12:05 現在,イルン国境検問所近くのバス停.これから長距離バスでヒホンへ向かう.

昨夜は列車の中でよく眠れた.朝5時頃に起き出し,オーステルリッツで買ってあったパンを食べる.予定より10分ほど早くアンダイ駅に着いたので,慌てて降りる.

まだ暗く,やっと夜明けが迫っている.歩いて国境へ向かう.ところがすぐに道は住宅地で行き止まりになる.元の道を引き返し,線路をまたぐ陸橋のところで通りがかりの人に尋ねようと立って待つが,車がたまに通るだけで通行人は一人も来ない.仕方なく車が沢山行った方へ向かって歩く.警官がいたので尋ねると間違いなくこの道でイルンへ行ける.

途中,野良犬がいたので呼んで頭を撫で写真を撮ってやると,ずっと私たちについて来る.

やがてアンダイの中心街に入る.小さな町だが歩いて行くとやがてアンダイの駅に着く.こちらが本当のアンダイ駅だったのだ.私たちが降りたのは一つ手前の小さな駅だったことがわかる.駅から道路の表示に従って30分ほど歩くと,倉庫街のような,どうも国境とは雰囲気の違う場所に行き着いてしまう.車を停めてのんびりしているオジサンに尋ねると,1kmほどあっちだと方向を教えてくれる.教えられた通りに歩くと,もと来た道に出,結局はアンダイ駅の近くまで戻ることになる.

やっと国境の橋を渡る.橋を渡った所に検問所があり,先ずフランス警官にパスポートを見せ,10mほど歩いてスペイン側警官に見せる.ところがスペイン警官は配偶者のパスポートを見ただけで私のパスポートは手にとりもしない.

また歩いてイルンの中心街に出る.こちらは思っていたよりもはるかに大きな町で,例によって銀行が目立つ.最初に見つけた銀行で300ドル両替しようとしたら,200ドルしかやってくれないので,配偶者も100ドル両替する.更に歩いてRENFEの駅へ行く.ここでヒホン行きのバス停の場所を尋ねるが,分からない.チェケトレンを買おうとしたら駅の反対側だとのことで,地下道を通って駅を横断する.インフォメーションでチェケトレンの申込書をもらい,辞書を引きながら書き込み,購入する.2万ペセタのものが17,000ペセタで買える.その間に私はインフォメーションに行きヒホン行きのバス停の場所を尋ねる.フエンテ・インターナショナルという所で,2kmほどあるからタクシーで行けと教えられる.チェケトレン購入後,また地下道を通って駅の反対側に出,タクシーに乗ってバス停へ向かう.

着いてみたら先程通った国境検問所のすぐ側.事務所は12時まで開かないので,隣のバルでリモナーダを飲み,ボカディージョを食べる.

11時40分頃バス停事務所前に戻ると間もなく(スペインにしては大変珍しく12時よりも前に)事務所が開いたので,ヒホンまでの切符を買う.二人で約1万円.距離が長いから仕方ないが,ちょっと高いような気がする.ちょっとぶらぶらしてバスを待つことにしよう.

23:00 バスはずっと定刻通りに走っていたが,オビエドに着くところで10分程遅れる.やたらとスピードを上げるバスで,ビルバオまでの高速道路はもちろん,ビルバオ〜オビエド間の一般道路でも100km/h程のスピードを出し,トラックも乗用車も次々に追い抜いて行く.途中配偶者が鼻血を出し,シャツに付いた血を拭き取ってあげたら,私は車に酔ってしまった.

バスの中では半分以上居眠りをして過ごす.景色はずっと緑が多く,カスティーリャとは全く異なる.もう一つは石灰岩の山が目立つこと.

ヒホンに着いて,地図も何もないのであてもなく歩き,このオスタルを見つける.星なし.ツインの部屋で中にはベッドの他にサイドテーブルと小箪笥に椅子一脚.隣がシャワー室なので配偶者はすぐにシャワーに行く.値段は不明.とにかく疲れた.配偶者は夕食に行く元気もないと言うので,もう眠ることにする.

