05:15 30分程前にアンカレジ出発.現地時間8月2日AM10時ごろ.

1982-08-02 機内食

昨夜出された夕食はKALと比べると随分質は良いが,空腹にもかかわらずあまり食べられない.食後眠りにつこうとするが,どうにも座席が狭くて少しウトウトしては目覚めることのくり返しで調子が良くない.窓からは今,アラスカの自然が見える.所々に雪を残した谷と蛇行した川.苔か木か判別できない緑.

12:40 5時30分頃食事が出されるがあまり食べられない.食後すぐに眠る.今度はよく眠れ,たまに目を覚ますことがあっても,上映された映画等にも全く気付かずに眠っていた.

一時間半程前に起き,外を見ると白夜.一度暗くなり,今また少しずつ明るくなって来ている.

朝食は全部食べられた.あと2時間弱で到着の予定.入国カードが配られている.

14:10 ドゴール空港到着,濃霧.着陸前,雲の切れ間からフランスの田園がかいま見える.ここで時計を現地時間に合わせる.この空港はオルリーよりはるかに新しくきれいだ.

8月3日(火)

08:45 空港で洗面を済ませる.洗面所が清掃中で他を探すが見つからず,一時間近くも無駄になる.

空港から駅までバス(無料).駅のInformationでためしにパリからアンダイまでの切符を買おうとやってみると,買えた.出だし好調.その前に空港で200ドル両替.計算すると1Fは約40円.現在,ノール駅までの電車の中.新しく静かな車両.

13:25 オーステルリッツ駅に行き,コインロッカーに荷物を預ける.最初に入れたロッカーが故障で代金3Fを入れてもカギがかからず,3F無駄になる.駅でパリ―アンダイ,パリ―トゥールーズの時刻表を手に入れ,メトロでカルネを買ってモンパルナスへ行く.

1982-08-03 パリ モンパルナス墓地前回,夕方の時間切れで入れなかったモンパルナス墓地を訪問.その前にマーケットでパンを買う.肉売り場には例によって豚の頭,何かの脳味噌.墓地のベンチでパンを食べ,一巡りするがどこに誰の墓があるのか全く分からず,あてもなく一時間程見て回っても有名人の墓は一つも見つからない.モンパルナスの駅に戻りキオスクでパリの「ぴあ」のようなものを買い,近くのCafeで休む.足がだるくて荷物が重く感じられる.Cafeから何とはなしに前を通る人々を眺めている.

20:05 モネの「水蓮」を見るためにルーブルの別館にメトロで行く.前回工事中で見られなかったもの.着いてみるとしかし,まだ工事が続いていて見られない.配偶者がトイレに行きたいと言うのでジュ・ドゥ・ポンム側の道に出る.チュイルリー公園の噴水は,今日は風がないためおもちゃのヨットもほとんど借り手がいなくて荷車の上に並んでいる.

トイレ後,近くのレストランで遅い昼食.今日の定食と水1l.水が12Fとは高い.あまり冷えておらず,しかも美味くない.

1982-08-03 ノートルダム寺院食後,歩いてノートルダムへ.ここも前回時間切れで入れなかった所.さすがに大きく素晴らしいが,何しろ観光客が多い.中の座席には英・仏・伊・独の旗が立てられていて,そこに座るとそれぞれの言葉でガイドをするシステムになっているようだ.

1982-08-03 ノートルダム寺院ステンドグラスしばらく座って内部を眺め,四方のステンドグラスを写真に撮る.

前回泊まった「ヘンリー4世」ホテル前の広場に行き,適当なベンチを探して二・三転々とした後,広場の真ん中の背中合わせに2つくっついているベンチに鞄を枕にして寝転がる.靴を脱いで寝ているとおばさんが近づいて来て「靴をとられるよ」というようなことを注意してくれたので,靴を履いて寝る.合計して1時間も眠っただろうか.不思議とこの広場は静かで,三角形の広場の三方が全て5階建の建物で囲まれているにもかかわらず,涼しい風がゆるやかに吹き続けていて気持ちが良い.この日記を書きはじめてすぐ,女の流しが小さなギターを持って来てジャンル不明の歌を歌い出す.あまり金の集まりは良くない様子.声は良く通り,なかなか良い歌なのだが,レストランの客の反応は今一つのよう.

ここに来る前,ノートルダムの近くのセーヌ川にかかる橋の上から男が一人セーヌに跳び込んで泳ぎ,5人ほどの警官から岸に上がったところで注意されていた.連行はされなかった.

ちょうど今,今度は女は反対側のレストランに行き,代ってアコーディオンのおじさんが演奏を始める.こちらも結構上手い.曲は何と「枯葉」です.

さて,オーステルリッツ駅に行ってアンダイへ列車で向かうとするか.

