼しいのだが、店の中は暑い。店を出て広場のベンチで日記を書く。 22時頃になったので、そろそろファドを聞きに出かける。ガイド・ブックに載っている店をさがして行くが、あるところは5本フォーク。昼の件で懲りたので、これは止め。他の店は満員で入れない。ガイド・ブックに載っていない店でもと思いさがして歩くと、英語を話す男が呼び込みをやっている店がある。ここは本物をやるとか言い、値段を聞くと数十エスクードでも大丈夫とのことなので、ここに入る。Iransmontana。入るとハスキーな、しかもよく通る声でヒゲの男が歌っている。テーブルに着くと、マテウス・ワインのビンに立てたローソクに灯をつけてくれる。白ワインを1本。いくらか辛口でうまい。歌手は30才位のヒゲの男と10代後半位の女の子。一人が2~3曲歌うと少し間を置いてもう一人が歌う。男の方は結構うまい。女の子もハスキーな声で、少しつたない面もあるが、聞ける。ところがこの二人、歌い終わるとすぐにウェイター、ウェイトレスになって客の間を歩き回る。店は小さく、客は満員になった時でも30~40人位。二人を含めて四人程で切り回しているが、皆歌が好きで仕方ないといった様子で、大変楽しい。呼び込みの男はマリオといい、何度か私達の席にやって来て話しかける。私が持っている百円ライターを見て、これはいくらだと聞くので、換算して20エスクードと返事すると、それを売ってくれ、自分でガスを詰めて50エスクード位で売れるからとかジンジャーという飲み物(赤く甘い味)をグラスに入れて来て飲ませてくれたり、面白い男。最後は二人の歌手にもう二人の男女が加わり、掛け合いの歌。非常に感じが良く楽しい雰囲気。テープにも録音。350エスクード、安い。1時頃終わって店を出、ブラブラ歩いて宿に戻り、眠る。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)