朝食は駅に行く途中のVeloceで。隣のロッテリアでと思ってメニューをみてみたが、朝食べるには重過ぎるようなので。
ホテルに戻って支度を済ませ、チェックアウト。今日はリュックを背負って行く。駅を通り抜けてバス停へ行く。途中のドラッグストアで、Ameliaの目が充血しているので目薬を買う。
バスは定刻に出発するが、乗客は私たち以外には1組だけ。昨日乗車した電力ビル前バス停に寄るが誰も乗ってこない。
しばらく市街地を走って高速道路に入る。道は空いている。大和インターで一般道に降り、少し走って吉岡東バス停に到着。ちょうど10時だった。もう1組の乗客もここで降りた。
すぐに歩き始める。国道4号を横断して吉岡宿の集落に入る。すぐ右手に立派な寺がある。九品寺で、見学したかったが今日は先が長いので諦める。少し先で道が右に曲がり、すぐに左に曲がり、さらにい右に曲がる手前に「吉岡宿本陣案内所」がある。

少しだけ覗いてみようと入ってみたら、係の人が色々と説明してくれた。特にここを舞台にした映画「殿、利息でござる」に関連する宿場の歴史を、展示してある資料を使って紹介してくれた。興味深かったので帰宅したら映画を観てみよう。もっと説明は続きそうだったが、先が長いのでと断って切り上げてもらう。

歩きはじめると説明にあった「穀田屋」がある。今も商売を続けている。

市街地を抜け田園地帯に入ると昌源寺というのがあったので休憩しようと入ってみるが、座れるような場所はなかった。

小高い山に入ったところで道路から離れて林の中を抜ける路がつくられていて、「奥州街道跡」の立札が立っている。木立の中で少し休憩して持参のバナナを食べてエネルギー補給。
舗装道路に出て進むと新興住宅地に入る。建売ではなく宅地開発した住宅地で、空き地はあまりない。真新しい小学校もある。
広い通りに突き当たって右折すると、やがて右手にトヨタ自動車の広大な工場がある。左手に「万葉・おおひら館」という物産館のような店があり簡単な食事もできるようだが、先に進むことにする。少し先にはゴルフ場もある。その先に「トヨタ紡織」の工場。さらにすかいらーくの工場があり、その先の道を左に入ってすぐのところに奥州街道跡の立札があって上りの山道がある。

階段の木も朽ちかけていて、その先は幅は広めの尾根道が続く。
山道は数百メートルで、やがて舗装された田舎道に出る。

神社の境内で少し休憩。
やがて東北道沿いの道に出て、高速道路に沿ってしばらく歩くことになる。日本でもスペインでも高速道路沿いの道はきつい上り下りが繰り返してあるので、好きではない。
三本木スマートインターの手前で高速沿いの道から離れ、市街地に入って行く。寿司屋があったが廃業、レストランがあったがもう3時近いためか閉まっている。このころから右足に力が入りにくくなって少々歩き辛くなってきた。

国道4号線に出て右折すると、間もなく「道の駅やまなみ」があり、食堂が営業していた。ここで遅い昼食。野菜炒め定食とチャーハン。味を云々するような店ではない。冷たい水の出る給水機があったので、水筒を満たす。
ここから今夜の宿までは7~8㎞。しばらく4号線を歩く。食事をとって少し元気を取り戻したかと思ったが、足の調子はどんどん悪くなり、身体は左右に傾いてふらつくようになってきた。

多田川の橋を越えたところで、もうこれ以上歩き続けるのは無理と思い、「千丸家」というラーメン屋があったので、駐車場でバックパックを下ろして休む。Ameliaが店に入り,タクシーを呼んでもらう。バックパックがないと、まだ少しふらつきはするもののまっすぐに歩くことができる。
5分ほどでタクシーが来て予約してあるホテルへ。思ったより遠く、タクシーにして良かった。
チェックイン時に禁煙室は空いてないかと尋ねてみるが、やはり満室だとのこと。客が多い理由はわからないそうだ。501号室が私たちの部屋だが、エレベーターに乗るともうタバコの臭いがし、5階に着いて廊下に出ると強烈に臭い、部屋に入っても同様の臭い。すぐに部屋にあった除臭スプレーを部屋中に散布し、窓を全開にする。しかし部屋中に染み込んだ臭いは消えない。
今後の予定を考える。足の調子からして長距離を歩くのは無理そうだし、しかも天気予報では明日から雨。Ameliaも眼や皮膚の具合が良くない。東北新幹線が明日から全線運転再開になるので、古川駅から帰宅することにした。「えきねっと」を使って新幹線を予約しようとするが、アクセスが集中しているらしく、なかなか予約できない。先に夕食に出かけることにする。
窓から見えるファミリーレストランに行く。昼間は暑かったが、さすがに日暮れると冷んやりしている。歩き出すと、足に違和感はあるものの普通に歩くことができる。やはり足の筋肉の力が不充分で、バックパックを背負っているとうまく支えきれなくなっていたのだろう。