/images/2021/04/1982-08-03 ノートルダム寺院.jpg/images/2021/04/1982-08-03 ノートルダム寺院-150x150.jpgAndrésスペイン旅行05:15 30分程前にアンカレジ出発.現地時間8月2日AM10時ごろ. 昨夜出された夕食はKALと比べると随分質は良いが,空腹にもかかわらずあまり食べられない.食後眠りにつこうとするが,どうにも座席が狭くて少しウトウトしては目覚めることのくり返しで調子が良くない.窓からは今,アラスカの自然が見える.所々に雪を残した谷と蛇行した川.苔か木か判別できない緑. 12:40 5時30分頃食事が出されるがあまり食べられない.食後すぐに眠る.今度はよく眠れ,たまに目を覚ますことがあっても,上映された映画等にも全く気付かずに眠っていた. 一時間半程前に起き,外を見ると白夜.一度暗くなり,今また少しずつ明るくなって来ている. 朝食は全部食べられた.あと2時間弱で到着の予定.入国カードが配られている. 14:10 ドゴール空港到着,濃霧.着陸前,雲の切れ間からフランスの田園がかいま見える.ここで時計を現地時間に合わせる.この空港はオルリーよりはるかに新しくきれいだ. 8月3日(火) 08:45 空港で洗面を済ませる.洗面所が清掃中で他を探すが見つからず,一時間近くも無駄になる. 空港から駅までバス(無料).駅のInformationでためしにパリからアンダイまでの切符を買おうとやってみると,買えた.出だし好調.その前に空港で200ドル両替.計算すると1Fは約40円.現在,ノール駅までの電車の中.新しく静かな車両. 13:25 オーステルリッツ駅に行き,コインロッカーに荷物を預ける.最初に入れたロッカーが故障で代金3Fを入れてもカギがかからず,3F無駄になる.駅でパリ―アンダイ,パリ―トゥールーズの時刻表を手に入れ,メトロでカルネを買ってモンパルナスへ行く. 前回,夕方の時間切れで入れなかったモンパルナス墓地を訪問.その前にマーケットでパンを買う.肉売り場には例によって豚の頭,何かの脳味噌.墓地のベンチでパンを食べ,一巡りするがどこに誰の墓があるのか全く分からず,あてもなく一時間程見て回っても有名人の墓は一つも見つからない.モンパルナスの駅に戻りキオスクでパリの「ぴあ」のようなものを買い,近くのCafeで休む.足がだるくて荷物が重く感じられる.Cafeから何とはなしに前を通る人々を眺めている. 20:05 モネの「水蓮」を見るためにルーブルの別館にメトロで行く.前回工事中で見られなかったもの.着いてみるとしかし,まだ工事が続いていて見られない.配偶者がトイレに行きたいと言うのでジュ・ドゥ・ポンム側の道に出る.チュイルリー公園の噴水は,今日は風がないためおもちゃのヨットもほとんど借り手がいなくて荷車の上に並んでいる. トイレ後,近くのレストランで遅い昼食.今日の定食と水1l.水が12Fとは高い.あまり冷えておらず,しかも美味くない. 食後,歩いてノートルダムへ.ここも前回時間切れで入れなかった所.さすがに大きく素晴らしいが,何しろ観光客が多い.中の座席には英・仏・伊・独の旗が立てられていて,そこに座るとそれぞれの言葉でガイドをするシステムになっているようだ. しばらく座って内部を眺め,四方のステンドグラスを写真に撮る. 前回泊まった「ヘンリー4世」ホテル前の広場に行き,適当なベンチを探して二・三転々とした後,広場の真ん中の背中合わせに2つくっついているベンチに鞄を枕にして寝転がる.靴を脱いで寝ているとおばさんが近づいて来て「靴をとられるよ」というようなことを注意してくれたので,靴を履いて寝る.合計して1時間も眠っただろうか.不思議とこの広場は静かで,三角形の広場の三方が全て5階建の建物で囲まれているにもかかわらず,涼しい風がゆるやかに吹き続けていて気持ちが良い.この日記を書きはじめてすぐ,女の流しが小さなギターを持って来てジャンル不明の歌を歌い出す.あまり金の集まりは良くない様子.声は良く通り,なかなか良い歌なのだが,レストランの客の反応は今一つのよう. ここに来る前,ノートルダムの近くのセーヌ川にかかる橋の上から男が一人セーヌに跳び込んで泳ぎ,5人ほどの警官から岸に上がったところで注意されていた.連行はされなかった. ちょうど今,今度は女は反対側のレストランに行き,代ってアコーディオンのおじさんが演奏を始める.こちらも結構上手い.曲は何と「枯葉」です. さて,オーステルリッツ駅に行ってアンダイへ列車で向かうとするか.退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)