先月は私の脚の故障で旅を中断することになってしまった。その後脚の痛みは無くなったので、梅雨入り前に少しでも進めておこうと、前回の続きとして古川から旅を再開した。
東北新幹線は全線通常ダイヤの戻っているので,自宅から古川駅までは3時間で行ける。今回は「えきねっと」新幹線チケットの購入も、Suicaとの連携も問題なく進み,大宮駅での在来線から新幹線への乗り換えも改札で一瞬も止まることなく行えた。
旅の続きは厳密にはタクシーに乗ったラーメン屋から歩かなければならないのだが,特に面白味のある場所でもなさそうなので,ラーメン屋まで戻るのはやめにして古川駅から直近のところで奥州街道に戻ることにした。古川駅構内は幾らか人通りがあったが,駅を出ると人影がほとんど途絶えてしまった。
奥州街道に向かう途中のカフェでちょっと早めの昼食。小洒落たカフェの例に違わず、食事は見た目はまずます,味は普通、量は少なめ,値段は高め。
奥州街道を進むとすぐに「吉野作造生家跡」が小さな公園に整備されている。

この公園は商店街の整備に伴って造られたそうだが,公園も商店街も寂れた印象。

今日は午後から歩き始めるし,前回の脚の故障も再発しないという自信もないので、10km少々のところの宿に泊まることにした。街道から5kmほど外れるが,そこに泊まらなければ今日は20km歩かなければならなくなるので。
田尻川を渡ってすぐに左折して街道を離れる。とたんに田畑の間の直線道路になり,冷たい向かい風が強まり、少し寒くなる。林の縁にたどり着くと見事に風は止んだ。案内板があり,直進すると今夜の宿に最短距離でたどり着けるが,左に進むと「化女沼」という曰くありげな場所がある。時間に余裕があるので左に行く。
緩い上り坂を進むと「化女沼ダム観光資料館」があった。

ダムを見下ろすところに化女沼に纏わる伝説の「照夜姫」の像があり,資料館の中でも照夜姫伝説のいくつかが読める。しかしダム資料館にしてはダムの資料は非常に少ない。

再び歩きはじめると間も無く右手に遊園との廃墟が見える。

「化女沼レジャーランド」跡。サビきって完全な廃墟だが,撤去する費用をかけて更地にしても売れるような土地ではないので放置されているのだろうか。バブルの時代の名残なのだろう。

この辺り,民家はないのだがジョギング姿がチラホラと見られる。
ほどなくして東北道の長者原SAに隣接した「ファミリーロッジ旅籠屋 長者原SA店」に着いた。

入口には満室の表示。私たちは予約してあるので問題ないが,フロントで満室の理由を聞いてみると、ペット同伴用の部屋は空いているが、そこに一般客は入れないので満室表示にしているとのこと。

部屋は新しく広いが,スリッパも寝巻きもない。ヨーロッパのホテルのようだが、国内旅行なので持参しておらず,ちょっと不便。
部屋で一休みし,6時になってすぐ前のサービスエリアで夕食。レストランは15時までしか営業しておらず,フードコートで食べることになる。味はこうした店の標準。ご飯が多い。客は結構入っている。
売店で食後にデザートを買って宿に戻る。少し寒くなっている。部屋の暖房を入れ、入浴,日記。他に客がいるとは思えないほど静かだ。
/images/2022/05/img_6280fe2048652-700x394.jpeg/images/2022/05/img_6280fe2048652-150x150.jpegAndrés奥州道中化女沼,古川,奥州街道,旅籠屋,長者原先月は私の脚の故障で旅を中断することになってしまった。その後脚の痛みは無くなったので、梅雨入り前に少しでも進めておこうと、前回の続きとして古川から旅を再開した。 東北新幹線は全線通常ダイヤの戻っているので,自宅から古川駅までは3時間で行ける。今回は「えきねっと」新幹線チケットの購入も、Suicaとの連携も問題なく進み,大宮駅での在来線から新幹線への乗り換えも改札で一瞬も止まることなく行えた。 旅の続きは厳密にはタクシーに乗ったラーメン屋から歩かなければならないのだが,特に面白味のある場所でもなさそうなので,ラーメン屋まで戻るのはやめにして古川駅から直近のところで奥州街道に戻ることにした。古川駅構内は幾らか人通りがあったが,駅を出ると人影がほとんど途絶えてしまった。 奥州街道に向かう途中のカフェでちょっと早めの昼食。小洒落たカフェの例に違わず、食事は見た目はまずます,味は普通、量は少なめ,値段は高め。 奥州街道を進むとすぐに「吉野作造生家跡」が小さな公園に整備されている。 この公園は商店街の整備に伴って造られたそうだが,公園も商店街も寂れた印象。 今日は午後から歩き始めるし,前回の脚の故障も再発しないという自信もないので、10km少々のところの宿に泊まることにした。街道から5kmほど外れるが,そこに泊まらなければ今日は20km歩かなければならなくなるので。 田尻川を渡ってすぐに左折して街道を離れる。とたんに田畑の間の直線道路になり,冷たい向かい風が強まり、少し寒くなる。林の縁にたどり着くと見事に風は止んだ。案内板があり,直進すると今夜の宿に最短距離でたどり着けるが,左に進むと「化女沼」という曰くありげな場所がある。時間に余裕があるので左に行く。 緩い上り坂を進むと「化女沼ダム観光資料館」があった。 ダムを見下ろすところに化女沼に纏わる伝説の「照夜姫」の像があり,資料館の中でも照夜姫伝説のいくつかが読める。しかしダム資料館にしてはダムの資料は非常に少ない。 再び歩きはじめると間も無く右手に遊園との廃墟が見える。 「化女沼レジャーランド」跡。サビきって完全な廃墟だが,撤去する費用をかけて更地にしても売れるような土地ではないので放置されているのだろうか。バブルの時代の名残なのだろう。 この辺り,民家はないのだがジョギング姿がチラホラと見られる。 ほどなくして東北道の長者原SAに隣接した「ファミリーロッジ旅籠屋 長者原SA店」に着いた。 入口には満室の表示。私たちは予約してあるので問題ないが,フロントで満室の理由を聞いてみると、ペット同伴用の部屋は空いているが、そこに一般客は入れないので満室表示にしているとのこと。 部屋は新しく広いが,スリッパも寝巻きもない。ヨーロッパのホテルのようだが、国内旅行なので持参しておらず,ちょっと不便。 部屋で一休みし,6時になってすぐ前のサービスエリアで夕食。レストランは15時までしか営業しておらず,フードコートで食べることになる。味はこうした店の標準。ご飯が多い。客は結構入っている。 売店で食後にデザートを買って宿に戻る。少し寒くなっている。部屋の暖房を入れ、入浴,日記。他に客がいるとは思えないほど静かだ。退職者夫婦の旅と日常(スペイン・旅・留学・巡礼・映画・思索・本・・・)