寿司とうどんと天ぷら定食、寿司と蕎麦定食にしたが、不味かった。ドリンクバーも利用したので,ゆっくりすることはできた。あらためて「えきねっと」で新幹線の予約を試みる。Ameliaは何度目かに成功。しかし私は途中まで進んではエラーが出てやり直し。ある時は列車の選択で、ある時は座席の選択の段階で、ある時は支払いの段階でエラーになり、その度に直前の場面に戻されることもあれば最初からやり直さなければならないこともある。まったくもって使いにくい、というよりほとんど「使いものにならない」アプリだ。アプリのダウンロードサイトを見てみると、案の定評価は1.8と非常に低く、とてもJRという大企業がつくったものとは思えない代物。レビューにも「ここまで使いにくくできるものなのか」といったような私が感じたようなことが沢山書き込まれている。昨年のCOCOAもそうだったが、日本のアプリ開発業者はよほどレベルが低いのか、それとも権力者への恨みを晴らしているのか。結局予約ができるまで夕食後のアプリの操作だけで1時間以上もかかり、しかもSuicaとの連携はとうとうできなかった。
ホテルに戻ると再びたばこの強烈な臭いが襲ってきた。入浴、就寝。足は痛くもなく普通に歩けるが、やはり違和感は消えない。

/images/2022/04/image-700x394.jpg/images/2022/04/image-150x150.jpgAndrés奥州道中仙台,古川,吉岡,奥州街道,穀田屋朝食は駅に行く途中のVeloceで。隣のロッテリアでと思ってメニューをみてみたが、朝食べるには重過ぎるようなので。 ホテルに戻って支度を済ませ、チェックアウト。今日はリュックを背負って行く。駅を通り抜けてバス停へ行く。途中のドラッグストアで、Ameliaの目が充血しているので目薬を買う。 バスは定刻に出発するが、乗客は私たち以外には1組だけ。昨日乗車した電力ビル前バス停に寄るが誰も乗ってこない。 しばらく市街地を走って高速道路に入る。道は空いている。大和インターで一般道に降り、少し走って吉岡東バス停に到着。ちょうど10時だった。もう1組の乗客もここで降りた。 すぐに歩き始める。国道4号を横断して吉岡宿の集落に入る。すぐ右手に立派な寺がある。九品寺で、見学したかったが今日は先が長いので諦める。少し先で道が右に曲がり、すぐに左に曲がり、さらにい右に曲がる手前に「吉岡宿本陣案内所」がある。 少しだけ覗いてみようと入ってみたら、係の人が色々と説明してくれた。特にここを舞台にした映画「殿、利息でござる」に関連する宿場の歴史を、展示してある資料を使って紹介してくれた。興味深かったので帰宅したら映画を観てみよう。もっと説明は続きそうだったが、先が長いのでと断って切り上げてもらう。 歩きはじめると説明にあった「穀田屋」がある。今も商売を続けている。 市街地を抜け田園地帯に入ると昌源寺というのがあったので休憩しようと入ってみるが、座れるような場所はなかった。 小高い山に入ったところで道路から離れて林の中を抜ける路がつくられていて、「奥州街道跡」の立札が立っている。木立の中で少し休憩して持参のバナナを食べてエネルギー補給。 舗装道路に出て進むと新興住宅地に入る。建売ではなく宅地開発した住宅地で、空き地はあまりない。真新しい小学校もある。 広い通りに突き当たって右折すると、やがて右手にトヨタ自動車の広大な工場がある。左手に「万葉・おおひら館」という物産館のような店があり簡単な食事もできるようだが、先に進むことにする。少し先にはゴルフ場もある。その先に「トヨタ紡織」の工場。さらにすかいらーくの工場があり、その先の道を左に入ってすぐのところに奥州街道跡の立札があって上りの山道がある。 階段の木も朽ちかけていて、その先は幅は広めの尾根道が続く。 山道は数百メートルで、やがて舗装された田舎道に出る。 