Andrésスペイン旅行スペイン旅行12:05 現在,イルン国境検問所近くのバス停.これから長距離バスでヒホンへ向かう. 昨夜は列車の中でよく眠れた.朝5時頃に起き出し,オーステルリッツで買ってあったパンを食べる.予定より10分ほど早くアンダイ駅に着いたので,慌てて降りる. まだ暗く,やっと夜明けが迫っている.歩いて国境へ向かう.ところがすぐに道は住宅地で行き止まりになる.元の道を引き返し,線路をまたぐ陸橋のところで通りがかりの人に尋ねようと立って待つが,車がたまに通るだけで通行人は一人も来ない.仕方なく車が沢山行った方へ向かって歩く.警官がいたので尋ねると間違いなくこの道でイルンへ行ける. 途中,野良犬がいたので呼んで頭を撫で写真を撮ってやると,ずっと私たちについて来る. やがてアンダイの中心街に入る.小さな町だが歩いて行くとやがてアンダイの駅に着く.こちらが本当のアンダイ駅だったのだ.私たちが降りたのは一つ手前の小さな駅だったことがわかる.駅から道路の表示に従って30分ほど歩くと,倉庫街のような,どうも国境とは雰囲気の違う場所に行き着いてしまう.車を停めてのんびりしているオジサンに尋ねると,1kmほどあっちだと方向を教えてくれる.教えられた通りに歩くと,もと来た道に出,結局はアンダイ駅の近くまで戻ることになる. やっと国境の橋を渡る.橋を渡った所に検問所があり,先ずフランス警官にパスポートを見せ,10mほど歩いてスペイン側警官に見せる.ところがスペイン警官は配偶者のパスポートを見ただけで私のパスポートは手にとりもしない. また歩いてイルンの中心街に出る.こちらは思っていたよりもはるかに大きな町で,例によって銀行が目立つ.最初に見つけた銀行で300ドル両替しようとしたら,200ドルしかやってくれないので,配偶者も100ドル両替する.更に歩いてRENFEの駅へ行く.ここでヒホン行きのバス停の場所を尋ねるが,分からない.チェケトレンを買おうとしたら駅の反対側だとのことで,地下道を通って駅を横断する.インフォメーションでチェケトレンの申込書をもらい,辞書を引きながら書き込み,購入する.2万ペセタのものが17,000ペセタで買える.その間に私はインフォメーションに行きヒホン行きのバス停の場所を尋ねる.フエンテ・インターナショナルという所で,2kmほどあるからタクシーで行けと教えられる.チェケトレン購入後,また地下道を通って駅の反対側に出,タクシーに乗ってバス停へ向かう. 着いてみたら先程通った国境検問所のすぐ側.事務所は12時まで開かないので,隣のバルでリモナーダを飲み,ボカディージョを食べる. 11時40分頃バス停事務所前に戻ると間もなく(スペインにしては大変珍しく12時よりも前に)事務所が開いたので,ヒホンまでの切符を買う.二人で約1万円.距離が長いから仕方ないが,ちょっと高いような気がする.ちょっとぶらぶらしてバスを待つことにしよう. 23:00 バスはずっと定刻通りに走っていたが,オビエドに着くところで10分程遅れる.やたらとスピードを上げるバスで,ビルバオまでの高速道路はもちろん,ビルバオ〜オビエド間の一般道路でも100km/h程のスピードを出し,トラックも乗用車も次々に追い抜いて行く.途中配偶者が鼻血を出し,シャツに付いた血を拭き取ってあげたら,私は車に酔ってしまった. バスの中では半分以上居眠りをして過ごす.景色はずっと緑が多く,カスティーリャとは全く異なる.もう一つは石灰岩の山が目立つこと. ヒホンに着いて,地図も何もないのであてもなく歩き,このオスタルを見つける.星なし.ツインの部屋で中にはベッドの他にサイドテーブルと小箪笥に椅子一脚.隣がシャワー室なので配偶者はすぐにシャワーに行く.値段は不明.とにかく疲れた.配偶者は夕食に行く元気もないと言うので,もう眠ることにする.退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)