神社の境内で少し休憩。 やがて東北道沿いの道に出て、高速道路に沿ってしばらく歩くことになる。日本でもスペインでも高速道路沿いの道はきつい上り下りが繰り返してあるので、好きではない。 三本木スマートインターの手前で高速沿いの道から離れ、市街地に入って行く。寿司屋があったが廃業、レストランがあったがもう3時近いためか閉まっている。このころから右足に力が入りにくくなって少々歩き辛くなってきた。 国道4号線に出て右折すると、間もなく「道の駅やまなみ」があり、食堂が営業していた。ここで遅い昼食。野菜炒め定食とチャーハン。味を云々するような店ではない。冷たい水の出る給水機があったので、水筒を満たす。 ここから今夜の宿までは7~8㎞。しばらく4号線を歩く。食事をとって少し元気を取り戻したかと思ったが、足の調子はどんどん悪くなり、身体は左右に傾いてふらつくようになってきた。 多田川の橋を越えたところで、もうこれ以上歩き続けるのは無理と思い、「千丸家」というラーメン屋があったので、駐車場でバックパックを下ろして休む。Ameliaが店に入り,タクシーを呼んでもらう。バックパックがないと、まだ少しふらつきはするもののまっすぐに歩くことができる。 5分ほどでタクシーが来て予約してあるホテルへ。思ったより遠く、タクシーにして良かった。 チェックイン時に禁煙室は空いてないかと尋ねてみるが、やはり満室だとのこと。客が多い理由はわからないそうだ。501号室が私たちの部屋だが、エレベーターに乗るともうタバコの臭いがし、5階に着いて廊下に出ると強烈に臭い、部屋に入っても同様の臭い。すぐに部屋にあった除臭スプレーを部屋中に散布し、窓を全開にする。しかし部屋中に染み込んだ臭いは消えない。 今後の予定を考える。足の調子からして長距離を歩くのは無理そうだし、しかも天気予報では明日から雨。Ameliaも眼や皮膚の具合が良くない。東北新幹線が明日から全線運転再開になるので、古川駅から帰宅することにした。「えきねっと」を使って新幹線を予約しようとするが、アクセスが集中しているらしく、なかなか予約できない。先に夕食に出かけることにする。 窓から見えるファミリーレストランに行く。昼間は暑かったが、さすがに日暮れると冷んやりしている。歩き出すと、足に違和感はあるものの普通に歩くことができる。やはり足の筋肉の力が不充分で、バックパックを背負っているとうまく支えきれなくなっていたのだろう。 寿司とうどんと天ぷら定食、寿司と蕎麦定食にしたが、不味かった。ドリンクバーも利用したので,ゆっくりすることはできた。あらためて「えきねっと」で新幹線の予約を試みる。Ameliaは何度目かに成功。しかし私は途中まで進んではエラーが出てやり直し。ある時は列車の選択で、ある時は座席の選択の段階で、ある時は支払いの段階でエラーになり、その度に直前の場面に戻されることもあれば最初からやり直さなければならないこともある。まったくもって使いにくい、というよりほとんど「使いものにならない」アプリだ。アプリのダウンロードサイトを見てみると、案の定評価は1.8と非常に低く、とてもJRという大企業がつくったものとは思えない代物。レビューにも「ここまで使いにくくできるものなのか」といったような私が感じたようなことが沢山書き込まれている。昨年のCOCOAもそうだったが、日本のアプリ開発業者はよほどレベルが低いのか、それとも権力者への恨みを晴らしているのか。結局予約ができるまで夕食後のアプリの操作だけで1時間以上もかかり、しかもSuicaとの連携はとうとうできなかった。 ホテルに戻ると再びたばこの強烈な臭いが襲ってきた。入浴、就寝。足は痛くもなく普通に歩けるが、やはり違和感は消えない。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)